ドラ魂キング

「僕は早かった」って何が?川上憲伸、髙橋宏斗とのメンタルの違いを語る

元中日ドラゴンズ投手で野球解説者の川上憲伸さんが、3月22日放送のCBCラジオの『ドラ魂キング』に出演しました。

この日の放送は、WBCで日本が優勝した直後。
メジャーリーグを経験した川上さんに、リスナーから質問が多数寄せられました。

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ダルビッシュの献身

「憲伸さんが選ぶ、今大会のMVPは誰ですか?」(Aさん)

川上「MVPは全員じゃないですか?この選手って言うより、チーム愛ってのを感じましたから全員だと思いますよ」

川上さんと同じピッチャー、ダルビッシュ有投手へ言及しました。
「10年前のダルビッシュ投手なら日本に来ていない」と言う川上さん、ベテランになったからこその参加だと続けました。

川上「普通だったら教えるのも惜しむんですけど、日本の野球界の発展のために、ちょっとでも役に立てばという感じで、自分のもの全てを教えてましたよね」

川上憲伸が選ぶMVPは?

川上「誰が考えたか知りませんけど、ヌートバー選手を孤立させないように、Tシャツを作ったあれです」

ヌートバー選手が来日の際に、侍ジャパンの皆さんが来ていたのが、背中に日本とアメリカの国旗をあしらって「たっちゃん」と書かれた「たっちゃんTシャツ」。

調べてみると、発案者は栗山監督、仲を深めるために「たっちゃん」と呼ぼうと提案したのは阪神の湯浅投手のようです。

川上「野球ってチーム力です。ヌートバー選手が日本語をしゃべれない中で、溶け込みやすいようにしたってことは大きいと思いますね」

ヌートバー選手、最後に胴上げもされていました。

投手を長く続けるためには?

「最年少で大活躍したドラゴンズの髙橋宏斗投手、ダルビッシュ投手や川上さんのように、10年後も第一線で活躍するために必要なことを教えてください」(Bさん)

川上「普通にやれば、彼の場合はまだ若いですから20年近くできると思いますよ。向上心もあるので、僕とは比べ物にならないです。僕は『もういいかな』って満足するのが早かったですからね」

川上さんの現役時代と違って、今は野球について研究しようと思えばいくらでもできて、トレーニングマシンも格段に進歩しているので、髙橋投手はかなり長くできると太鼓判を押しました。

WBC決勝戦で1イニング無失点に抑えた髙橋投手。エンゼルスのトラウト選手、カージナルスのゴールドシュミット選手を三振に取りました。

時差もあるメジャーの移動

最後は川上さんのメジャーリーグ裏話です。
川上さんはドラゴンズからアトランタ・ブレーブスに移籍し、ローテーションの一角を担っていました。
広いアメリカ大陸を移動するメジャーの試合、時差もあり、かなりキツそうな印象がありますが…。

川上「みんな移動がキツイって言うかもしれないですけど、案外楽ですよ」

アメリカでの移動を、名古屋から北海道の移動に例える川上さん。バンテリンドームで試合が終わってロッカーを出ると、駐車場で待っている大型バス2台。そのバスで県営名古屋空港へ。

川上「飛行機が停まってる下までバスが行って。そのまま飛行機にカンカンカンカンって階段で上がってって、1人が3席使って座るんです」

気がついたら北海道の新千歳空港に到着。飛行機の下にはバスが待機。

川上「カンカンカンカンって降りて、今度そのバスが高級なホテルに行くみたいな感じですから」

階段のところだけ変に細かく描写をする川上さん。メジャーの移動を日本に例えての解説でした。

環境がキツイ

メジャーでの移動は案外楽だというものの、こう付け加えました。

川上「でも、そこまでいかないといけないですけどね」

メジャーにいること自体がすごいこと。メジャーリーグの選手は専用機を使用し、荷物も運んでもらえます。
しかし3A以下のマイナーになると一般の路線を使い、荷物も自分で運ぶことになるようです。メジャー選手にとってキツイことは?

川上「僕らがいた頃のマイアミはだいたいスコールが来るんですよ。毎回試合時間が遅れたり、途中でストップしたり、常にマウンドがスリップするみたいな感じなんです。環境はキツイかも知れない」

WBCの話からメジャー時代を振り返った川上憲伸さんでした。 
(尾関)
 
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2023年03月22日18時17分~抜粋

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