2017年9月19日(火)

宇野亜喜良&ハービー山口とコラボ。テアトロ・ラッフィナートが目指す総合芸術

小堀勝啓の新栄トークジャンボリー / エンタメ

クラシックとジャズをベースにしたユニット、テアトロ・ラッフィナートの下野ヒトシさんと宮崎隆睦さんが9/17の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。

写真家のハービー山口さん、イラストレーターの宇野亜喜良さんとコラボレーションしたメジャー第一作のアルバムなどについて、小堀勝啓が伺いました。

ベースと管楽器のユニット

テアトロ・ラッフィナートはベース&作曲担当の下野ヒロシさんと、サックス、フルートなど管楽器担当の宮崎隆睦によるユニットです。
ベースと管楽器とは変わった組み合わせですが…

「どちらも単音楽器で、和音楽器ではないので、二人で何やるの?って感じなんですけど、僕たちは基本的に、二人組のユニットですが、大勢のミュージシャンを引き連れてコンサートやるタイプなんです。
そのクラシックのオーケストラみたいなものの中の主役の二人と言ったらおこがましいですけど、そういう形での演奏活動してます」

下野さんがわかりやすく説明します。
ユニット名の由来について伺うと…

「イタリア語で”洗練された劇場”という意味です。僕たちが洗練されているかというよりも、クラシック、ジャズという洗練された音楽、完成度の高い音楽。これらを根幹において、映画音楽のように、いろんなものをミックスしていくっていうのが、僕たちのコンセプトなんです。
僕たちの音楽を聞きに来た方々が劇場で、洗練されているな、とか、優雅だなとか、そういった気持ちになってもらえたら良いなと言う、受け取り側からとった名前です」(下野)

他ジャンルとコラボレーション

8/30にメジャーでは第一弾となるアルバム『Page One』を発表したテアトロ・ラッフィナート。
今回は写真家のハービー山口さん、イラストレーターの宇野亜喜良さんとのコラボレーションで話題となっています。

ハービー山口さんは1950年生まれ。ロンドンがパンク、ニューウェーブで盛り上がっていた時期に、デビュー前のボーイ・ジョージ(カルチャー・クラブ)と一緒に住んで写真を撮ってたこともあります。

宇野亜喜良さんは1934年愛知県名古屋市生まれ。細密な画風で、小堀世代には週刊誌『平凡パンチ』で目にされた方も多いはず。寺山修司の書籍装幀、舞台美術などでも知られ、近年では椎名林檎のアルバムジャケット(『浮き名』『蜜月抄』)も手掛けています。

ヴィジュアルとコラボする理由

今回はなぜ写真家とイラストレーターとのコラボレーションを考えたのでしょう?

「総合芸術と言われてる映画がすごく好きでなんです。映像と音楽。ポエトリーみたいな台詞、いろんなものが融合されて、完成されて映画っていうものがありますよね。
映画って、人間の作ったとても完成度の高い芸術だと思っているんです。音楽に、映像やイラストや、将来的には詩であったり、そういったものが混ざったものを、常に目指しているのがテアトロ・ラッフィナートなんです」(下野)

ハービー山口さんや宇野さんとは対談で知り合い、お願いしたら快諾していただいたそうです。

アルバムは映画音楽のような雰囲気

管楽器担当の宮崎さんは、下野さんが提示してきた音楽をどう形にしているんでしょうか?

「メインのコンポーザーの下野君がインスパイアされたものを、どういう風に表現するかに、すごく力を入れていたりしてますね」(宮崎)

そんな二人の作る音楽は、映画音楽のようで、聴き始めると映像が頭に浮かんできます。
またテアトロ・ラッフィナートでは、クラシックのカバーをアルバム毎に入れるのがコンセプトだと言う下野さん。

「僕はショパンが大好きなので、ショパンのマズルカ、それから後はバッハのシチリアーノっていうフルートソナタから一曲選んでたり。あとは宮崎君がオリジナルを書き下ろして、フランス映画のワンシーンの様なイメージの曲を書いています」(下野)

クラシックでアドリブとる難しさ

ここまでの話では、両人ともクラシックの道をまっしぐらと思いきや、実は宮崎さん、少年時代からバリバリのジャズ畑。
なんと、日本を代表するフュージョングループのTスクエアにも在籍していたキャリアが。つまり宮崎さんの腕の見せどころは、やはりアドリブ。

「アドリブというジャズならではの要素がありまして、やっぱり楽曲の中でアドリブを担うのは、僕ないしゲストのミュージシャン」(下野)

「コード進行というものを元に、僕らはアドリブとるんですけども、クラシックのカバーをやる時に、下野君がオリジナルの和音を崩さずにやるんですよ。その中でアドリブとるのが凄い難しいですね」(宮崎)

ジャズのように自由奔放なアドリブはしたいけれど、和声の縛りやルールがある…かなり大変そうです。

「それがまた、じゃあ、そっからこういう風にやってやろう、みたいなのは、やはり演奏してて面白いところではあります」

運命の出会い

二人が出会ったのはアメリカのバークレー音楽院。言わずと知れた、世界中から音楽のエリートたちが集まるところ。
大学を卒業しその秋に渡米した宮崎さんより先に、入学していたのが下野さんでした。

「もう最初っから、校内でも素晴らしいサックスが入学したっていう噂になってたから」(下野)

「ありがたいですけどね。僕、本当に何もできずに行ったと思ってたので」(宮崎)

「1800年代後半、印象派の画家たちがパリに集まって、あーだこーだと議論を戦わせながら、一緒に住んで共に描いたり喧嘩して別れたり。お二人には、そんな良き時代の芸術家の感じがあります」

小堀勝啓もかつての芸術の梁山泊を夢想します。

「(バークレーでは)音楽しかやることがないと言うか、音楽漬けの毎日だったので、本当にいろんな話もしましたし、いろんなとこに一緒に行きましたし。面白かったですよ」(宮崎)

小堀も気に入ったというテアトロ・ラッフィナート。
10月22日には、東京イタリア文化会館アニェッリホール(東京都千代田区)でコンサートがあります。このホールはイタリア大使館が所有しており、普通なら消防法で引っかかるような赤いオシャレな建物だそうです。さすがイタリアン。

開演は夕方5時と早めなので、名古屋から日帰りで行くこともできますね。
(尾関)

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