2017年8月22日(火)

杉山清貴「自分探しの旅はもう終わった」

小堀勝啓の新栄トークジャンボリー / エンタメ

シンガーソングライターの杉山清貴さんが8/20放送の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。

今回は先月19日にリリースしたニューアルバム『Driving Music』の話題からスタート。制作裏話には、懐かしい名前も出てきました。

自分探しの旅は終わり

「毎年アルバムを作る時は、慎重に準備をするんです。でも、去年出した『OCEAN』の時は、全く準備してなくて。急いで曲を書いて、足りない分はライブでやっていた、アコースティックな楽曲を入れたんです。

こうして出来上がった楽曲を並べて聞いた時「あれ?俺って、今までこういうアルバムを作りたくてやってきたんじゃないの?」と思い返した杉山さん。

「だから、何も考えないで、こういうものができるようになったんだなと思った時に、必死になっての、自分探しの旅はもう終わったなと思ったんですよ」

そうしてできた『OCEAN』は、コンセプトアルバムという窮屈さを抜け出した杉山清貴ワールド全開の一枚となりました。それに対して、今回の『Driving Music』は、アナザー杉山清貴ワールドというべき内容です。

海から街に帰ってきた

「人によると『帰ってきましたね。街へ』と。ずっと海へ行っちゃってたから、おかえりなさいって。そういうこともあって、今回は、もう自分でプロデュースする必要ないなって思いました」

今回出会った、やり手プロデューサーと意気投合。
全てを任せて、まな板の上の鯉になった杉山さん。選曲してる時点で、面白いと思ったそうです。

「出てきた作家さん、全部初めての人たちばっかり。『こんな歌、歌ったことない』とかいうメロディーとか、キーの設定とか、これは面白いなと思って、完全にシンガーに徹しさせていただきました」

聴く側としては、改めて杉山清貴のシンガーとしての実力を、再発見したアルバムになりました。

ドライブにぴったりな理由

今までご自身が作った歌、旧知の作家人の歌を歌ってきた杉山さん。
初めて提供された歌についてはどういう印象を持ったのでしょう。

「自分で作ると、自然と癖が出て、自分のワールドって絶対できるんですよね。だから、そうじゃないところからのメロディーが来ると、結構こっちも気構えちゃいます。自作の物よりも、ある意味緊張感はありますよね」

今回の『Driving Music』は、生音が豊かでゴージャスな「Lost Love」から始まります。

「曲順を考える時に、まずエンジンをかけてこの曲がかかったらいいだろうなと思って、1曲目にしました」

今作は名前の通り、ドライブする時をイメージして作られたアルバムです。

試行錯誤した歌い方

1曲目「Lost Love」は澤田かおりさんの作詞作曲。初めて組む作家の歌を歌う苦労話は?

「今でいうR&B系の歌って、ちょっと僕らとノリが違うんです。最初いただいた時に『これは、どう俺が料理したらいいのかな?』ってところから入ったんですよね」

スタジオに入って3、4回違うパターンの歌い方をしたそうです。

「プロデューサーが『これは今までにない感じで、優しくいった方がいいですよ』って言うのでわかりましたって、そうやって1曲1曲、ボーカル録りをしていきました」

こうして完成したアルバムは、上質なソウルミュージックの柔らさがある、と指摘する小堀勝啓。

「嬉しいですね。僕も、元々ソウルミュージック、アル・グリーンとか大好きなので、ちょっと、そっちにいけたらなと思いました」

ディック・リーとの偶然の出逢い

作家陣の中に、なんと懐かしきディック・リーの名前がありました。
「ディックリしたなあ、もぉ」とオヤジギャグを忘れない小堀。

「全然知らなかったんですけど、プロデューサーがディック・リーって知ってる?って言うから『あ、知ってますよ』って言ったら、ディックに曲書いてもらう?すぐ頼めるよ。で、2日後にOK。すぐデモテープが来たんですよ。
実はうちのバンドメンバーが、ディックのツアーを回ったことがあるんですよ。そういうこともあって、ちょっと近しい感じはありました」

偶然にもディック・リーが来日。
ライブに行って挨拶すると、早速盛り上がったそうです。

「『また曲書いて書いて!』『書く書く!』みたいなノリでした」

もちろん、ディックの音楽性にも感動したという杉山さん。

「あの人のライブ見た時は、ピアノ弾き語りだったんですよ。で、もの凄く情感豊かに歌うし、あの人のメロディーは、もっといろいろ歌ってみたいなって思いますね」

ディック・リーになりたい

小堀勝啓も一度、ディック・リーに会ったことがあるそうです。

「バリバリの頃なのに、驕ったところがなく、むしろ紳士に答えてくれる」(小堀)
「大金持ちですから。シンガポールの大富豪ですから」(杉山)
「金持ちケンカせずとは言うけど、あの人になりたいなあ」(小堀)
「ホントそうですよね。思います」(杉山)

そりゃあ、みんな、大富豪になりたいですよ。

アルバムを締める1曲

7曲目の「SHINE SHINE」のバックはアコースティックギター1本。

「これ、作ったはいいんですけど、アルバムがAORだしどうしよう、と思ってたらプロデューサーが『杉山さん、1曲ぐらいアコースティック入ってると、絶対締まりますよ』って。自分がプロデューサーだったら入れてないです。サウンド的に色違うかなと思って」

「やってみたら、アルバム全体が締まって、その次の楽曲がまた世界観が変わっていいんですね」

50歳過ぎて思ったこと

通常のツアーの合間に、中西圭三さん、池田聡さんと3人のライブ『SINgers3 コンサート』なども行った杉山さん。

「凄い失礼な言い方かもしれないけど、余裕のお気楽さが出てきましたね」(小堀)

「僕らの仕事って、こんな言い方アレなんですけど、僕の中では仕事と思ってないですよ。中学生から同じことをずっとやってるっていう感覚がある。だから、あんまり眉間に皺を寄せたくないって、50過ぎてから思うようになりました」

そう言う杉山さんは58歳です。

街にいながらトロピカル

「今回は、本当にジャケットからして、完全に大人の遊びを本気でやろうっていうことで、なかなか普段やんないようなスーツ着て、オープンカーで、みたいな」

ブックレットには、白いスーツ姿の杉山さんが映っています。
「街の中にいるんだけど、トロピカルリゾートみたいな雰囲気」という小堀。

「たぶん、そこが僕らの時代なんですよね。街とリゾートが共存してたので、そこは外したくないなと思ってます」

ヴィジュアルも含めて、ワクワクする1枚です。

ソロツアーは、この中京エリアでは12月1日、名古屋伏見の三井住友海上しらかわホールで開催。
しらかわホール自体はもともとクラシックを主体としたホール。ここで弦のカルテット、ピアノ、そして杉山さんのギターと歌のアコースティックセット。

こちらも一味違った杉山清貴ワールドになりそうで楽しみです。
(尾関)

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