元中日ドラゴンズ選手で野球解説者の彦野利勝さんが、3月9日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』に出演しました。
今季のドラゴンズは活躍が期待される選手が多く、二遊間をはじめとする守備のポジションに加え、外国人枠もなかなか決まらない状況。
彦野さんがここまで見てきた選手たちの仕上がりについて解説します。
まだまだ分からない二遊間
まずは気になるドラゴンズの二遊間について、彦野さんはどう見ているのでしょう?
彦野「今の使われ方を見ていると、田中と村松を何とかしようと出してるんだろうなと思います」
田中幹也選手と村松開人選手のルーキー2人によるスタメンもあり、と彦野さん。
しかし昨年の実績を踏まえると、龍空選手がもう少し目立ってこないといけないとの指摘も。
さらに実績から言えば溝脇隼人選手もセカンドが守れるので選択肢には入るそうです。さらに、可能性としてはオルランド・カリステ選手の起用もあり得るとのこと。
アリスティデス・アキーノ選手が調子が上がらないのであれば、一軍登録の外国人枠から外し、カリステ選手の登録もありなんだとか。
彦野「絶対使うと決まってるわけじゃないですから、もし調子が上がらないならカリステって手もないことないでしょう。その辺はまだわからないですね」
サードも未定?
混戦の二遊間争いですが、開幕スタメンは誰になるのでしょうか?
彦野「高橋周平も調子が上がってこないと、サードに違う選手が入ってくる可能性はゼロではないですよ。それぐらい大胆な形をとる気もするんですよ」
立浪監督の今年に向けての戦力は、完全にゼロベースでスタートしました。
ということは、何が起こってもおかしくない状況です。
石川昂弥選手の復帰はもう少し時間がかかると見る彦野さん。サードには誰を予想しているのでしょうか?
彦野「いま名前が挙がった選手たちが、自分のいい形を取り戻してスタメンに出ることが一番いいんでしょうけど、そうじゃなければ違う選手が出てくる可能性はいくらでもあります」
ポジションだけでなく、打順もいろんな可能性があるようです。
以前この番組で吉見一起さんが、二番に田中選手を推していました。
彦野「それもありだとは思いますけど、昨年の岡林、大島って形がドラゴンズ的にはハマってるんですよ。だから、ここを崩すのかな?って疑問はあります」
ここは、侍ジャパンとの壮行試合でデッドボールを受けた岡林選手の復帰次第だそうです。
あの動画は何だった?
二遊間、サードときて、次は外野の話題。
彦野さんが、調子が気になっているアキーノ選手について。
彦野「来る前から、守備がもっとすごいと思ってたんで、ちょっとショックです」
彦野さんが生で守備を見たのは2月頃。
その時はまだまだだったそうで、守備の調子も上がってくると思っていたのですが…。
彦野「我々が見た動画は何だったのかなと思うぐらいショックかな。もう少ししたら上がってくるのかもしれませんけど」
振れ振れアキーノ
アキーノ選手のバッティング面にも触れます。
侍ジャパンとの試合ではそのパワーに期待できそうとのこと。
しかし彦野さんは、あまりバットを振らないことを指摘します。
彦野「見送り三振とか。日本の野球に慣れるためには、どんどん振っていくべきだと思います。前に出ようという感じがしないのでもっと積極的にやって欲しいとも思います」
外国人選手はオープン戦で打たなくても、本番になって急に打ち出す選手もいるそうです。
特にメジャーリーガーでは「プレシーズンゲームで頑張っても意味がない」という選手もいるようです。
「アキーノ選手もそういうタイプであって欲しい」と期待する彦野さん。
気になる今シーズンの外国人枠については?
「全部の外国人選手が調子を上げて、立浪監督が迷うような状況で開幕して欲しいと思います」と語る彦野さん。
守備のポジション争い、外国人選手の登録枠争い、まだまだ続きそうです。
(尾関)
ドラ魂キング
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2023年03月09日18時16分~抜粋