ナゴヤ球場(名古屋市中川区)のすぐ近くに店を構え、ファンや選手たちに愛された「ラーメン専科 竜」が、11月22日に惜しまれながら閉店しました。
12月26日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』では、店主の吉田和雄さんに、閉店にまつわるエピソードについて加藤里奈と三浦優奈が尋ねました。
惜しまれ閉店の「ラーメン専科 竜」店主激白!ようやく消えた「10.8のトラウマ」
立浪監督はノセ上手
「ラーメン専科 竜」がオープンしたのは、今から42年前、1981年のこと。
吉田さん「実はね、東京でサラリーマンだったんですよ。東京から海外に転勤を言われて断ったら、名古屋に飛ばされちゃった。早い話が左遷ですわ(笑)」
当時は脱サラブームもあり転職を決意した吉田さん、ラーメン店の開業を思いついたそうです。
開店当初のメニューは、オーソドックスなラーメンなどが6、7点のみ。
裏メニューのチャーハンが表に昇格したり、選手たちのリクエストで種類が次々と増えていきました。
平田良介選手の要望で、焼きそばやそばめしがメニューに加わったことも知られています。
根尾昂選手が入団した時、中日スポーツの記者から「根尾ラーメン」の追加が提案されたそうですが、吉田さんはこれを却下。
その後、過去に自ら考案したスペアリブの入った豪快なラーメンを「根尾ラーメン」として復活させたこともあったそうです。
20種類ほどあるメニューの中で立浪監督がお気に入りなのは冷麺で、現役時代から食べていたそうです。
吉田さん「『マスター、僕もラーメンが好きで全国でラーメン食べるんだけど、竜のラーメン食べたら他では食べられない』って上手に言ってくれるわけですよ。立浪監督にノセられちゃったわけですよ。あいつノセ上手だから(笑)」
吉田さん「実はね、東京でサラリーマンだったんですよ。東京から海外に転勤を言われて断ったら、名古屋に飛ばされちゃった。早い話が左遷ですわ(笑)」
当時は脱サラブームもあり転職を決意した吉田さん、ラーメン店の開業を思いついたそうです。
開店当初のメニューは、オーソドックスなラーメンなどが6、7点のみ。
裏メニューのチャーハンが表に昇格したり、選手たちのリクエストで種類が次々と増えていきました。
平田良介選手の要望で、焼きそばやそばめしがメニューに加わったことも知られています。
根尾昂選手が入団した時、中日スポーツの記者から「根尾ラーメン」の追加が提案されたそうですが、吉田さんはこれを却下。
その後、過去に自ら考案したスペアリブの入った豪快なラーメンを「根尾ラーメン」として復活させたこともあったそうです。
20種類ほどあるメニューの中で立浪監督がお気に入りなのは冷麺で、現役時代から食べていたそうです。
吉田さん「『マスター、僕もラーメンが好きで全国でラーメン食べるんだけど、竜のラーメン食べたら他では食べられない』って上手に言ってくれるわけですよ。立浪監督にノセられちゃったわけですよ。あいつノセ上手だから(笑)」
10.8のワンタン麺
42年の歴史の中で印象的な出来事は、やはり1994年のジャイアンツと最終戦で優勝を賭けた、通称「10.8決戦」。この日は周辺の雰囲気が違ったそうです。
吉田さん「すごかったんだから!このナゴヤ球場の周辺は銀座通りになったんだから。ナイターなのに昼間っから人の波ですわ」
この日の試合前、当時の高木守道監督が食べたのはワンタン麺でした。。
高木さんから「今日はラーメンにするんだけど、何にしよう?」と相談され、吉田さんが提案したのがワンタン麺。
高木さんの大好きなメニューで前日の勝ち試合でも食べていたことから、願掛けの意味もあったそうです。
しかしその夜、ドラゴンズは敗れ、リーグ優勝を逃してしまいました。
吉田さんにはこの出来事が強烈に印象に残っていたようです。
吉田さん「すごかったんだから!このナゴヤ球場の周辺は銀座通りになったんだから。ナイターなのに昼間っから人の波ですわ」
この日の試合前、当時の高木守道監督が食べたのはワンタン麺でした。。
高木さんから「今日はラーメンにするんだけど、何にしよう?」と相談され、吉田さんが提案したのがワンタン麺。
高木さんの大好きなメニューで前日の勝ち試合でも食べていたことから、願掛けの意味もあったそうです。
しかしその夜、ドラゴンズは敗れ、リーグ優勝を逃してしまいました。
吉田さんにはこの出来事が強烈に印象に残っていたようです。
29年間のトラウマ
それから29年経ち、閉店の数日前の出来事。加藤里奈と三浦優奈も「竜」に足を運んでいた日でもあります。
ワンタン麺を頼んだ女性に声を掛けられた吉田さん。それはなんと高木守道さんの奥さんでした。
