八木志芳の私たちは求めてる

生理の出血量が気になる…最も可能性が高い病気は?

4月30日放送のCBCラジオ『八木志芳の私たちは求めてる』に、40代女性リスナーから相談が寄せられました。

その内容は生理中の出血量の多さが心配というもの。

SMALUNA Medical & Dental clinicの窪田真知医師に、どこに受診するべきか、可能性が高い病気やピルの適切な使い方などを八木が尋ねました。

[この番組の画像一覧を見る]

生理の血の量の多くて辛い!

40代女性のAさんの相談を紹介します。

「私は数年前から月経過多に悩んでいます。いったん生理になると、特に多い日用の36cmのナプキンを昼も使っています。それでも数時間で取り換えなければならないくらいの量が出る上に、それが10日近く続きます。

たまたま内科で採血をした時、赤血球が少なく『鉄欠乏性貧血』と診断を受けて、フェロミアを処方されていますが、毎月毎月生理がつらくて仕方がないです。

ピルを服用することで症状を改善することは期待できますか?また、PMSも症状がひどく胸のハリや生理痛のような腰痛、イライラ感があります」

この相談に、月経トラブルや子宮頸がん検診など女性たちの幅広い相談に乗っている医師の窪田真知さんが答えます。

フェロミアというのは鉄分を補強や貧血を治療するための薬とのこと。
窪田医師は「ひどい貧血だったのでしょう」と察します。

可能性が高い婦人科の病気

八木は「貧血の薬は血液を増やす効果がある」と聞いたことを思い出します。
でも、その薬だけでは改善されてはいないのでしょうか?

窪田「もうしっかり貧血がない状態まで戻れば、お薬はやめていいんですけどね。でも毎月毎月生理の出血が多いと堂々巡りっていうか、一生懸命鉄分を補給していても、失われていく血液量が多いと貧血は進んでいってしまうという状態なんでしょうね。
内科には行ってらっしゃるけど、婦人科には受診していらっしゃるのかなと心配しています」

Aさんからのおたよりには書かれていません。

窪田「40歳超えてくるとね、生理の量が重い中に、子宮に婦人科の病気がある可能性が高くなってくるんです。原因になっている病気の有無を調べておいてほしいです」

内科医は超音波検査などが得意なので、たまたま子宮に出来ている筋腫だとか、卵巣に出来ているこぶを見つけてくれることもあります。
Aさんの場合は生理の量が多いとしっかり自覚し、貧血もあるので、婦人科を受診して欲しいといいます。

窪田「一番可能性のある病気は、子宮筋腫っていう子宮に出来るこぶなんですね。筋腫は結構ポピュラーで、30代~40代の女性をみんな診てみると、5、6人にひとりは持っているんです。

でも、症状ができる場所、大きさとかによってさまざまですから、そのせいでグーンと子宮が大きくなったりすると、生理の出血量が多くなるという可能性があります」

ピルの使用は必要?

Aさんの「ピルの使用で出血量は少なくできるか」についての質問に答えました。

窪田「ピルは勿論選択肢のひとつではあります。でも病気が見つかったら、適切に薬を選ばなくちゃいけないですね。
ピルはホルモン剤なので、そのメリットデメリットを医師の方から説明を受けてから選んでもらいます。それも、婦人科医の仕事です。
生理がひどかったら、数か月間生理を止めてしまうようなホルモン剤も中にはあります。それはピルとは種類が違います」

薬で生理を止めてしまっても問題ないのでしょうか?

窪田「もし貧血がひどくて…ということになれば、そこも説明を受けて、どういったメリットがあるかでデメリットがあるかの説明を受けてから選んでいただければ大丈夫です」

生理の悩みは毎月やってきます。その原因をはっきりさせてストレスのない生活を送れるように願う八木です。
八木志芳の私たちは求めてる
この記事をで聴く

2023年04月30日22時06分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報