勝利から遠ざかっていた名古屋グランパスですが、7月14日にホーム・豊田スタジアムで開催されたJ1第23節・の柏レイソル戦で、8戦ぶりの勝利となりました。
この試合で活躍を見せたのは、ポルトガルのカーザ・ピアACから復帰したばかりのMF相馬勇紀選手でした。
7月15日放送のCBCラジオ『城所あゆねのグランパスタイム』では、相馬選手の復帰と柏レイソル戦での勝利について、城所あゆねがレポートします。
7戦勝ちなし
連敗が続くリーグ戦。グランパスは6日、アウェイ町田GIONスタジアムで開催されたJ1 第22節、首位のFC町田ゼルビアと対戦し、0₋1で敗れました。
城所「これで7戦勝ちなし、そして町田にもシーズンダブル(リーグ戦でホーム・アウェイ両方負けを喫すること)。悔しいよ、本当に」
「試合の流れ自体はよかった」と話す城所。圧倒的に負けている、やられている印象はなかったそう。だからこそ、パスの精度や連携の面、セカンドボールに対する意識を持ってほしかったと振り返ります。
ただし「この課題については今に始まったことでもない」と続けます。
「中途半端なクリアはせずに、足元のボールを大切に!不用意なパスはしないように!」(Aさん)
リスナーも、城所と同様ボールに対する処理の甘さやセカンドボールに対する意識に問題ありととらえていることがわかります。
待望の復帰が決定
12日付けで、海外リーグからJリーグに復帰する日本選手6人の登録が完了しました。
その中に、ポルトガルのカーザ・ピアACに期限付き移籍していたMF相馬勇紀選手が含まれていました。
相馬選手は日本代表でもあり、グランパスに復帰せず海外チームまたは日本国内の他チームへの移籍のうわさも出ていたため、復帰が発表されてホッとしたサポーターも多数。
城所「いろんな噂もあったけど、復帰が決まって良かった!」
「相馬選手復帰、決まりましたね。グランパスの発表数日前に国内他のチームへ移籍か?とニュースが流れてきたから心配してました」(Bさん)
ケガ人が続出する中、長谷川健太監督も心強い戦力を得たはずです。
復帰早々にチームを勝利に
そして相馬選手はすぐにその力を発揮しました。
14日にホーム・豊田スタジアムで行われたJ1第23節・柏レイソル戦、グランパスは8試合ぶりに2₋1で勝ちました。
城所「複数得点も嬉しいし、久々の勝利も嬉しいし、何より復帰した相馬選手が同点弾を決めたのが嬉しい!相馬選手が復帰後のプレーを見ると、確実にレベルが上がってた」
試合は、レイソルが前半7分マテウス・サヴィオ選手の先制。前半を0₋1で折り返したグランパスは後半9分に相馬選手、そして後半11分FW山岸祐也選手が得点し、一気に逆転しました。
城所「最初は相馬選手のレベルに周りがついて行けるか心配したけど、試合時間が経過するごとにちゃんと連携できてました」
試合はそのまま2₋1で終了。8戦ぶりの勝利のきっかけをもたらしたのは、復帰数日でスタメンに名を連ねた相馬選手ということで、チームにとっての救世主となりました。
もちろん、長谷川健太監督も相馬選手を大絶賛。この試合のMOMに選ばれたのも、相馬選手となりました。
ただし相馬選手にばかり頼ってはいられません。
サッカーは個人技だけでは勝てないため、チームとしてしっかり連携を高め、城所も課題に挙げていたセカンドボールの処理やボールを奪われないようにするための対策は必要不可欠です。
次の試合は、20日にアウェイ・ノエビアスタジアム神戸で開催されるJ1第24節のヴィッセル神戸戦です。15日時点で3位と上位相手との試合ですが、この試合の後はパリ五輪による中断に入るため、この勢いで連勝しておきたいところです。
(葉月智世)
城所あゆねのグランパスタイム
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2024年07月15日12時21分~抜粋