ドラ魂キング

プロ野球開幕前に知っておきたい!監督は開幕投手はいつ決めるの?

もうすぐプロ野球開幕。監督は開幕投手をいつ決めて、選手にどう伝えているのでしょうか?

3月21日、中日ドラゴンズOBで野球解説者の牛島和彦さんが『ドラ魂キング』(CBCラジオ)に出演し、開幕投手について監督時代の経験を交えて語りました。

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開幕投手はどう決める?

放送当日の21日、バンテリンドームでの全体練習後に中日・立浪和義監督が開幕投手が柳裕也投手に決まったと報告しました。

監督は、どれくらい前に開幕投手を決めているのでしょうか?


牛島「チームによって違うでしょう。今年の柱なのか、将来の柱なのか?とかいろんなことを踏まえて考えていきますからね」

牛島さんが横浜ベイスターズの監督をしていた2005年、2006年は、2年連続で三浦大輔投手を開幕投手に起用したそうです。当時は三浦投手以外、それほど活躍できるピッチャーがいなかったとか。

牛島「頭の中では『三浦がチームを引っ張ってくれないと』という思いがありましたから。最初からでしたね」

気持ちを伝えるために

監督が開幕投手を決めると、投手にはどれぐらい前に伝えるのでしょうか?

牛島「1年目は1月の末、キャンプインの前日に部屋に行って、『今年の開幕投手頼むな』っていう話をしました」

三浦投手の部屋にわざわざ出向いたと言う牛島さん。気持ちを伝えるには、相手を呼びつけるより、こちらから出向く方がいいと考えてのことだそうです。

牛島「もちろん、ピッチャーみんなに期待してますけど、とりあえず今年1年よろしく、みたいな感じですね。やっぱりこっちからお願いする時は行かなきゃっていうのがありましたね」

期待に応えた投手

牛島「監督1年目に、1月31日に『大輔頼むな』って話したら、その年タイトルも獲ってくれてね。やっぱりそういう成績残してチームを引っ張ってくれたので、翌年も『今年も頼むな』ってなりますよね」

2005年、三浦投手は12勝を挙げ、自身初の最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを獲得。28試合中23試合で7イニング以上を投げて、完投は10試合と活躍。ベイスターズは最下位からAクラス入りしました。

2年目の開幕投手も三浦投手に託した牛島さん。2年目も1月末に直に部屋に行って伝えたそうです。

早めに伝える理由

牛島「1月末に伝えることによって、照準が決まるわけでしょ?それを逆算してキャンプもオープン戦も過ごしていくわけですよ。だから何をすべきかが明確にわかるじゃないですか」

ピッチャーだった牛島さんらしい考え方です。

また、調整に対する考え方は、監督・コーチの考え方と選手の考え方が違うこともあるので、自分の一番いい形で開幕に合わせてくれという意味もあったそうです。


開幕投手以外のピッチャーには、開幕が誰であるということは伝えることはなく、オープン戦が始まった頃に『開幕2戦目になる』『3戦目になる』と予定を伝えていたそうです。

若手へのお手本

牛島「今の中日ドラゴンズみたいに、ローテーションが8人ぐらい計算できるんだったら嬉しかったけど、僕の時は『さあ、これからチームをどうやって作っていくか』っていうスタートでしたから」

当時のベイスターズは、ローテーションを組んでも4番目、5番目ぐらいになると、どうしよう、と頭を抱える状況だったとか。そこの大黒柱を担ったのが三浦投手でした。

牛島「彼は自分には甘えない練習を黙々としてましたからね。若手も開幕投手をやりたければ、それぐらいしろよってことだったんですよね」

今年の開幕投手の柳投手にも期待しましょう。 
(尾関)

 
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2024年03月21日18時28分~抜粋

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