ドラ魂キング

OB中村武志、「ドラゴンズはこれから打ち始める」と予想

元中日ドラゴンズ捕手で野球解説者の中村武志さんが、5月8日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』に出演し、ドラゴンズの現況と今後について、ダイノジの大谷ノブ彦と語りました。

リスナーの質問に答えながら、「ドラゴンズはこれから調子を上げていく」と予想した中村さんですが、果たしてその根拠は?

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ライト層も増えている

コロナ禍からドラゴンズファンになり、今年で4シーズン目のファンという女性リスナーからの投稿です。

「初めての観戦は2020年の9月、客席がシーンとした中で手拍子だけの応援でしたが、初めて生で見る一軍選手たちにドキドキしながら試合を見ていました。
そして今シーズン、ついに初めての声出し、鳴り物の応援があって楽しみです」(Aさん)

大谷「何かのきっかけがあったんでしょうね。思う存分声出して欲しいな。行き慣れた人は、こういう人がいることを想定して引っ張って欲しいね」

バントはあり?なし?

「ランナー、一塁だと好打者でも送りバントのサインがよく出ますよね。岡林選手や大島選手も、やっぱりバントが基本なんでしょうか?終盤の勝負どころはともかく、上位打線で送りバントは残念だと思うのですが」(Bさん)

中村「我々の時代は、イニングに関係なく送りバントの作戦が6割強ありました」

まず先取点を取りに行くのが、中村さんの時代の試合運びの形だったそうです。
最近は、5回ぐらいまではバントをするチームはないんだとか。また、甲子園などアマチュアの世界でもバントは少なくなってきているそうです。

大谷「でもドラゴンズは単打が多いから、まずスコアリングポジションに行くことが超大事です」

中村「バンテリンの時はバントをやってもいいと思います。あそこは、何が何でも先取点なんですよ」

まずは得点圏に

最近はバントの指示がよく出るドラゴンズの試合。
SNSでは「ヒットが期待できる大島選手、岡林選手にバントさせるな」という意見もあります。

タイムリーが打てて点が入っていれば問題はないのですが、ドラゴンズはなかなか打線がつながりません。

大谷「しぶとくいくんだったら、二塁に行かせることを徹底するのはアリなんじゃないかな」

中村「バントをやることは立派な作戦です。監督の、空気を変えていこうという考えは、僕には伝わりますけどね」

大谷「これこそ結果論的であって、これで首脳陣批判をするのは違うと思います」

走ってプレッシャーをかけろ

中村「プロ野球はプレッシャーを与えないと、そんなにミスは起こらないんですよ」

相手が緊張する場面を作って、ミスが起こりやすくするのも必要。そのためにはバントや盗塁が有効なんだとか。
しかしプレッシャーをかける側もプレッシャーがかかるそうです。

中村「いま8~9回に先頭打者が出るケースが多い。その時の代走で出る高松選手は結構プレッシャーかかりますよ」

大谷「ご本人は『脚が震える』って言ってました」

特に星野監督の時代は、走塁のスペシャリストは2球目までに、アウトでもセーフでもいいから走らないといけなかったそうです。

中村「ベンチはアウトになってもいいぐらいの気持ちでサイン出してるので、選手は結果を考えずに早いカウントで走ればいいんです」

気温と共に上がる打率

「ビシエド選手、先週から一軍での試合に出場し、スイングもシャープで良くなってきた気がします。武志さんから見て、今のビシエド選手の状態はいかがでしょうか?」(Cさん)

中村「ビシエドさんはムシムシしてくると打ちまくりますよ。スロースターターなんですよ」

5~6月になると打ち始めるそうです。ドラゴンズに長くいるのも名古屋の気候にぴったりだからでしょうか。

大谷「得点圏打率が低いし、打点がないですが」

中村「過去のことはいいんです。これからビシエドはバシバシ打ちます」

確信を持つ中村さんです。

出来つつある

大谷「今のレギュラー陣は相当いいよね。打順が固定してるのもいいことだよね」

中村「固定してるというより、固定出来てるんですよね」

選手がベンチの考え通りに機能しているので、なんとか固定出来ているとか。石川昂弥選手の復帰で、腰を据えて出来ると期待する中村さん。

中村「やっぱり軸がないと」

大谷「それが出来たんだと」

中村「出来てないです。出来つつある。大谷さん、ちょっとせっかちですね。出来つつあるんです。赤ちゃんも生まれてすぐ立って歩かないでしょ」

大谷「何の例えだよ。例えが間違ってるよ(笑)」

中村さんイジリの大好きな大谷。嬉しそうにツッコミます。

投げ続けるタイプの中継ぎ

「今年一軍に上がっていない選手で、みなさんが今後活躍を期待する選手を教えてください。僕は育成のルーキー松山晋也投手です。広島の栗林投手のようになれると思っています」(Dさん)

大谷「中継ぎ陣が投げ過ぎじゃないかって問題も出て来ています」

中村「でも、祖父江投手と田島投手は大丈夫ですよ」

祖父江投手と田島投手は間隔が空くより、2日に1回ぐらいのペースで投げた方がいいタイプ。そのペースで投げながら調整ができる投手だそうです。

中村「だから中継ぎにぴったりなんです」

中村武志さん曰く、打線が出来つつあり、ビシエド選手が打ち始めるとのこと。
これからは点の獲れるドラゴンズが期待できそうです。 
(尾関)
 
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2023年05月08日17時04分~抜粋

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