2017年5月24日(水)

前田利家と前田慶次は、戦国武将のダチョウ倶楽部!?

名古屋おもてなし武将隊 戦国音絵巻 / エンタメ

400年前より現代に蘇った戦国武将の集団・名古屋おもてなし武将隊が、ラジオ界の天下一を目指す番組。
今回の“出陣”は、前田利家、前田慶次、陣笠隊の足軽・なつです。

ほぼ1か月前の放送と同じ布陣で、企画も同じ『おじき!』を行ないました。
慶次にとって利家は義理の叔父。頼りになる兄貴的存在でもあります。
リスナーにとっての頼れる存在を矢文(メール)で募集し、それがどのくらいおじきっぽいかを慶次が“おじき度合い”として判定していきます。

おじきは悪食じゃない

最初の矢文を紹介します。
「私にとってのおじきは、美容に良いとされている食品です。豆乳で大豆イソフラボンを、チョコレートで高カカオポリフェノールを毎日摂取し、体の抗酸化に努めています」

さあ、この者のおじき度合いは?

「おじき未満!」

おじきにはまだまだ物足りないと判定する慶次。その理由をこう話します。
「おじきは食べ物の成分は何ら気にしないですからな。美味ければ良い。味が大事」

“おじきには 味気ないのは 受け付けない”
そんな一句が浮かんできそうな慶次の感想です。

「成分を気にするのはわしにしてみたら繊細過ぎると。そういうことじゃな。ようわかっておる」
そう納得する利家。

聞きようによっては「味さえ良ければ何でもいい、がさつで単純な舌」と皮肉を言ってるような気もしないでもないような感じと取れなくもなさそうという訳でもないこともないかもしれませんが、利家本人が喜んでいるのなら、大丈夫でしょう。

本当のおじきは頼りにならない?

続いての矢文です。
「私にとってのおじきは、レシピ動画です。両親は年齢を重ねていくうちに、食の内容が変わってきました。食べやすい食事を作るためには、今は欠かせないモノです。簡単にできるものから手の込んだものまで頼りになります」

料理本より実際の手順が分かりやすいし、調理しているその場で確認できるし、種類も豊富だし。確かに便利ですね。
さて、この者のおじき度合いは?

「おじき不足!」

またもやおじきには物足りません。
「『頼りになります』と言うとるぞ。頼りになる存在がおじきではないのか?」と、問いかける利家。

「いや、おじきというのは、時に頼りにならんものです」と慶次から意外な答えが。
「わしの知っとるおじき(利家)は、カッコええと皆々思っとるかもしれんが、違うのよ~。ソロバン弾いとる姿とか、カネを数えとる姿とか。そんなにカッコよくない」

利家が反論します。
「そういうしっかりした倹約があったおかげで、(領地の)加賀がすごく栄えたんじゃぞ」

「しかし家臣からは不満が噴出した」と応戦する慶次。

「それは、末森城の戦いの前までじゃ。それ以降は考え方が変わったんじゃ」と再び利家。

ただのケチじゃない

織田信長亡き後、1584年に羽柴秀吉と織田・徳川家康連合軍が対立した『小牧・長久手の戦い』。
それに呼応して、織田・徳川連合軍側の佐々成政が、羽柴側の前田利家軍と能登の末森城で争ったのが『末森城の戦い』です。
最終的には秀吉が話し合いで敵方と手を打ち、政治的に勝利を治め、その後の天下取りへ進んでいくのでした。

信長存命時に利家は、2年に渡って出仕停止にされたことがあります。要は謹慎処分。浪人暮らしを余儀なくされ、かなり金銭的に苦労したとか。
その経験から利家は金銭管理の大切さを学んだと言われています。

