八木志芳の私たちは求めてる

「30歳以上のモデル」が条件の写真展にモデルを務めてみた。

ラジオパーソナリティの八木志芳は「30歳以上のモデル」が条件の写真展でモデルを務めました。

自分の年齢など、ありのままを受け止め、撮ってもらおうと考えた八木が、写真展を通じて感じたことを語ります。
5月21日放送のCBCラジオ『八木志芳の私たちは求めてる』から。

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一つ笑って百回媚びる

写真家・マキエマキさんの写真展の作品でモデルを務めた八木。

この写真展は、5月2日から7日に、東京都渋谷区のギャラリー・ルデコで開催された『一笑百媚(いっしょうひゃくび)』。
マキエマキさんは「昭和のエロ」をテーマとしている女性の写真家で、以前から、八木の宣材写真や番組のイメージ写真などを撮影していました。

この写真展のコンセプトや思いに大いに共感した八木。

八木「一つ笑って百回媚びるというタイトルなんですけど、今回集めたモデル、展示されたモデルの条件は30歳以上であること」

なぜ30歳以上であることを条件にしたのでしょう?
八木が『一笑百媚』の解説を読み上げます。

「ホモソーシャル社会では、若くて、自己主張の弱い女性が好まれる。
『気が強い』という言葉は、女性に対して、しばしばネガティブなイメージで使われ、自分の支配下に置けない女は、価値が無いものとして遠ざけられる。

女は、女に生まれたと言うだけで、少女の頃から男性の性の客体としての価値を認められて大人になるが、若さを失えば価値がないと見做され、存在や人格を否定される。

私の作品を見に来る多くの女性から『30歳を過ぎたら自分の価値がなくなると思っていた』と言う言葉を聞くし、私自身も30歳になるのが怖かった。

でも、考えて欲しい。それは自分の価値がなくなるのではなく、支配する側の男性にとって『動産』としての価値がなくなるだけのこと。女嫌いの女体礼賛男たちから『価値が無い』とみなされることが悲しいことであるはずがない。
自分の人格を認めずに、性の客体、生きる動産として扱うような者たちにジャッジされることの方がどうかしているのだから。

私たちは、何よりもまず、人間なのである』
(マキエマキ写真展「一笑百媚」解説から引用)

ありのままの自分を撮る

実は八木自身、ビジュアルへのコンプレックスがとても強く、自分を好きになれない時期があったそう。
アナウンサーという、ある意味ビジュアルで差別される世界に入ってしまったという矛盾の中で、もがき苦しんでいたと言います。

そんな時に写真を撮ってもらったのがマキエマキさん。

八木「ありのままの自分とか年齢とかの全てを受け入れたいな、一歩踏み出したいなと思ってマキエさんにヌードをとってもらったんですよね」

今回の写真展にはヌードではないものの、八木の画像が2点出展されました。

番組での告知を聴いて、ギャラリーを訪れたリスナーからも反響が寄せられました。

「お目当ての八木さんの写真がとても素敵で、他の方の写真もとても艶っぽくて、マキエマキさんの魅力が印象に残る充実した時を過ごせました。」(Aさん)

女性の若くてきらびやかな部分だけではなく、内面に共感してくれる人が多かったことを喜びます。

印象的なリスナーの感想

若い男性リスナーはこんな感想を抱いたようです。

「大人の女性のエロティカルな写真集の世界を見たのは初めてです。
もし僕がお付き合いしている人や好きな人が、歳をとったらこういう身体になっていくんだなって思いました」(Bさん)

八木「女性も歳を取っていくんだ、ということに対して本当に素直な感想。それに対して、愛する人もこういう風に歳をとっていくし、それに対しても変わらない愛情を注ぎたいっていうことを言いたかったのかなって思った」

様々な素直な感想を聞くことができ、参加してよかったと振り返りました。
(野村)
 
八木志芳の私たちは求めてる
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2023年05月21日22時09分~抜粋

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