2017年5月10日(水)

忘れた頃にやってくる 徳川家康の忘れん坊将軍

名古屋おもてなし武将隊 戦国音絵巻 / エンタメ

400年前より現代に蘇りし戦国武将の集団・名古屋おもてなし武将隊が、ラジオ界の天下一を目指す番組。
今回の“出陣”は、豊臣秀吉、徳川家康、陣笠隊の足軽・踊舞(とうま)です。

本日は徳川家康がメインのコーナー『忘れん坊将軍』の模様をお届けします。お察しの通りコーナータイトルの由来は、徳川8代将軍・吉宗をモチーフにした時代劇『暴れん坊将軍』から。

徳川家康=井森美幸?

この企画では、恥ずかしい体験を「しかみ像」に残すことにより忘れないようにする一方で、現世に蘇ってからは武将隊メンバーの中で一番忘れ物が多いという、忘れごとの“両面教師”である家康が、忘れん坊将軍として登場。
リスナーから募った「忘れてしまいたいこと」または「忘れたくないこと」に対し、為になる助言をしていきます。

1572年、三方ヶ原の戦いで武田信玄軍にボッコボコにされ、ビビッて脱糞しながら敗走したという家康。この惨めな体験を忘れずに戒めとするよう、しかめっ面を絵師に描かせたと言われるのが「しかみ像」。

言わば、自虐ネタの走りですね。黒歴史をあえて公開する潔さは、現世の井森美幸に受け継がれています。オーディションにてレオタード姿で披露した、あの伝説の井森ダンスは、現代のしかみ像と言っても過言ではないでしょう。

…いや、家康は別に笑いのネタにはしていませんね。過言でした。

余談ですが、井森ダンスの映像は現在、事務所の方針で放送NGになっているそうです。あまりにイジられすぎてしまったため、飽きられないように一時封印しているのだとか。

基本的な流れをつかみましょう

それでは早速進めて参りましょう。しかし、肝心の忘れん坊将軍の姿が見当たらないようです。
でも大丈夫。矢文(リスナーからのメール)が紹介されれば、きっと現れてくれるでしょう。

まず、最初はAさんからの矢文です。
「私は、今から何をしようとしていたかを、よく忘れてしまいます。忘れないよう喝を入れて頂ければ改善するかも」

ヒヒヒヒーン!
どこからともなく聞こえる馬のいななき。そして響くは家康の声。
「Aや。わしが、忘れさせぬ!」

ジャジャジャーン ジャンジャンジャンジャーン♪
『暴れん坊将軍』のオープニングテーマに乗って、忘れん坊将軍が颯爽と登場。

「これは皆にあることじゃ。実はこれにはコツがあってのう。何をしようとしていたか忘れる直前の行動を、いたしてみるがよい。人には行動の理由というものがあり、その直前の行動の中に、何をしようとしたかの手がかりが隠されていることが多い訳じゃ」

なるほど。説得力がありますね。

「お主には、喝を入れてもらいたいという希望があるんじゃな。入れて進ぜよう。喝。」
ジャーンジャーンジャーーーン♪

テーマ曲が終わる頃に合わせるかのように、助言をまとめる家康。

「優しい喝じゃな」
ナイツの土屋伸之のように、ボソッとツッコミを入れる秀吉。
訪れる静寂。姿を消したとみえる家康。

こんな感じでこの後も続いていきますよ。

考えるな、感じろ

お次はBさんからの矢文。
「私が忘れたくないのは“笑顔”です。新しい仕事を始めて約半年。いろんな人から笑顔を褒めて頂く事が多く、『次も頑張ろう!』と励みになっているのですが、時々忙しさのあまり忘れてしまいがちに。どんな時でも笑顔で取り組みたいです」

「Bよ。わしが忘れさせてやる!」
ジャジャジャーン ジャンジャンジャンジャーン♪

あれ?Bさんは「忘れたくない」と言ってるのに。どうしたことでしょう。

「その笑顔はお主が持つ天賦の才じゃ。そういうものは意識してしまうとなかなか出にくくなるもの。ゆえに、自然に出るようになるまで一旦忘れよ!」
ジャーンジャーンジャーーーン♪

