2017年7月17日(月)

ウィスキーは偶然生まれた!その歴史を学ぶ

丹野みどりの よりどりっ! / グルメ

金曜日のコーナー「大人のたしなみ講座」では、知っておくとためになる大人のたしなみについて、1か月に渡って専門家の方に教えていただきます。
今月はウィスキーの特集です。これぞ大人のお酒という感じですが、ここ数年はハイボールで気軽に飲む人も増えてきていますね。

ウィスキー文化研究所認定講師で、ウィスキープロフェッショナルの山本久理子先生に、丹野が伺いました。

ウィスキーはどうやって誕生したか

まずはウィスキーの誕生について尋ねたところ、山本先生は「いつどこで誕生したのかは謎のままで、2つ説がある」と答えられました。

1つめの説は、1494年にスコットランドの王様が、修道士のジョン・コーに500kgの麦芽を渡して蒸留酒を作らせたという記録が残っており、これがウィスキー誕生に関する最古の文献と言われています。

もう1つの説はそれよりも古く、1172年にイングランドがアイルランドに侵攻した際、アルコール度数の高い蒸留酒を見たという報告を王様が受けたものが始まりとも言われていますが、こちらは文献が無いため、説が決まらない理由となっています。

ウィスキーの語源は「アクア・ヴィッテ」と言われ、ラテン語で「生命の水」という意味です。
それをゲール語では「ウシュク・ベーハ」と言っていたのですが、「ウスケボー」に変化し、「ウィスキー」になったと言われています。

ウィスキーはなぜ茶色いのか?

ウィスキーの元祖とも言える蒸留酒は、17世紀ぐらいまでは無色透明のものが飲まれていました。

18世紀になるとウィスキーに多額の課税をするようになり、生産者は課税から逃れるため、北部の山奥で密造するようになりました。

密造酒が見つからないようにワイン樽に入れて隠していたため、そこで木樽の色が移り、無色透明の色が薄茶色に変わったのです。

また、密造していた時の製造工程では石炭ではなく、土を乾燥させた燃料である「ピート」という泥炭を使って、大麦麦芽を乾燥させていました。
なぜわざわざピートを使っていたかというと、山奥には石炭が無いため、都会から石炭を仕入れると密造しているのがバレるためと言われています。

『マッサン』で「くさい」と言われた理由

この「ピート」、泥炭のために燃やすと大麦麦芽に土の香りが付いてしまいます。この香りは「スモーキーフレーバー」と呼ばれます。

昔、丹野が初めてウィスキーをたしなむ機会があった時に、「昔の病院に来たような消毒液のような香り」と感じたそうですが、それがスモーキーフレーバー独特の香りなのです。
朝の連続テレビ小説『マッサン』(NHKテレビ)でも「くさい」と言われていたシーンを覚えている方もいらっしゃるかもしれませんね。

日本人の嗜好には合わないからか、日本ではスモーキーフレーバーを抑えたウィスキーが多く出回っており、ウィスキーをあまり飲まない方にとっては、あまり馴染みがないかもしれません。

今回山本先生にはウィスキーの歴史について語っていただきましたが、色も香りも偶然の産物だとは、面白いですね。
(岡本)

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