ルヴァン杯プライムラウンド準々決勝第1戦と第2戦を戦い、劇的勝利をした名古屋グランパス。
しかし9月14日、アウェイの国立競技場で開催されたJ1第30節・FC東京戦では、予想外の結末に、サポーターが言葉を失うことに。
9月16日放送のCBCラジオ『城所あゆねのグランパスタイム』より。
現地で劇的勝利を見届ける
まず8日、エディオンピースウイング広島で行われた、ルヴァン杯プライムラウンド準々決勝第2戦では、第1戦に引き続きサンフレッチェ広島と対戦。
2試合の合計で勝利し、準決勝へと駒を進めました。
城所「90分では2試合の合計得点で同点、延長でも1点ずつ取り合い、決着つかずPK。そのPKでは広島が3本失敗、そのうち2本をGKランゲラック選手が止める、さらに自分でもPKを決める。PKの結果3-1で勝利しました」
現地観戦した城所によると、前半はグランパスのペース。後半になり、広島が修正をかけてきたものの、グランパスにとってはいい試合だったと言います。
「粘り強く戦って、準決勝進出を決めましたね。先制点となったFWパトリック選手のヘディングシュートは素晴らしかったです」(Aさん)
ランゲラック選手の活躍と同様、パトリック選手のゴールも素晴らしいものでした。早い時間帯に先制できたことも、試合の流れにいい影響があったと思うと城所。
ゴールの源は良質なパス
山中選手のキックに触れた投稿も寄せられました。
「あのキックの種類と精度は、去年までにはなかった武器となっていますね。(J1 第28節)湘南戦での、DF三國ケネディエブス選手のゴールアシストも今回と似た感じで、タイトルが取れそうな予感がします」
ゴールを決めるためには、自分でボールを相手ゴール前に運んでシュートするか、誰かからパスを供給(アシスト)してもらう必要があります。山中選手のキックはバリエーションが増えているのも事実です。
城所「そうですね。この勢いのままタイトルをとりたいですね」
城所と同じように広島へ行ったリスナーからは「諦めずに応援していた先に奇跡がありましたね」という声も。
他にもランゲラック選手の活躍を称えるメールが多く届きました。
準決勝の対戦相手は、横浜F・マリノスです。
今季最多失点で惨敗
一方のリーグ戦は、14日に国立競技場でJ1 第30節・FC東京と対戦。勢いをつけたいところでしたが、結果は1-4の惨敗に。
城所「正直コメントはありません。不甲斐ない試合過ぎるというか、何かうまくいかないなというか…。
選手たちが頑張っていないとか、そういうことを言いたいわけじゃないんですけど。圧倒的に相手に決められて、グランパスがやりたいことをやらせてもらえなかった」
一方的な展開に、「苦しかった」と漏らす城所ですが、ルヴァン杯からは中5日の期間があったため、疲れを理由にはできないでしょう。
暗い声で、絞り出すように話す城所からは、もどかしさが伝わってきました。
長谷川健太監督は試合後、次のようにコメントしています。
「1点目は3人ぐらいの選手がいながら、東(慶悟)のほうが早く反応していました。2点目は処理の仕方というところで、あれは外に出すべきだったと思います。4点目はミス絡みのものでした。ミスをしたあとにリカバリーする時間、チャンスはあったと思います。ミスをしたあとに下を向いているようでは話になりませんし、もっと強くなっていかなければいけません」
心配なのは、残留争いをしているチームとの差が縮まってきたこと。
次の試合は、18日に台風で延期になったJ1 第29節・ホール豊田スタジアムでアルビレックス新潟戦、そして22日にJ1 第31節・ホーム豊田スタジアムで川崎フロンターレ戦です。
(葉月智世)
城所あゆねのグランパスタイム
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2024年09月16日12時23分~抜粋