ドラ魂キング

中日OB・彦野利勝直伝。打つために必要なことはハッタリ?

3月14日、元中日ドラゴンズの彦野利勝さんが『ドラ魂キング』(CBCラジオ)に出演。
開幕まで2週間となった今年のプロ野球開幕について、自身の経験も踏まえて語りました。

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食事へのこだわり

まず尋ねたのは、開幕前の食事。
1週間前や3日前から決まったメニューを食べるようなことはなかったそうですが、食事は対戦相手のことを考えて食べていたそうです。

彦野「食べると言うか飲み込むと言うか。一番わかりやすいのはヤクルトを飲む。巨人は東京ドームの通称がビッグエッグ。だから卵を食べました」

阪神タイガースの時はトラは食べられません。その時はブラックタイガーという種類のエビを食べたそうです。

彦野「こじつけですよ(笑)。いつの間にかやらなくなっちゃいましたけど、そんな時もありました」

今年の開幕は東京ヤクルトスワローズと対戦。中日ファンの皆さん、ヤクルトを飲みましょう。

身体を清める

食のルーティンはピッチャーと野手では全く違うそうです。
例えば中日OBの山本昌さんは先発登板の日はカレーを食べていたことで知られています。なので、開幕投手を任された時も食べていたはずと推測する彦野さん。

選手によっては球場に入る時に、左右どちらの足で入るか決めている人もいたとか。彦野さんの場合は清めの塩を振って入ったそうです。

彦野「開幕戦がメインですけど、普段からもちょっとずつやってました。特に怪我をした後は足元に塩を振って、頼みます、お願いしますみたいな感じでね」

若手は心臓バクバク?

レギュラー選手とレギュラーではない選手では、開幕戦を迎える気持ちも違うそうです。彦野さんの場合は?

彦野「ありがたいことに、レギュラーっぽくなってからの開幕しか迎えてないので、いくもんだと思ってましたから準備ができました」

レギュラー不確定な選手はやたら緊張するんだとか。

彦野「前もって言ってくれればいいですけど、『明日いくぞ』とかだとドキドキですよ。野手ってたぶん言われてないような気がするんです」

事前に言うか、当日言うかはチーム方針によって違うそうです。

彦野「コーチや監督は、出るつもりで来いよって簡単に言うんだけど、そんなわけにいかんでしょう。慣れてる人たちはいいですよ。でも、若い選手は心臓バックバクじゃないですか」

特別な1日

いずれにしろ開幕戦は緊張感を持って臨んだ方がいいと言う彦野さん。143分の1の試合でも特別なんだとか。

彦野「さあ、始まるぞみたいな感じで、やっぱりピリッとしますね。振り返ると、その日だけは緊張してましたね」

外野手だった彦野さん、最初の打球処理をするまではドキドキだったそうです。
投手の好投で3回、4回まで打球が飛んで来ないこともあります。打順は1番だったので、打席に入る覚悟はできていたそうです。

これだけはやっとけ

バッタールーティンについて。
例えばイチローさんは、バッターボックスでバットを回して、袖をキュッと上げていました。彦野さんは何をしていたのでしょうか?ちなみにイチローさんは左、彦野さんは右打ちです。

彦野「カッコつけて軸足の右足を決めて、予告ホームランのようにバットを前にして、それからワッグルしてました」

ワッグルとは、打者がバッターボックスの中でリズムを取るように、バットを前後に振ったり回したりすることです。
彦野さんは、あそこまで飛ばすぞ、みたいな雰囲気を出していた?

彦野「飛ばないんですけどね。でも半分ハッタリでいいんですよ。俺はいつでも打てるんだぞというのを見せるだけで、向こうが勝手にビビってくれればいいし。調子が悪くても、その格好はしとくべきなんですよ」

開幕ヤクルト戦は必勝間違いなしです。 
(尾関)
 
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2024年03月14日18時27分~抜粋

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