11月6日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』で話題となったのは、阪神38年ぶりの優勝で終わった日本シリーズ。
中日OBの中村武志さんと、ダイノジの大谷ノブ彦が、シリーズを争った阪神とオリックスにあって現在の中日ドラゴンズに足りないものを語り合います。
将来はメジャーリーグ
阪神タイガースがオリックス・バファローズを下して日本一に輝いた日本シリーズ。リスナーからも様々な意見が寄せられていました。
「シーズン中と日本シリーズでは阪神のルーキー、森下選手の活躍が大きかったと思います。どう思いましたか?」(Aさん)
昨年のドラフト1位で阪神に入団した森下翔太選手は、ドラゴンズも指名するとも言われていました。
ルーキー1年目の序盤は6番と1番の打順でしたが、夏以降はクリーンナップの3番を打って活躍しました。
中村「彼は将来メジャーリーグですね。集中力がすごいですよね。チャンスに強い。何とかしようという気持ちが身体から溢れています」
プランを立てて臨む
大谷「僕は個人的に、山本由伸投手を倒さないと、阪神は優勝できないんじゃないかと思ったんですよ」
中村「たまには正論言いますね」
大谷「たまには言うんですよ(笑)」
第6戦は5対1でオリックスが勝ちました。先発の山本投手は9回を14奪三振で完投。オフシーズンにはポスティングでメジャー行きが噂されています。
大谷「あれだけのピッチングをしたんで、もっと阪神が慌てるかなと思ったら、岡田監督は第7戦に青柳投手を起用した。信頼があったんでしょうね」
中村「このシリーズは両監督とも第7戦までしっかりプランを立てて、スタートしたシリーズだと思います。素晴らしかった。ドラゴンズもあそこでやらないとダメでしょう」
ドラゴンズの優勝は来シーズンに期待です。
相手のミスを利用する
「阪神タイガース、今年は本当に強かったですね。来期はこのチームにどうやって勝つかを考えなくちゃいけないですね。木浪選手を見ていると下位打線って大事なんだなと思いました」(Bさん)
中村「今年の阪神は線でちゃんと結ばれてましたね」
しかしチーム打率では阪神が2割4分7厘でリーグ3位。中日は2割3分4厘で6位。そんなに違いはありません。ちなみに打撃成績1位は巨人、打率2割5分2厘でした。
大谷「タイガースは少ないチャンスをちゃんとモノにしてるところが強さです。フォアボールに対する意識もドラゴンズとは全然違うんだなと思いました」
中村「両チームとも、打って絵に描いたような点の取り方じゃなく、相手のミスを上手に得点に結びつけてるんです」
セ・リーグ、パ・リーグとも優勝チームは無駄のない攻撃をしていました。
野球を楽しもう
「個人的に日本シリーズは、阪神の中野拓夢選手の活躍を称えたいです。WBCで世界一を掴み取り、ペナントレースから日本シリーズまで合計153試合全てフルイニング出場を果たしました。本当にタフな選手です」(Cさん)
中村「小さい身体のどこからあのスタミナとパワーが出るのか、爪の垢を煎じて、私も飲みたいぐらいです。しかも楽しそうにやってますよね」
大谷「『楽しむ』は今年のキーワードですよね。WBCでもダルビッシュ投手や大谷選手が言ってましたよね。
日本シリーズでも両チームの選手が楽しんでやっている感じが伝わってきた」
雰囲気のいい二軍
最後に大谷が、落合英二コーチに二軍の試合を見学させてもらったことを中村さんに報告しました。
大谷「英二さんが『よろしくお伝えください』と言ってまして。『僕らの憧れの中村さんをあんまり虐げないでください』と注意を受けました」
中村「そこはちゃんとした縦の社会ですからね」
ある意味、大谷だけでなく落合さんからもイジられている愛されキャラの中村さん。
大谷「改めて僕たちは相当失礼なことをやってたんだなと思って、ちょっとだけ反省しました(笑)」
中村「ちょっとだけかい」
二軍の練習は明るくて雰囲気が良かったそうです。それは新しく二軍監督に就任した井上一樹さんの性格によるところもあるとか。
中村「ドがつくぐらい明るいですからね。その明るさは、今年のドラゴンズに欠けてたとこでもあるんじゃないですかね」
来シーズンのキーワードは「明るさ」「楽しさ」になりそうです。
(尾関)
ドラ魂キング
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2023年11月06日17時04分~抜粋