ただその一方で、収入が安定してからの晩年は、使う所はちゃんと使っていたと利家は主張するのでした。

慶次「家臣に肩もみさせただけでムダに小遣いをやるとか(笑)」

利家「ムダじゃない。それで小姓の心を掌握するんじゃよ」

ひじきのおじきがおじけづく

「カネがあれば人の心を掴めると思っとるのは、おじきに非(あら)ず。非じき!」

チャララーン!チャララーン!
「おぅおぅおぅおぅ、慶次やーっ!ヒジキとは何じゃっ!」

映画『仁義なき戦い』のテーマ曲が流れると共に、凄んでみせる利家。仁義なき戦いモード、“ジンタカモード”に入ります。

「わしの名言を忘れたか?『金を持てば世も人も恐ろしく思わぬものじゃ』と。これが、わしの人生訓なのよ!それを否定されたらわしも怒るしかないわっ!!」

なつ「はぁぁぁぁ…あぁぁぁ…」
慶次「なつが怯えておりますから。女子(おなご)の前でおやめくだされ」

ジンタカBGMが消え、冷静さを取り戻す利家。

「なつ、すまん。なつ、すまん。このことは忘れてくれ。わしの妻の名前は『まつ』と言うんじゃけどな。まつに知られたら怒られるからな」

さすがの利家もカミさんにはかなわないようです。おじきが怖気(おじけ)づきました。

「さっ、まつとなつでつながったところで!(笑)」と調子に乗る慶次。

「呼び捨てにするなーっ!」

チャララーン!冷静さを失う利家。
「貴様ーっ!人の妻をーっ!謝ってくれ。あまり怒りたくないんじゃ。血圧が上がる」

「どう思う?なつ」
謝らずになぜかなつに話を振る慶次。

「申し訳ござりません、申し訳ござりません!」
謝るしかないなつ。

「なつ、すまん。なつ、すまん。許してくれ」
逆に謝る利家。

ダチョウ倶楽部の「どうぞどうぞ」のような、新たな団体芸を生み出しつつある武将隊なのでした。

白と黒のコントラストが美しい

最後の矢文です。
「私にとってのおじきは、黒いまな板です。まな板が黒?って驚くかもしれませんが、タマネギやキャベツなど白っぽい野菜がクッキリ見えて、千切りがとても楽なんです。“黒いもの”は頼りになります!」

この者のおじき度合いは?
「えりゃあーおじきぃぃぃ!」

これは本日最高のおじきを頂きました。慶次が理由を語ります。

「黒いまな板で白い野菜がくっきり見える。これは今まさに現世で起きてる現象だと思いまして。現世でおじきは、名古屋城や様々な“戦場”に赴き、日輪を浴び過ぎて肌が黒く焼けてしまっとるんじゃな。逆にわしは色白なんじゃ」

この番組ではよく言われることですが、戦国時代の利家は容姿端麗で色白だったという話があります。それが現世に蘇ってからは、紫外線の量も昔と違うのか、新たな肉体の体質がそうさせるのか、メラニン色素が百万石級に増えたのです。
慶次の話は続きます。

「名古屋城で、おじきとわしの、前田家揃い踏みの写真を撮りたがる者が多いんじゃ。おじきが黒いおかげで、わしがクッキリ白くハッキリ目立つ訳なんじゃ。黒いものは頼りになるんじゃ」

前田チョウ倶楽部

チャララーン!
「慶次。わしはお主のお膳立てしとるのか?引き立て役か?お主はいつも『黒いのは男らしくてかっこいいですぞ』と言ってくれとったのに、バカにしとったのか!?」

更にヒートアップする利家。
「お主の白い歯はわしへの当て付けか!?おうっ!なつの歯も白いじゃないか!それもわしへの当て付けか!?」

なつ「はぁぁぁぁ…!ひやぁぁぁぁ…!」

慶次「女子を泣かすのはやめてくだされ!おまつ様に言いますぞ!」

利家「なつ、すまん。なつ、すまん…」

みごと、前田家&なつの“お家芸”が完成。
ケンカしながら最後は接吻するように、何だかんだで結局まとまる、武将隊版ダチョウ倶楽部の誕生の瞬間でした。
(岡戸孝宏)

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