なるほど。笑顔が自然体になればいいと。頭で考えず、顔の表情筋が勝手に動くようにしろと。ブルース・リーの名セリフ「考えるな、感じろ」です。
さすが忘れん坊将軍、並みのアドバイスはしません。

「わし、よく『目が笑ってない』と言われるんじゃ。どうしたらええんじゃろな」

闇の深い質問を無邪気にぶっこんでくる秀吉。これも彼の自然体なのでしょうか。なのでしょうね。

たまには変化球も交えて

続いてはCさんから。
「高校時代、とある地下鉄の駅のトイレに、友人と2人で入りました。そこに男性が入ってきて、私たち女性がいることに驚いていたので、『男女共用ですよ』と言ってあげました。しかしその後トイレの外に出てみたら“男子トイレ”の表示が。もう、2人で大爆笑。あれは一生の思い出です」

「Cや。わしはどうすればいいのじゃ!」
ジャーンジャーンジャーーーン♪

「お主は、この出来事に関して、忘れたいのか忘れたくないのか。企画の趣旨を忘れとるぞ!」
ジャーンジャーンジャーーーン♪

忘れん坊の実力発揮

次は織田家家臣のDさんから。
「大好きだった星の小町が解散した。家臣だったけど忘れたい」

この番組『戦国音絵巻』独自の言葉が使われているので、翻訳しますと、
「大好きだったアイドルが解散した。ファンだったけど忘れたい」

「織田家家臣のDよ。わしが忘れさせてやる!」
ジャジャジャーン ジャンジャンジャンジャーン♪

「唯一、そのアイドルを忘れられる方法。それはお主のえまきーネーム(ラジオネーム)に隠されておる!『織田家家臣』と己が自身で申しておるではないか!織田家には、織田信長殿や、前田利家殿といった男前の御仁たちがおる。ぜひとも(彼らがいる武将隊が活動する)名古屋城へ参れ!」
ジャーンジャーンジャーーーン♪

「わしはどこに行ったんじゃー!秀吉も入れろー!忘れとるぞ!」

もちろん、秀吉も織田家家臣。相当な忘れん坊ぶりですね。

織田家の藤吉郎

最後の矢文はEさんから。
「私が忘れたくない事は、憧れの人の接客技術です。その人が働いている店では、笑顔で丁寧な接客をして頂きました。私も接客業なので見習いたいです」

「Eや。わしが忘れさせぬ!」
ジャジャジャーン ジャンジャンジャンジャーン♪

「その、人をもてなす術(すべ)に憧れるのは、わしも理解できるぞ。わしも実は、織田家家臣の中で、人をもてなす、人の心を溶かすのが抜群に上手な御仁の元で、その姿を見、わし自身も磨いていった、そういう過去がある」

織田家家臣で、人心掌握に長けた、人たらしといえば、もうあの人しかいませんよね。

秀吉「まさか…」
家康「その御仁こそ」
秀吉「ほぉ」
家康「織田家家中の」
秀吉「ほぉ」
家康「出世頭と言われた」
秀吉「ほぉ、ほぉ、ほぉ!」
家康「前田利家殿!」
ジャーンジャーンジャーーーン♪

これでは、秀吉、形無し、肩透かし。
「そこ、わしじゃろ!秀吉じゃて!忘れたの?誰かこの者に忘れさせない術を教えてあげて!」

弁解する家康。
「秀吉殿は元は今川家家臣。ゆえに、織田家家臣である事を忘れており申した!」

確かに、織田家に使える前、まだ木下藤吉郎と名乗っていた頃は今川家に仕えていた秀吉。しかしそんなマニアックな事は覚えていてなぜ超メジャーな情報は忘れてしまうのか?
ついには、隣に座っている秀吉の存在を忘れ、“黄色い服を着た見知らぬ人”扱いする家康なのでした。

こんなハチャメチャな放送、リスナーにとっては忘れられませんね。
(岡戸孝宏)

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