11月4日、韓国プロ野球チームの起亜タイガースでコーチを務める中日ドラゴンズOBの中村武志さんが、CBCラジオ『ドラ魂キング』に出演。
中村さんが所属している起亜タイガースは、先日の韓国シリーズで見事優勝しました。
その反響について、榊原悠介アナウンサーと加藤里奈を交えて語ります。
韓国シリーズへの道
榊原「韓国シリーズ、これまであまり知らなかったんですが、韓国のプレーオフって複雑なんですね」
韓国は1リーグ制。シーズン終了後、10チーム中、上位5チームがプレーオフに進出できます。
まず4位と5位のチームがワイルドカードで戦います。
4位チームには1勝アドバンテージがあり、2試合して2勝した方が勝ち上がり。
続いてワイルドカードで勝ったチームと3位チームが戦います。5試合して3勝した方が勝ち。
その勝者と2位チームが戦い、5試合中3勝した方が勝ちとなります。
実は1位は不利?
最後、その勝者と1位(今年は起亜タイガース)が戦います。この試合が「韓国シリーズ」と呼ばれています。
韓国シリーズは日本シリーズ同様、7試合して4勝した方が優勝です。
加藤「武志さんが『リーグ優勝した後に試合がずっとない』と言ってたのは、みんなの勝ち待ちだったってことですか?」
中村「そういうこと。最低3週間待ちですね」
ひとつずつのプレーオフの間隔はかなり短く設定されています。
中村「下から来るチームはへとへとになる。その部分が上位のチームにとってのアドバンテージなんですよ」
それ以外は何のアドバンテージもなく、ホームとビジター両方で試合があります。
中村「だから自分の感覚だと1位は不利じゃないかな。程よく試合勘もあって韓国シリーズを迎えられるから 、2位ぐらいが一番いいんじゃないかなと思います」
韓国のシャンパンファイト
リスナーからも韓国プロ野球について質問が寄せられていました。
「起亜タイガースの優勝では胴上げしましたか?シャンパンファイトなどはあったのでしょうか?」(Aさん)
中村「プチですね。プチ・シャンパンファイト。これも球場のグラウンドでやるんですよ」
加藤「ええ?」
榊原「グラウンドで?」
日本やメジャーリーグと違う独特な場所に驚くふたり。
ちなみにビジターの場合はホテルの駐車場のようなところでやるそうです。どちらでやるにしても時間にして30分ほど。
中村「一通りの表彰式終わって、そこから球場にシャンパンがバーッと並んで、じゃあやりましょう、という感じでプチです」
選手に感謝
「武志さんが起亜タイガースの選手を指導して、一番実を結んだと思ったことは何でしたか?」(Bさん)
中村「どちらかというと、自分の方が野球を勉強させてもらっている感じでした」
選手から日本の野球についてよく尋ねられたという中村さん。
「日本だったらここで何を投げる?」「日本だったらここはピッチャー交代する?」など、日本の野球と比較して、その日の試合について話すことが多かったんとか。
中村「日本の野球をキャッチャーたちにインプットできて、新鮮な感じで彼らもできたんじゃないかなという気がします」
榊原「コーチ1年目で最高の結果となりました」
中村「これは選手に感謝ですよ」
秋季キャンプはこう過ごせ
ドラゴンズは秋季キャンプが始まっています。選手はどう過ごすといいのでしょうか?
中村「井上監督がバットを振りまくると思いますよ」
井上一樹監督は、厳しい中にも楽しさとユーモアのある指導方法をするので、選手は飽きないだろうと評する中村さん。
現役時代の井上監督は「もう10分お願いします!」と、監督やコーチがへとへとになるまで練習するタイプだったそうです。
そのため中村さんは、こういう選手がいると監督が一番喜ぶと推測します。
その上でドラゴンズの選手たちにメッセージを贈ります。
中村「キャンプの取り組み方、僕からの大ヒントですよ。今日聴いてない選手は損しますよ!へばった姿を見せないように。監督・コーチに負けない気持ちで臨んでください」
榊原「実りの秋としたいところですね」
中村さんからのメッセージを聴いたドラゴンズ選手には、何かしらの成果が表れる、はず?
(尾関)
ドラ魂キング
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2024年11月04日17時17分~抜粋