毎週金曜日のCBCラジオ『ドラ魂キング』では、西村俊二アナウンサーがおすすめの道の駅を紹介しています。
11月15日の放送で取り上げたのは、愛知県新城市にある「道の駅 鳳来三河三石」。
歴史に深く名を刻んだ「長篠の戦い」が起きたこの地で、西村はとあるお土産を見つけたようです。
安藤渚七に思わず紹介したくなったという「食べて美味しい、遊んで楽しい」お土産とはいったいどんなものなのでしょう?
歴史の香り残る町
今回西村が紹介するのは「道の駅 鳳来三河三石(ほうらいみかわさんごく)」
安藤「名前かっこいい!」
道の駅の紹介を聞くなり飛び出した安藤の第一声。
鳳来寺山がある奥三河国定公園の玄関口であり、美しい庭園の「満光寺」に隣接した趣のある道の駅です。
道の駅のある鳳来地区は長篠城跡などの古い文化遺産が多く残る町で、歴史好きにはたまらない場所となっています。
そんな街中を抜け田園風景の中を走っていくと現れる、瓦屋根の平屋の建物が「道の駅 鳳来三河三石」です。
同じ新城市の「道の駅 もっくる新城」と比べるとやや小ぢんまりとした造りではありますが「周囲の景観と建物が見事にマッチしている」と西村。
戦国の昔に思いをはせながら、ほっと一息つくのにぴったりな道の駅だと言います。
ちなみに「もっくる新城」からも車で15分ほどの場所にあるので、道の駅ハシゴもできてしまいます。
ひときわ目を引くお土産
そんな「道の駅 鳳来三河三石」で、この地ならではのお土産スナックを見つけたという西村。
西村「歴史を感じるんですよ」
安藤「ほう。スナックで?」
道の駅ではもちろん地元の農産物も豊富に取り扱っています。
特に梅が特産ということで、梅うどんや梅飴、梅ジャムなどバリエーション豊かな梅商品を楽しむことができます。
さらに立地上、静岡や長野、岐阜にも近いので、近隣の地域の土産物も販売しているのだそう。
この道の駅だけでいろいろな場所のお土産を買うことができる楽しさもあります。
西村「でも、このお土産を見つけてしまったら他のものは霞んでしまいました…」
そう語る程に、「これは秀逸だ」と思ったそうです。
そのお土産の名は『馬防柵さつまいもスティック』。
安藤「え、なに?バボウサク?何ですか?」
謎に包まれた『馬防柵さつまいもスティック』と一体何なのでしょうか?
馬防柵とは?
西村「そろそろ歴史好きの方は気づいてきたかな?」
そう言いながら「馬防柵」について説明する西村。
ここ「道の駅 鳳来三河三石」は、新城市長篠城のお膝元にあります。1575年、長篠の戦いが行われた舞台です。
長篠の戦いとは、織田・徳川連合軍が武田軍を倒したと言われる大合戦です。
その中でも注目されたのが、織田軍が用いた新しい戦法「鉄砲三弾撃ち」というものでした。
戦国時代の戦において、火縄銃を使ったのはこの長篠の戦いが初めてだとされています。
海外からもたらされた新たな武器はものすごい威力を誇ったものの、火縄銃はその性質上連発ができないことが欠点でした。
その欠点を補うために生まれたのが「鉄砲三弾撃ち」と「馬防柵」です。
鉄砲隊は馬防柵の後ろに3列で並び、その隙間から銃を撃ちます。
1列目の鉄砲隊が撃ったら一番後ろに回って次の発砲の準備をする。
その間に2列目の隊が前に出て撃つ、撃ったら後ろに回る…と繰り返していくことで、連射に近い状況を作り出したのです。
仮にその砲撃をかいくぐって敵の騎馬隊がやって来たとしても、馬防柵があるため簡単には近づけないようになっています。
まさに戦いの攻守の要となったのが、この馬防柵だったのです。
長篠の戦を再現できる
ではその馬防柵とスナックが、どう関係してくるのでしょうか?
西村「実際に持ってまいりました」
西村が持参した「馬防柵さつまいもスティック」には、箱の両サイドに騎馬隊と鉄砲隊のイラストが描かれていました。
安藤「かわいい!」
中の袋を開けるとさつまいもスティックが入っています。
そして気になる馬防柵の謎は、箱の裏側に隠されていました。
箱を裏返すと、パッケージと同様に相対する騎馬隊と鉄砲隊のイラストが描かれています。
その真ん中に穴を空けられる箇所がいくつか用意されているのです。
西村「この穴に、さつまいもスティックを立ててみてください」
安藤「そういうことか!え、めちゃくちゃ楽しいじゃん!」
仕組みを理解して、ウキウキしながら穴にさつまいもスティックを刺していく安藤。
3か所の穴全てにスティックを立てました。
西村「するとあら不思議!騎馬隊と鉄砲隊の間に馬防柵ができちゃった!」
そう、さつまいもスティックを馬防柵に見立て、戦場を再現して楽しむことができるというなんとも面白いお土産だったのです。
安藤「これ楽しいし美味しいし、歴史の勉強もできるし!」
一石三鳥の「馬防柵さつまいもスティック」に感動する安藤でした。
ちなみに箱の中にはランダムで戦国武将カードが封入されているので、集めて楽しむのもまた一興です。
(吉村)
ドラ魂キング
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2024年11月15日16時41分~抜粋