吉田さん「そりゃあもう、申し訳なかったですね。あんなもの食べさせて負けさせちゃってって」
10.8のことがずっと頭の中にあったそうです。
吉田さん「ワンタン麺のこと、知ってたわけですよ。びっくりしちゃってさあ。『あの時はすいませんでした。ワンタン麺食べさせちゃって優勝させられなくて申し訳なかった』って謝った」
しかし高木さんの奥さんからは「ラーメンのせいじゃない」と言ってもらえ、29年間のトラウマからようやく解放された吉田さん。
吉田さん「高木さんと俺は同い年なんですよ。奥さんも非常に品がいい人でね。高木さんも私と同じで品がいいから、うんうん」
加藤と三浦が「竜」に足を運んだ時、品のいい吉田さんからは「姥桜」と言われました。
吉田さん「姥桜っていうよりも枝垂桜です」
爆笑する3人。
ワンタン麺を頼んだ女性に声を掛けられた吉田さん。それはなんと高木守道さんの奥さんでした。
吉田さん「そりゃあもう、申し訳なかったですね。あんなもの食べさせて負けさせちゃってって」
10.8のことがずっと頭の中にあったそうです。
吉田さん「ワンタン麺のこと、知ってたわけですよ。びっくりしちゃってさあ。『あの時はすいませんでした。ワンタン麺食べさせちゃって優勝させられなくて申し訳なかった』って謝った」
しかし高木さんの奥さんからは「ラーメンのせいじゃない」と言ってもらえ、29年間のトラウマからようやく解放された吉田さん。
吉田さん「高木さんと俺は同い年なんですよ。奥さんも非常に品がいい人でね。高木さんも私と同じで品がいいから、うんうん」
加藤と三浦が「竜」に足を運んだ時、品のいい吉田さんからは「姥桜」と言われました。
吉田さん「姥桜っていうよりも枝垂桜です」
爆笑する3人。
なぜ、そこで?
閉店直前にはドラゴンズファンだけでなく、選手たちも大勢訪れたそうです。
やはり「何で辞めちゃうの?」と質問されたそうですが、その答えが。
吉田さん「『中日勝てないから、ラーメン食わせた責任を取って辞めるんだ』って言ってたの。まあ冗談だけどね」
番組では、42年の歴史に幕を下ろした「ラーメン専科 竜の」ファンからもメッセージが寄せられました。さすがの吉田さんも、それらを聞きながら神妙な口調になりました。
吉田さん「42年間、みなさんに中日ドラゴンズとともに愛してもらいましたが、もう私も歳だもんでね。野球選手と同じで戦力外通告、引退時期を考えなきゃいけないわけですよ。家族からも戦力外通告みたいなのを受けましたし、引退時期かなということで(笑)」
吉田さんの笑いに、一瞬沈黙に包まれるスタジオ。
「笑っていいのか?どうなのか?って空気感がすごかったです」と思わず漏らす三浦。
やはり「何で辞めちゃうの?」と質問されたそうですが、その答えが。
吉田さん「『中日勝てないから、ラーメン食わせた責任を取って辞めるんだ』って言ってたの。まあ冗談だけどね」
番組では、42年の歴史に幕を下ろした「ラーメン専科 竜の」ファンからもメッセージが寄せられました。さすがの吉田さんも、それらを聞きながら神妙な口調になりました。
吉田さん「42年間、みなさんに中日ドラゴンズとともに愛してもらいましたが、もう私も歳だもんでね。野球選手と同じで戦力外通告、引退時期を考えなきゃいけないわけですよ。家族からも戦力外通告みたいなのを受けましたし、引退時期かなということで(笑)」
吉田さんの笑いに、一瞬沈黙に包まれるスタジオ。
「笑っていいのか?どうなのか?って空気感がすごかったです」と思わず漏らす三浦。
継続は忍耐なり
吉田「笑っていいんです!それで、身を引こうと思い切っちゃったわけですよ。何しろ82歳ですから。よく42年間やったなと思って。継続は忍耐なり。まあ42年間やったことだけは褒めてくださいよ(笑)」
最後に、こう付け加える吉田さん。
吉田さん「来年は中日に期待しとってください。しっかりやらせますから」
加藤「もしかしてラーメン店引退されてコーチされるんですか?」
吉田さん「もうコーチだもん(笑)」
ドラゴンズの選手とファンに愛された「ラーメン専科 竜」。
42年間お店を守ってきた吉田さんは、これからもファンに愛されていくことでしょう。
(尾関)
最後に、こう付け加える吉田さん。
吉田さん「来年は中日に期待しとってください。しっかりやらせますから」
加藤「もしかしてラーメン店引退されてコーチされるんですか?」
吉田さん「もうコーチだもん(笑)」
ドラゴンズの選手とファンに愛された「ラーメン専科 竜」。
42年間お店を守ってきた吉田さんは、これからもファンに愛されていくことでしょう。
(尾関)
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