2017年9月27日(水)

戦国武将の名言を、戦国武将が迷言にしちゃいました。

名古屋おもてなし武将隊 戦国音絵巻 / エンタメ

400年前より現代に蘇りし戦国武将の集団・名古屋おもてなし武将隊が、ラジオ界の天下一を目指す番組『戦国音絵巻』。
9/25の“出陣”は、前田利家、加藤清正、陣笠隊の足軽・踊舞(とうま)です。

今回は、「陣笠隊・踊舞の 名言問答」という企画の模様をお届けします。
戦国時代、様々な武将が名言を残していきました。そんな数々の名言を、一部穴埋め形式にして紹介していきます。
利家と清正には、その伏字にした〇〇に入る言葉を当ててもらいます。

正解して当然!のハズが…

例えば、明智光秀が主君の織田信長を討つ時に言ったという「敵は〇〇〇にあり!」。
これは皆さんもご存じでしょう。正解は「敵は本能寺にあり!」です。

ただ、これを普通に答えても面白くありませんよね。
例えば「敵は円頓寺(えんどうじ)にあり」「敵はボン・ジョヴィにあり」「敵はボンデージにあり」などなど、ボケ解答も欲しいわけです。
要は、大喜利要素が含まれた企画ということです。

それでは第一問、いきましょう。

豊臣秀吉の名言です。
「〇〇〇して勝ちを得るのは、良将の成すところである」

良き大将は〇〇〇して勝つ、という意味です。さて、この〇〇〇に入る言葉は何でしょう。

秀吉とは若い頃からの親友であり、共に信長の元に仕え、秀吉が天下人となってからはその片腕として支えた前田利家。

秀吉とは親戚にあたり、子どもの頃から秀吉に目をかけられた子飼いの武将で、秀吉に忠義を尽くした加藤清正。
彼らにとっては、簡単な問題でしょう。ええ、そうでしょうとも。

まず「秀吉が考えそうなことは、清正、全部わかるじゃろ」と利家が清正にフリます。

すると「おおっ!?そ、それは、ちょ、ちょっ…」となぜか慌てる清正。そこへ“天の声”が聞こえてくるのでした。

≪清正様の答え!≫

その声に押されて清正が答えます。

「草履を暖めて勝ちを得る!」

残念、ハズレです。

≪利家様の答え!≫

またもや天の声が流れてきました。今度は利家が促されて答えます。

「木登りして勝ちを得る。サルと呼ばれておったからな」

こちらもハズレ。

2人とも、草履とかサルとか、秀吉についてのベタな特徴をなぞっただけ。踊舞も呆れ、冷ややかな目で「発想が安直でござりまする」と諌めます。

子飼いとしての意地

ちなみにこの≪~様の答え!≫という天の声は、事前に踊舞の声で収録したもの。軍師(ディレクター)が思い通りに操作できる仕組みです。これが聞こえたら、イヤでも答えなければなりません。

しかしここは、秀吉の子飼いとしてぜひとも当てたい清正。積極的に答えに出ます。
「厠(かわや)掃除して勝ちを得る」

昔の厠、つまりトイレは、床に穴が開いていて、その下にある桶にモノを落とすという方式でした。
下っ端だった秀吉は、あえてトイレの底を積極的に掃除していました。そこへ目上の人が知らずに用を足すと、「掃除中なのにひどい!」みたいなことを下から叫び、目上の人に「悪い事をした」と思わせ、名前を覚えてもらったとか。

さすが清正、草履よりはマニアックな秀吉情報です。でも残念、ハズレです。

めげずに清正が答えます。
「調略して勝ちを得る」

調略とは、相手を丸め込んで味方につけるなどの政治的工作のこと。これには踊舞が「惜しい!」と唸ります。

結局、正解は「戦わずして勝ちを得るのは、良将の成すところである」でした。
不毛な戦いで味方に被害が出ることを嫌っていた秀吉。兵糧攻めや水攻めで相手をギブアップさせたり、うまく交渉して相手を手なずけたりと、味方の血を流さずに勝つことも多かったといいます。

清正、惜しかったですね。次の問題で挽回しましょう。

利家が清正に愛の告白?

第二問は、徳川家康の名言です。

「人生に大切なことは、五文字で言えば『〇〇〇〇〇』。七文字で言えば『身のほどを知れ』」

いやあこれは、大喜利にしやすい問題ですね。

≪利家様の答え!≫

不意打ちを食らい、一瞬焦る利家。
「おおっ!…人生に大切なことは、五文字で言えば『おもてなし』」

残念、ハズレです。それは現在の名古屋おもてなし武将隊の名言というか、モットーです。

豊臣政権を五大老として支えた利家と家康。秀吉亡き後は、天下取りをうかがおうとする家康を利家が牽制するなど、駆け引きをし合っていました。
そんなライバル・家康の思考回路を分析しつつ利家は考えをめぐらせます。

「七文字で『身のほどを知れ』と、ちょっと攻撃的なことを言っとるじゃろ?多分、真逆のことだと思うんじゃな」

≪利家様の答え!≫

「人生に大切なことは、五文字で言えば『あなたが好き』」

「…何をおっしゃっておるんですか」と清正。引き気味です。
更に踊舞がツッコみます。「利家様。『あなたが好き』。六文字でございます」

平和的なフレーズにするのに気を取られて、痛恨の字余り。「これではただわしが恥ずかしいだけではないか!」と赤面します。
「なぜ拙者を見て言うのですか!『あなたが好き』と言われても困りますぞ!」と、偶然コクられた形の清正も赤面です。

≪利家様の答え!≫

「人生で大切なことは、五文字で言えば『まるた、が、い…?』」

丸太買い?何ですかそれ?
動揺のあまり、脊髄反射で意味のない五文字を言ってしまったようですね。

≪利家様の答え!≫

「人生で大切なことは、五文字で言えば、ううぅーん…。『おもて…あり?』」

軍師の容赦ない怒涛の天の声攻撃を受け、いろんな種類の恥ずかしさが交錯した利家。ついに逆ギレです。
「人生に大切なことと言ったら、寝る、食う、住むじゃろ?『衣食住』じゃろ!?誰でも知っとる!こんなの、名言にする徳川殿がおかしい!」

いやいや、それが正解かどうかはまだわかりませんよ。しかも「衣食住」に「寝る」は無いし。すっかりご乱心です。

意外な落とし穴

そんなすったもんだがありまして、結局答えは当たらず。正解はこちらです。

「人生で大切なことは、五文字で言えば『上を見るな』。七文字で言えば『身のほどを知れ』」

上(信長や秀吉)を見たって仕方がない、それより現状を見つめて確実に一歩ずつ進んでいくのが成功への近道だ。そんな意味が込められた、我慢の家康らしい名言です。

しかしこれを聞いて利家と清正が異議を申し立てます。
「『うえをみるな』って六文字じゃろ?」

そうなんです。これは、字面で見たら五文字ということ。

「電波戦(ラジオ)向きじゃないじゃろ、この問題は。わかるか!」と利家。それは確かに。

更に「徳川殿!先見の明があったんじゃから、時代を見越して、こういう使われ方をすることまで考えて名言を残してくれ!」とヒートアップ。

そこで機転を利かせて清正。
「利家様、これ以上苦言を申されますと、(武将隊を束ねる)信長様から、まさに『身のほどを知れ』と言われてしまいまする」

「うまい!」と唸り、落ち着きを取り戻す利家なのでした。
(岡戸孝宏)

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