12月21日、元中日ドラゴンズ投手で野球評論家の岩瀬仁紀さんが、CBCラジオ『ドラ魂キング』に出演しました。
岩瀬さんは、2005年10月にプロ野球記録(当時)となるシーズン最多46セーブを達成しました。
番組では聞き手の高田寛之アナウンサーが「克明に覚えている」というこの試合について振り返りました。
落合博満監督が思わず熱弁!中日・岩瀬仁紀のセーブ記録達成を振り返る
自分のために頑張った
岩瀬「それまではチームのためとか先発ピッチャーのために、という感じでやってましたけど、その試合だけは自分のために頑張りましたね」
岩瀬さんがこう振り返るのは、2005年10月1日にナゴヤドームで行われた広島カープ戦。
1-2と広島リードで迎えた6回表、肩を痛めていた中里篤史投手が4年ぶりに登板します。
中里投手が1イニングを抑えた直後、ドラゴンズが逆転して3-2に。
さらに7回に3点を追加して6-3。最終回には3点リードとなりました。
セーブの付く場面で、岩瀬さんが登板することになります。
この時、3点のリードがあったので、「ちゃんと抑えないと」という強い気持ちは特になかったという岩瀬さん。
岩瀬「1点差だと、そういう気持ちが強かったと思います」
抑え投手にとって9回の1イニングは、リードが1点と3点とでは精神的に全く違うそうです。
岩瀬さんがこう振り返るのは、2005年10月1日にナゴヤドームで行われた広島カープ戦。
1-2と広島リードで迎えた6回表、肩を痛めていた中里篤史投手が4年ぶりに登板します。
中里投手が1イニングを抑えた直後、ドラゴンズが逆転して3-2に。
さらに7回に3点を追加して6-3。最終回には3点リードとなりました。
セーブの付く場面で、岩瀬さんが登板することになります。
この時、3点のリードがあったので、「ちゃんと抑えないと」という強い気持ちは特になかったという岩瀬さん。
岩瀬「1点差だと、そういう気持ちが強かったと思います」
抑え投手にとって9回の1イニングは、リードが1点と3点とでは精神的に全く違うそうです。
珍しいガッツポーズ
当時のセーブ記録45を持っていたのは「ハマの大魔神」佐々木主浩投手。
佐々木投手は横浜から大リーグ・マリナーズへ渡り、さらに2004年から再び横浜に復帰しましたが、この2005年の8月、現役引退を表明していました。
岩瀬さんが広島を抑えれば、46セーブと当時の日本新記録を達成することになります。
番組ではこの日の実況を聴くことに。実況はCBCの宮部和裕アナウンサーです。
宮部「第2球を投げた。広島の4番、新井を打ち取って落下点に入った。取りました!岩瀬がガッツポーズだ!珍しい!笑顔にガッツポーズ、岩瀬!これでゲームセット。これで大魔神・佐々木を超える、シーズン最多セーブ!日本新記録の誕生です!」
高田「『岩瀬仁紀が珍しくガッツポーズ』という宮部アナウンサーの実況がありました」
岩瀬「その年の最後の登板だと思ってたので、『最後ぐらいガッツポーズしてもいいかな』って気持ちはありました(笑)」
佐々木投手は横浜から大リーグ・マリナーズへ渡り、さらに2004年から再び横浜に復帰しましたが、この2005年の8月、現役引退を表明していました。
岩瀬さんが広島を抑えれば、46セーブと当時の日本新記録を達成することになります。
番組ではこの日の実況を聴くことに。実況はCBCの宮部和裕アナウンサーです。
宮部「第2球を投げた。広島の4番、新井を打ち取って落下点に入った。取りました!岩瀬がガッツポーズだ!珍しい!笑顔にガッツポーズ、岩瀬!これでゲームセット。これで大魔神・佐々木を超える、シーズン最多セーブ!日本新記録の誕生です!」
高田「『岩瀬仁紀が珍しくガッツポーズ』という宮部アナウンサーの実況がありました」
岩瀬「その年の最後の登板だと思ってたので、『最後ぐらいガッツポーズしてもいいかな』って気持ちはありました(笑)」
イニング跨ぎ多めの年
2005年のシーズンで岩瀬さんが登板した記録を見ると、イニング跨ぎをした試合が多くありました。
岩瀬「8回までピシッと投げてくれる人がいたら、もっと楽だったかもしれないです(笑)」
辛辣ですが、セーブを積み重ねてきた岩瀬さんだからこそのコメント。
ちなみにこの年優勝したのは、岡田彰布監督が率いた阪神でした。
当時ドラゴンズの監督は落合博満さんでしたが、阪神に10ゲーム差の2位に終わりました。
岩瀬さんはペナントレース優勝が難しいとわかった段階で、個人記録狙いに割り切ったのでしょうか?
