2017年3月24日(金)

名古屋おもてなし武将隊 章右衛門、最後のラジオ放送

名古屋おもてなし武将隊 戦国音絵巻 / エンタメ

先日お伝えしたとおり、名古屋おもてなし武将隊の足軽のひとり、章右衛門は3月26日をもって隊から出立(しゅったつ)します。
出立とは旅立つこと。400年前の戦国時代から現世に蘇ってきた彼が、隊を脱して旅に出るのです。
つまり、卒業です。

豊家の粋な計らい

そして3月23日、CBCラジオ『名古屋おもてなし武将隊 戦国音絵巻』最後の「出陣」となる章右衛門。
通常番組を仕切るメイン・パーソナリティーは、その日の一番偉い武将が担当します。
今回の布陣であれば豊臣秀吉・加藤清正という順ですが、はなむけにその座を章右衛門に譲るのでした。

序列に厳しい戦国武将が、足軽に主役を任せるなど本来ならあり得ません。
これは軍師(ディレクター)からの提案なのですが、「無礼であるぞ」と一蹴するところです。

だがそこは農民から天下人まで上り詰めた秀吉。
身分の差を度外視して花を持たせるとは、さすがです。
きっと戦国時代でもこんな人心掌握術で“人たらし”をしていたのでしょうね。

安定のおっちょこちょい

さあ、初めての大役を仰せつかった章右衛門。
番組冒頭、名乗りをあげるところから始めます。

「これよりの時間は、400年前より蘇りし武士集団、我ら名古屋おもてなし武将隊が、ラジオ界の天下一を目指す番組!デンデン!」

効果音でちゃんと太鼓の音が流れているのに、つい自分でデンデンと言ってしまいました。そうです。彼はおっちょこちょいなのです。
声は低く渋い、いわゆるイケボ(イケメンボイス)ですが、つい言葉をかんでしまったり、失礼な物言いをしてしまったりするのでした。
この日は随所にこんな部分が散りばめられた放送となっています。

時の流れに身をまかせ

さて、最初のコーナーは、現代語を戦国時代っぽく言い換え武士語にする人気企画『武士語変換』。
月~木まで各曜日から代表となる武士語を選び、リスナーによるアンケートで最優秀語を決定しています。
今週のお題は「アルバイト」。

まず、加藤清正が出した案は「商人(あきんど)見習い」。
正社員に上がる可能性のあるアルバイトを、見習いに置き換えたそうです。

続いて秀吉が出したのは「民の仮家(かりいえ)選び」。
民衆を大事に思う秀吉は、必ず頭に“民の”を付けています。

正社員になるというのは戦国時代で言うなら、織田家や徳川家などどこかの家に仕えること。
いったん正社員として入ると、ずっとそこに留まらなければならないという重さがある。
そこで、正社員ではないアルバイトは“仮に仕える家を選ぶ”という表現にしたとか。

最後に章右衛門が出したのは「勤労武士」。
武士?アルバイトなら武士より足軽の方がふさわしいのでは?
いやいや、足軽とは集団で戦うもの。
一方、武士は個人の力があればあるだけ、周囲の皆も輝ける存在。

更に、足軽は主力になり得ません。
しかしアルバイトは後々主力になれるし、正社員にもなれるということで、あえて武士という言葉を使ったと言います。

…と、せっかく説得力のある説明をしつつも、「勤労」を「びんろう」と言い間違える章右衛門。おっちょこちょいですね。

ですが、「勤労武士」が見事木曜日代表に選ばれました。
章右衛門の最終回だからって、決してヤラセではありません。ナガレです。
そう、自然の流れにまかせただけ。

まだ始まってもいない

その後、リスナーから寄せられた矢文(おたより)で、
「章右衛門の言葉は心が入ってない」
「人に何かさせようとすると自分に返ってくる」
「『戦国はかま』が下手くそ」
など、いじられまくります。

『戦国はかま』とは、リズムに乗った連想ゲーム「マジカルバナナ」を戦国時代縛りにアレンジしたもの。
リズム感がおっちょこちょいの章右衛門はこのゲームが大の苦手で、“ポンコツはかま”と揶揄されてきました。

今宵こそはリベンジと、戦国はかまを始めたものの全く進みません。
長縄跳びで、中に入るタイミングがつかめず一回も跳べない、あのパターンです。アンガールズが「ジャンガジャンガ~」とやりたくなるヤツです。

結局ポンコツの汚名はそそげぬまま、番組はエンディングへ。
これは『武士語変換』のアンケートも期待できなさそうだぞ…

と思いきや、結果はなんとダントツの210票を獲得。
見事、MBG(最も素晴らしかった・武士・語)に輝いたのです。
他曜日の代表語の獲得票数が11、19、47。
200票超えは『名古屋おもてなし武将隊 戦国音絵巻』史上初。歴史的大勝利となりました。

単なるご祝儀票でもここまではいきません。
実はリスナーから章右衛門へのメッセージで一番多かったもの。
それは「素敵な笑顔」でした。
みんなから愛されていたのです。

愛される足軽。愛されるポンコツ。楽しい思い出をありがとう。
(岡戸孝宏)

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