2017年12月13日(水)

前田利家、ムチャブリゲーム「伝令合わせ」の洗礼を受ける

名古屋おもてなし武将隊 戦国音絵巻 / イベント

400年前より現代に蘇りし戦国武将の集団・名古屋おもてなし武将隊が、ラジオ界の天下一を目指す番組『戦国音絵巻』。
12/11の“出陣”は、織田信長、前田利家、足軽の陣笠隊・踊舞(とうま)です。

「何が伝令かな、何が伝令かな、デデデデンデン、デンデンデンレイ♪」という、今や懐かしい『ごきげんよう』のサイコロトークのテーマ曲をもじって始まった企画。その名も「伝令合わせ」です。

5W1Hゲーム+ムチャブリ

戦国時代、戦場での情報を大将に報告する。それが伝令です。
この伝令に対し、大将がいかに冷静かつ的確な対応をするかによって、戦局はガラッと変わります。

もちろん、戦国時代にその名を馳せた信長と利家なら、どんなに珍妙な伝令であっても、うろたえず善処することでしょう。

そこでこの企画ではまず、「誰が」「どこで」「何をした」という3種類の札(カード)を用意。
それらが積まれた3つのカードの山から、1枚ずつ無作為に引き、組み合わせてひとつの文を作ります。これを伝令文とします。
いわゆる“5W1Hゲーム”という言葉遊びを取り入れているのですね。

当然「信長様が」「スケートリンクで」「マヨネーズを直飲みしておりまする!」というありえない文もできあがってしまいます。
このような伝令を踊舞が読み上げ、どちらか一方の武将に指示を仰ぐので、選ばれた武将は即座に指示を出す。ムチャブリ要素が加わる訳です。

信長の年収発表!

では早速進めていきましょう。雰囲気を出すために「パチパチパチ…」というかがり火が燃える音がバックに流れます。まるで陣所にいるかのよう。

踊舞「伝令!加藤清正様が/コンビニのレジの前で/釜茹での刑に処されました!

いきなりとんでもない事態です。

踊舞「利家様、ご指示を!」
利家「おでんを持って、一緒に突撃だーっ!」

いきなりとんでもない指示です。返り討ちにされます。

まあ最初は肩慣らしということで、続けていきましょう。

踊舞「伝令!ファミレスのウェイトレスが/宝くじ売り場で/バイトの面接を受けております!
信長様、ご指示を!」

信長「そいつは絶対に一等くじがわかるヤツだ。採用しろ!」

これも、バイトの面接を受けたくらいでなぜ一等くじが分かるのかはわかりませんが、肩慣らしということで。

ちなみに、金銭ネタついでに信長が年収を発表してくれました。現在の価値に換算すると700億円だそうです。年末ジャンボ宝くじの1等賞金7億円の、100倍です。

投げて良し打って良し毛づくろい良し

踊舞「伝令!利家様の奥方・まつ様が/清水の舞台で/お肌がツヤツヤになっておりまする!
利家様、ご指示を!」

利家「わしも隣でツヤツヤになってしまうぞ!とぇい!つぁい!」

これは勢いでごまかすパターンですね。

踊舞「伝令!大谷翔平選手が/レゴランドで/ネコの毛づくろいをしております!
利家様、ご指示を!」

利家「これは二刀流じゃなくて、二本指掻きだーっ!びゃーっ!」

大谷選手は投手と打者の両方で活躍する“二刀流”で日本プロ野球界を沸かせ、来年からはメジャーリーガーとして飛躍が期待されています。
その二刀流と、二本指掻きとを引っかけたようですが、そもそも二本指掻きなんて言葉はありません。

「もっと気の利いた言い方があったろう。『そんなこともできるなんて、もうあいつは三刀流じゃないか!』ぐらいの」とダメ出しをする信長。
これはキレイに決まってますね。指示じゃなくとも、うまい返しをする武将は敬われるものですから。

さらに「言った後に奇声を上げるのはやめよ」とも。勢いでごまかす戦法は封じられました。

池の水全部飲み干す

踊舞「伝令!武田信玄様が/氷山の上で/池の水を全部飲み干しました!
信長様、ご指示を!」

池の水全部抜くどころか、飲み干すとはまた豪快な。

信長「絶対に腹をくだす。今だ!いざ、出陣!」

氷山の上にある池の水なんて、そんな冷たいものを一気に飲み干したら、間違いなくただでは済みますまい。
戦国時代には信玄の強さに脅かされていた信長ですから、そんな状況は絶好のチャンスでしょう。

ところが利家はこう言います。

「あれですな、氷山の上におって池の水を飲めるということは、信玄殿は相当口が長いですな」

氷山の上に池があるのではなく、氷山が陸地に近づいて、象の鼻のように口を池まで伸ばすという発想。
何でしょう、その妖怪ろくろ首ならぬ“ろくろ口”は。
利家の独特の世界観に、信長もあきれ返るばかりです。

サーモン大好き前田さん

踊舞「伝令!黒澤明監督が/貴方様の後ろで/大人の階段を昇りました!
利家様、ご指示を!」

利家「…生きる」

1952年公開、黒澤明監督作品の映画『生きる』。
現世に蘇ってからの利家は、活動絵巻(映画)に興味を持ち、様々な作品を鑑賞しているようです。
しかしこの『生きる』、大人の階段を昇るというより、もう昇り切った人生のエンディングを描いた作品なのですが…。

踊舞「伝令!とろサーモンが/CBCラジオのスタジオで/口吸いをしておりまする!
利家様、ご指示を!」

利家「お前ら、調子に乗り過ぎだ!」

とろサーモンは今年の『M-1グランプリ』で優勝した漫才コンビ。口吸いとは、チューのことです。
CBCラジオのスタジオは武将隊にとっては戦場(いくさば)。
いくら浮かれているからって、戦場でそんなことされたらたまったもんじゃありません。

ちなみに、利家の好物は鮭の皮。400年前には「一畳分の鮭の皮を持って来たら、城をくれてやる」と言い放ったほどです。なので鮭絡みの名が付く“とろサーモン”は好きな芸人なんだそうですよ。

乱心から〇〇へ

踊舞「伝令!信長様が/テレビ塔の真下で/ボーッとしておりまする!
利家様、ご指示を!」

利家「信長様ぁーっ、ご乱心じゃあーっ!」

ご乱心と言えば、急に暴れ出したりメチャクチャなことをするイメージですが、利家いわく「常に頭を働かせて、考えを張り巡らせておられる信長様が、ボーッとするのは有り得ないこと」というわけで、逆にこれが「ご乱心」だということなのです。

これはよく考えられたうまい答えですね。それまではむしろ利家がご乱心気味の答えを連発していただけに。

指示を求められる割合が多かった分、さぞかし精神的負担が大きかったであろう利家。この経験を生かして次回はきっと、乱心から安心に変わるような素晴らしい応対をしてくれることでしょう。
(岡戸孝宏)

アーカイブス

同じカテゴリー

|
facebook twitter hatebu line