2017年9月5日(火)

ジャズピアニスト平戸祐介、新プロジェクトでいきなり”遺産”を築く。

小堀勝啓の新栄トークジャンボリー / エンタメ

9/3の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』には、ジャズピアニストの平戸祐介さんが出演しました。

ジャズカルテット”quasimode”(現在活動休止中)のメンバーとして出演以来、ジャズ界ではこの番組最多出演です。
今回はクラブジャズバンドではこの人あり、という”JABBERLOOP”のベーシスト、永田雄樹さんも一緒です。放送では、この二者によるスタジオセッションも行われました。

個人ではなく集団で作ったアルバム

前回平戸さんが出演したのは”CASIO Sound Tradition”というプロジェクトの時。
カシオと言えば腕時計や計算機でお馴染みの会社ですが、一方で大ヒットセラーとなったカシオトーン、電子ピアノ、シンセサイザーのメーカーとしても知られています。

今回は平戸さんが手がける新しい音楽プロジェクト”Yusuke Hirado Prospect”のご紹介です。

「通常アルバムをリリースする時って、バンドであったり、個人名がバンって出てくるじゃないですか。この”Yusuke Hirado Prospect”というのは制作チームと言うか、たくさんの人たちが関わってる多人数プロジェクトなんですよ。今回はその長である私が、新しくプロジェクトを立ち上げたということです」

いきなり遺産って、これ如何に

ファーストアルバムは『Heritage』。
ファーストにしていきなりタイトルに「遺産」とつけた理由は?

「そうですね。遺産を作るには、年齢的にはまだ早いと思うんですけど」(平戸)

「これは、ジャズ界の巨人たちや先達の遺産を受け継ぎながら、新しい遺産を作っていく、という意味ですかね」(小堀)

「小堀さんに、今まとめてもらいました。その通り」(平戸)

新旧異種共存の提案

「平戸さんが”quasimode”でやってた時、クラブで女の子が総立ちで踊ってるのを見て、どういうジャズよ?と思ったんですが」(小堀)

“quasimode”は平戸さんがピアノで参加していたジャズカルテットです。

「そこから、ソロになったら全然また違う部分で平戸色があって。今度聴いたら、古き良きジャズの匂いのある一番新しいジャズみたいな感じがした」(小堀)

「このプロジェクトを立ち上げたきっかけは、先ほど小堀さんが言ったように、僕、オールドスクールのジャズが大好きなんです。
で、それを勉強したり、尊敬の念を持って活動してきました。その僕が培ってきたオールドスクールのジャズと、他のジャンルと混ぜ合わせたらどうなるか?どうやったら他のジャンルとの共存が提案ができるか?っていうのが、このアルバムのコンセプトであり、きっかけでもあるんですよね」(平戸)

同席していた永田さんもこのように語ります。

「歌ものあり、ヒップホップ色とか入ってる中に、凄く良いバランスで、オーセンティックな平戸さんのジャズのエッセンスが入っていると思います。
もの凄くキャッチーなんですけど、もの凄くインテリジェンスも見え隠れするっていう、そこのバランスのセンスは凄いなと思って」(永田)

片思いが実る

ボーカル入りの曲といえば、2曲目の「There You Were feat.Eric Benet」。
小堀が言うには「エリック・ベネイという人は、スティービー・ワンダーとか、あるいはプリンスとか(のクラス)。何度もグラミー賞ノミネートされてるという人」だそうです。

エリックの参加はどのように決まったんでしょうか?

「僕が一方的に、画面というかCDの中というか、その中で一方的にファンであったというところです」

どことなく恥ずかし気に言う平戸さん。

「僕の存在は、このアルバム出すまでは、絶対、エリックは知らなかったと思います。僕にとっては、エリックと共演することは本当に夢でした」(平戸)

エリック・ベネイとの逸話

アルバム自体の制作が決まり、最初に取り掛かった曲が、このエリック・ベネイの「There You Were」だったそうです。

「まず最初のデモを作った時に、エリックから連絡が来まして。何言われるかな?って、恐る恐るメールを見てみたら、やっぱりね、案の定、初めのデモは撥ねられました。
『こんなデモじゃダメだよ』って書いてあって、ええっ?と思って。それでメールの内容を見て行ったら、『俺の作品に近いようなデモは作らないでくれ。YUSUKE HIRADOのジャズを俺にぶつけて来てくれ』と書かれてまして」(平戸)

これはNOではなくて、オファーを受ける前提で自分を出せよ、というアドバイスだったのです。

「そのエリックの一言で、ハッと思ってですね。で、そこで二つ目のデモに取り掛かって。っていう流れで、このアルバムは繋がっていったんです」

こどもの頃からカシオだった

テレビ番組のテーマソングも手がけるJABBERLOOPのベーシスト永田雄樹さんと、ピアノの平戸さんによるスタジオセッションが行われました。

スタジオにはカシオのステージピアノが持ち込まれましたが、グランドピアノの音と遜色ありません。
実は、平戸さんの実家はジャズ喫茶。カシオのキーボードが置いてあったそうです。

「こどもながら、すごくそれで楽しんだ記憶があります」(平戸)

ジャズを青空の下に

「僕ね、今度のアルバム『Heritage』を聴いて思ったんですが、ジャズって、いつからか不健全なイメージになって。煙草の煙とアルコール、夜のイメージ。でも、このアルバムって、青空の下にジャズを引っ張り出してきたなあと思ってね」(小堀)

「いやあ、嬉しいっすねえ」(平戸)

「特に僕みたいに日曜日の午前中に番組をやってると、なんかサニーサイド・サンデーにジャズは合うなあ、みたいなね」(小堀)

「ああ、嬉しいですねえ。小堀さんにそう言っていただけると凄く嬉しいです」(平戸)

「確かに、朝市とかで、めっちゃ気持ちよく聴けそうですね」(永田)

「ホントにそう思ってる?」(平戸)

「ホント、ホント。めちゃくちゃ聴いてますもん」(永田)

「大丈夫です。目が嘘をついてない」(小堀)

ベーシストは痩せた聖徳太子

最後に、小堀による永田さんの人物描写。

「どういう人かというと、顔は痩せた聖徳太子みたいな感じ」と小堀。特に顎髭が聖徳太子っぽい。

「髭がね。小堀さんね、これ、普通に伸びてると思うでしょ?本番前にちゃんとドライヤーでとかしてますからね」と平戸さん。
「ちゃんとストレートにしてます」と永田さんです。

「凄いですねえ。昔の占い師みたい」という小堀の例えに、二人とも大ウケです。

この”Yusuke Hirado Prospect”の活動は、平戸さんが所属している”MONO CREATION”のオフィシャルサイトで随時アップして行くそうなので要チェックです。
(尾関)

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