2017年12月17日(日)

ミスチル桜井和寿×ダイノジ大谷ノブ彦 夢の対談(後編・他者との交流)

大谷ノブ彦のキスころ / エンタメ

Mr.Childrenのボーカル、桜井和寿さんが12/10放送の『大谷ノブ彦のキスころ』に出演しました。

「前編・2人の出会い」「中編・曲作りの極意」に続いて、「後編」では他のアーティストや曲との関わりを中心にお届けします。

暗い曲が好き

桜井さんが初めてギターでカバーした曲は何だったんでしょう。

桜井さん「中2の頃に、甲斐バンドですね。『氷のくちびる』っていう曲があるんですけれども。『HERO(ヒーローになる時、それは今)』とかじゃなくて、もう暗いヤツ。暗いのが好きなの、基本的に」

今年9月に行なわれた、桜井さんとGAKU-MCさんのユニット「ウカスカジー」のライブツアー。
そのツアータイトルは『ポジティ部VSグッジョ部』というのにも関わらず、そこでも桜井さんはギター1本で出てきて、井上陽水の『傘がない』という壮絶に暗い曲を歌ったのです。

桜井さん「やっぱりほら、ハッピーをよりおいしく召し上がるためには、そうじゃない暗いものをね。
僕は常々思うのは、絶対的な幸せって無いじゃないですか。例えば、毎日おいしい料理を食べれたら幸せかっつーたら、やっぱり飽きてくるし。なので、幸せは相対的なものであると。不幸があるからこそ、幸せはあると思ってるんで。
なので僕は“不幸コーナー”を一手に背負ってやってたんです、あのライブでは」

ただ、ある地方の会場のウカスカジーのライブでは、心境の変化が起きたそうです。

桜井さん「僕の前にGAKUくんが会場を暖めるんですよ。それを僕は暗い曲で一気に冷やすんですね(笑)。
ギュウギュウのライブハウスの中で、お客さんが乗らないでジーッと見てるんですよ。その視線に耐えかねて。
『もう俺、次の公演からみんなを盛り上げる曲をやりたい』って急に変更して。
2曲くらい井上陽水さんの曲をやってから、『ultra soul』(B’z)をやったんです(笑)」

ワンオクに直談判

今年の4月、横浜アリーナでのONE OK ROCK(ワンオクロック)のライブで、ミスチルはオープニングアクトを務めました。
これは、桜井さんがワンオクのボーカル・Takaと食事をした時、直接打診して実現させたもの。

「今度ツアーあるよね。そのオープニングアクトっていろんな人がやってるじゃん?やりたいんだけど」

あのミスチルからそう言われちゃ「ぜひぜひやってください!」となるでしょう。しかしそこで桜井さんは無理強いにならぬよう後輩に気を遣うのです。

「面と向かっては断れないかもしれないから、一応、『後で本気でやってほしいと思った場合、正式に会社を通してオファーして』と言ったら、ちゃんと後からそうしてくれた」のだそう。

大谷「対バンって怖くないですか?ワンオクのファンの前で」
桜井さん「単純に僕はワンオクのファンだから楽しい」
大谷「でも一応対バンだから、負けたくないって気持ちでいく訳でしょ?」
桜井さん「負けたくない?俺はね、負けてると思ってるから、ワンオクには。本当に嬉しい気持ちだけでやってましたね。このラジオだって、出たいって言ったのは僕からじゃないですか」

打算ではなく気持ちで動く桜井さんなのです。

他の人の曲を聴いてみよう

「中編・曲作りの極意」では、ミスチルファン以外の人に聴いてほしいというミスチルの楽曲を紹介しました。

ここでは、桜井さんと大谷が“リスナーにおススメするミスチル以外の曲”を紹介します。
特に大谷の選曲は、ラブソングの達人・桜井さんにもぜひオススメしたい曲でもあります。

その曲とは、コレサワという女性シンガーソングライターが歌う「たばこ」。
歌詞はここでは載せられないので内容をふんわり説明します。

同棲していた2人。女はたばこを吸うが、男はたばこが嫌いだった。女はいつもベランダでたばこを吸っていた。
ところがある日女が出ていってしまった。たばこだけ忘れて。そのたばこに男はそっと火をつけてみる。
“僕”が大嫌いだったはずのにおいが唯一の思い出になってしまった…。

この説明で「何か昭和っぽい!」と興味を引かれた様子の桜井さん。四畳半フォークのような印象のこの曲。実際に聴いてみての感想は「良かった!声もかわいいし。サビに重たい言葉を持ってきてるのがドキッとする」

一方、桜井さんがおススメするのは、ハスキーボイスが特徴の男性シンガーソングライター、SION(シオン)の「12月」。
SIONが大好きな桜井さん。「(あの独特な)声は出ないけど、モノマネはうまいよ。カラオケではよく歌ってる」と言います。
まだSIONのカバーはしてないということなので、いつか聴いてみたいものですね。

ちなみにこの「12月」の歌詞では、終盤の部分がお気に入りなんだとか。

「初めからわからなかったわけじゃない。昔は分かってた、わかってた気がしてたものが、何かがあって何かを重ねてきてわからなくなった」と思わせる言葉の並べ方がいいのだそう。

サッカーにどハマリ

ウカスカジーのGAKU-MCさんとはそもそもいつからの関係だったんでしょうか。

桜井さん「いつからだっけなあ。何かね、サッカーを誘ってくれたのよ。で、一緒にある日炎天下でサッカーをやって。炎天下のサッカーがいけなかったのかなと思うんだけど(一時期病気で倒れたことだと思われます)、その後パッタリとみんな僕をサッカーに誘ってくれなくなったの。
なんだけど、GAKU-MCだけが相変わらず誘ってくれて(笑)。それが僕は嬉しかったんだけど」

こどもの頃は野球少年だった桜井さん。
23歳だった1993年、Jリーグが始まり大ブームになったことから、サッカーに目覚めたのだそうです。その年の11月に「CROSS ROAD」が発売されているので、そこそこ売れている頃なのですが、人目につかない夜の公園でリフティング練習から始めたんだそう。

リフティングが20回ぐらいできた頃には「俺はプロになれるんじゃないか?」と半分本気で思ってたという桜井さんなのでした。

宣伝をメッセージにしたくない

12/20にライブ&ドキュメンタリーDVD・ブルーレイ『Mr.Children、ヒカリノアトリエで虹の絵を描く』がリリースされます。
2016年のホールツアーの模様が収められており、そのライブの始まり方が大好きだと大谷は語ります。

観客が盛り上がって楽しむ準備ができてるのに、急に鎮めるというのです。桜井さんが弁明します。

「普通にやったら1曲目でお客さんもワーッとなっちゃうでしょ。今回のライブはそうじゃないんだと。ちゃんと音楽を伝えたいんだっていう宣戦布告。
俺が歌い始めたらお客さんが『え?今回こういう感じ?』とガッカリするような1曲目にしたいって言ってたの」

そんな、良く言えば茶目っ気たっぷりの桜井さんがリスナーに向けてメッセージを送りました。

現在アルバムを制作中で、来年には発売される予定のミスチルですが…

「それをメッセージっていうのはね、あまりにも身勝手だと僕は感じちゃうんです。
本当に体調を崩さぬように、幸せな年末・年明けを過ごして頂きたいと思います」

どこまでも誠意あふれる桜井さんなのでした。
(岡戸孝宏)

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