2017年5月3日(水)

ゴールデンウィークのゴールデンタイムでゴールデンモーメントのお話

名古屋おもてなし武将隊 戦国音絵巻 / エンタメ

400年前より現代に蘇りし戦国武将の集団・名古屋おもてなし武将隊が、夜9時からのゴールデンタイムにお送りする、ラジオ界の天下一を目指す番組。
今回の“出陣”は、織田信長、加藤清正、陣笠隊の足軽・一之助(かずのすけ)です。

本日は、ゴールデンウィーク(黄金週間)限定企画『生涯の黄金瞬間!』の模様をお届けします。

リスナーにとって生涯で最も輝いていた瞬間、つまり“黄金瞬間”がいつ、どんな時だったのかを、矢文(メール)で募集。ゴールデンウィークならぬゴールデンモーメントですね。
そして、戦国時代に最もキラキラ輝いており、「必死に生きてこそ、その生涯は光を放つ」という金言を残した信長が、矢文に対し金貨の枚数で評価していきます。

なぜ金貨で?

この評価方法は1570年、今の福井県で起こった『金ヶ崎の退き口』という戦いに由来しています。朝倉家と浅井家の挟み撃ちになりかけた信長が、撤退を余儀なくされました。その際、木下秀吉(のちの豊臣秀吉)が奮闘して敵を食い止め、撤退に貢献。その褒美として、秀吉は信長から金貨を数10枚受け取ったといいます。
これがきっかけで秀吉は出世街道を突き進んでいったので、『金ヶ崎の退き口』はまさに秀吉の黄金瞬間といえましょう。

さて、企画の進め方ですが、清正と一之助がそれぞれ矢文を紹介していき、最終的にどちらが金貨を多く獲得できたかを決める、対決方式を取ります。


勝った方には信長から素敵なご褒美がもらえますよ。

波乱の幕開け

まずは一之助の先攻でスタート。
「私の黄金瞬間は高校生の時です。山の上にある高校まで、毎朝自転車で一気に登り切っていました」
今では半分も登れないそうです。それだけに余計、輝かしい過去に思えるんでしょうね。しかしここで一之助。金貨を欲張って焦ったのか、真夏のセミのようにうるさくアピール。

「金貨1枚!一之助の話がよーわからん」
これはかなり、プレゼン能力が試される企画ですよ。

後攻は清正。
「私が一番輝いていた時は2年前の夏です。1年かけて20kgやせたので、ミニスカートを履いて足を堂々と出して、夏を楽しんでいました。残念ながらリバウンドしてしまったので、またダイエットしたい」

「金貨2枚、回収!」

なんと、まさかまさかの減点です。理由は「体重が減るように金貨も減らしてやる。願掛けじゃ!」

ありがた迷惑・・・いや、ありがたい心遣いに、荒く呼吸を乱す清正。
体内にたまった熱を放出するため、烏帽子を後ろにずらして額があらわになるのでした。

金貨大盤振る舞い

続いて一之助の2回戦。
「昨年、お土産にもらった金箔パックをお風呂上りに着けていた時。とーってもキンキラキンに輝いていました!お肌もすべすべになりました!」

「金貨5枚!」

何のヒネリもないド直球のネタですが、現世のオヤジギャグが大好きな信長にはたまらなく響くのでしょうね。

対する清正。
「謎解きゲームで1組だけ成功し、会場であるZepp Nagoyaのステージ上で、成功者インタビューを受けた時。300名ほどの面前で勝者として立ったあの瞬間が輝いていました」

「金貨10枚!」
勝利が大好きな信長には、こちらも響くネタでしたね。

「いよぉぉぉぉぉぉーっ!あすっあすっあすっあすっ!おっしぇいっ!」
意味不明な雄叫びをあげ、興奮する清正。額が更にズルむけです。汗でピカピカです。

カズノスケがくる~っ

いよいよ最終戦、一之助。

「三重県の『斎王まつり』の時代行列に参加した時。平安時代の装束を着て練り歩きましたが、カメラマンが多くて芸能人になった気分でした」

斎王まつりとは、三重県明和町で毎年6月の第一土曜日と日曜日に開催される祭りのことです。斎宮群行(さいくうぐんこう)という時代行列がメインイベント。時代行列とは、その時代の扮装を再現した仮装行列のこと。

時代行列で有名なのが京都の『時代祭』です。京都の歴史を遡るように、明治維新から前の各時代を再現した行列が続きます。その中には織田信長が京都に上洛した場面もあり、「わしがもし参加したら、武将様になった気分になれまする」と語る一之助。矢文を送ったリスナーの嬉しさを代弁し、金貨獲得の後押しをするのでした。

「そうじゃな、わしも京都の馬揃えをやった時は、金色に輝いた瞬間と言っても過言ではないな」
1581年に自らが開催したパレード『京都御馬揃え』を思い出し、納得する信長。

「と、いう事はぁ~?」更に後押しする一之助。

「金貨1枚」
にべもなく答える信長。一之助の促し方にイヤらしさを感じたそうです。

いっそ、その後も「からのぉ~?」「でもぉ~?」「だけどぉ~?」と畳み掛けた方が良かったかも。中途半端に逃げるより、直球でグイグイ押してくるタイプに弱い信長ですから。

一方、清正。
「ハンドボール部に所属していた中学生の頃。体力測定のハンドボール投げは毎年、全学年で1位でした」

殿堂入りしてもおかしくないこの才能なら、戦でも役立つのではないかと、清正はプレゼンします。

「石や焙烙玉を投げたら、えりゃあ威力じゃな」
信長も乗り気。

戦国時代ではただの石も投げて武器にしていました。焙烙玉(ほうろくだま)とは、手榴弾のような兵器。広範囲の敵を倒すにはうってつけの才能です。

しかし信長の評価は
「金貨1枚。もっと腕を磨いてほしい。更に輝かせてわしの前に現れよ」

現状に満足せず、もっと高みを目指せという、信長の親心。世界記録を塗り替えるほどに頑張ってほしいものです。
ハンドボール投げは公式競技ではないので、世界記録が何mかは不明ですが。というより、普通にハンドボール選手として活躍すればいい話でしたね。

光と闇を操る魔王・信長

さて、ここで最終結果の発表です。
金貨獲得枚数は、清正が12枚。一之助が9枚。清正の優勝です!

チャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリン・・・
金貨をゲットする音がとめどなく流れます。

「これで1機増えたな」
つぶやく信長。『スーパーキヨマサブラザーズ』じゃないんですから。清正は1upしませんよ。

ご褒美は、信長からのありがたいお言葉。金言です。
戦国時代、最上級の人間から言葉を直接頂くのは、大変な名誉なことなのでした。

「清正。お前の、その額の光。まこと素晴らしい。その光や、金貨に値する。よって今日よりお前を『金貨頭』と名付ける」

頭がキンカンのようにつるんとした明智光秀のことを、信長が『金柑頭(きんかんあたま)』と呼んでいたという話があります。それになぞらえての金貨頭。さすがのネーミングセンスです。

ただ、「一般の者がみだりに使ってはならぬぞ。使えるのはわしと秀吉くらいじゃ」と、清正がむやみに侮辱されないよう配慮する信長。お優しい。上司の鑑です。

「直接本人に言ってはいかんぞ。『あの金貨頭』と、陰でコソコソ言うんじゃ」
まばゆい光があふれる放送の中に、ちょっとだけ闇を見せる信長なのでした。
(岡戸孝宏)

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