岩瀬「自分がそうだったのか、記録に対しては、すごく気を使って使ってもらったなっていうのがありますよね」
岩瀬「8回までピシッと投げてくれる人がいたら、もっと楽だったかもしれないです(笑)」
辛辣ですが、セーブを積み重ねてきた岩瀬さんだからこそのコメント。
ちなみにこの年優勝したのは、岡田彰布監督が率いた阪神でした。
当時ドラゴンズの監督は落合博満さんでしたが、阪神に10ゲーム差の2位に終わりました。
岩瀬さんはペナントレース優勝が難しいとわかった段階で、個人記録狙いに割り切ったのでしょうか?
岩瀬「自分がそうだったのか、記録に対しては、すごく気を使って使ってもらったなっていうのがありますよね」
テンションの高い岩瀬
さらに番組では、試合後に行われた岩瀬投手のヒーローインタビュー音声を聴きました。
「今日は緊張しましたね!普段のゲームとは違ったんで。より一層緊張したというか記録を意識してたんで、やっぱり緊張しました。
1年間頑張ってこれた成果がこの46セーブになったと思うんで、1年間怪我なくやってこれたことが良かったですね」
その声は興奮気味に聴こえます。
インタビュアーも宮部アナ同様に「静かな岩瀬さんが、最後の瞬間大きなガッツポーズでしたね」と指摘。試合を見続けていた人は、普段と違う岩瀬さんに気がついていたようです。
ヒーローインタビューの音源を聞き終えて再びスタジオに。
高田「こんなにテンション高い岩瀬さん、ないですよ」
岩瀬「僕、何回どもってんですかね(笑)。自分のために頑張ったから、余計緊張してたってんですよ」
高田「プロ野球選手にはそういう瞬間があってもいいですよね」
岩瀬「狙える時は狙わないとっていう気持ちはありましたから。ただ、それはチーム事情があって、優勝争いしてる時はそういうった感覚は捨ててましたけどね」
「今日は緊張しましたね!普段のゲームとは違ったんで。より一層緊張したというか記録を意識してたんで、やっぱり緊張しました。
1年間頑張ってこれた成果がこの46セーブになったと思うんで、1年間怪我なくやってこれたことが良かったですね」
その声は興奮気味に聴こえます。
インタビュアーも宮部アナ同様に「静かな岩瀬さんが、最後の瞬間大きなガッツポーズでしたね」と指摘。試合を見続けていた人は、普段と違う岩瀬さんに気がついていたようです。
ヒーローインタビューの音源を聞き終えて再びスタジオに。
高田「こんなにテンション高い岩瀬さん、ないですよ」
岩瀬「僕、何回どもってんですかね(笑)。自分のために頑張ったから、余計緊張してたってんですよ」
高田「プロ野球選手にはそういう瞬間があってもいいですよね」
岩瀬「狙える時は狙わないとっていう気持ちはありましたから。ただ、それはチーム事情があって、優勝争いしてる時はそういうった感覚は捨ててましたけどね」
言葉はなくとも信頼がある
記録を達成したにもかかわらず、意外にも岩瀬さんは、落合監督からは声をかけてもらっていないとのこと。
「この試合を克明に覚えている」と言う高田アナ。その理由は落合監督の発言にありました。
この日、高田はレポーター担当で、試合終了後に落合監督の取材を行いました。
落合監督は記者たちに向かって、こう言いました。
「いいか?46という数字はとてつもない数字なんだ」
そして、この数字の価値やすごさを懇々と説明していたそうです。
高田「落合監督が熱く語ったシーンが、私にはすごく珍しく映ったんですよ。だから私にとってもすごく印象に残っている試合だったんです」
岩瀬「マスコミにそういう話をして、本人にはしないっていうのは、星野監督も落合監督も似てますよね。ただ言えるのは、すごく信頼して使ってもらってましたね」
高田「今日一番いいまとめじゃないですか?」
岩瀬「ドアラのコメントよりかはいいですよね(笑)」
スタジオは笑いに包まれました。
(尾関)
「この試合を克明に覚えている」と言う高田アナ。その理由は落合監督の発言にありました。
この日、高田はレポーター担当で、試合終了後に落合監督の取材を行いました。
落合監督は記者たちに向かって、こう言いました。
「いいか?46という数字はとてつもない数字なんだ」
そして、この数字の価値やすごさを懇々と説明していたそうです。
高田「落合監督が熱く語ったシーンが、私にはすごく珍しく映ったんですよ。だから私にとってもすごく印象に残っている試合だったんです」
岩瀬「マスコミにそういう話をして、本人にはしないっていうのは、星野監督も落合監督も似てますよね。ただ言えるのは、すごく信頼して使ってもらってましたね」
高田「今日一番いいまとめじゃないですか?」
岩瀬「ドアラのコメントよりかはいいですよね(笑)」
スタジオは笑いに包まれました。
(尾関)
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