ドラ魂キング

夢のコラボ!元中日ドラゴンズ・福留孝介、川上憲伸とおしゃべりめがね

2022年シーズンをもって中日ドラゴンズで選手生活を引退した福留孝介さんが、12月22日放送のCBCラジオ『ドラ魂キングスペシャル 孝介×憲伸×めがねプレミアムナイト』に出演しました。

番組では、福留選手の24年間を、元チームメイトの川上憲伸さん、若狭敬一アナウンサーとともに面白可笑しく振り返りました。

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ベースボールと野球

福留さんも川上さんも2人ともメジャー経験者。
福留さんは2007年12月にシカゴ・カブスと契約してアメリカに渡りました。川上さんは、その1年後、2009年1月にアトランタ・ブレーブスと契約してアメリカへ。

メジャーの「ベースボール」と日本の「野球」は、どう違うのでしょうか?

福留「個の力ですね。遠くに飛ばす。速い球を投げる。それが集まって出来上がるのがベースボール。チームのためにバントをする進塁打を打つ、チームが勝つための戦術をするのが『野球』だと僕は思ってます」

川上さんもこれに賛同します。

良いところを伸ばせ

アメリカは、選手への対応も違うそうです。
川上さんがブレーブス時代、ショートの選手がバッティングを買われて入団しました。
その選手の守備は特筆するほどでもなかったのですが、ある試合でその選手のエラーによってサヨナラ負けを喫しました。

川上さんはその後、コーチがその選手にかけた言葉に衝撃を受けたそうです。
日本なら「次の日、朝来て(守備の)練習せい」だそうですが、アメリカでは「とにかく明日からバッティング、もっと頑張れ」。

川上「はあ?と思った。『お前はバッターなんだ』って言った時に、日本の内野手でこれはないだろうと思った。でもそんな感覚だよね?アメリカって」

福留「悪いところを消すじゃなくて、悪いところは、いいところが伸びていけば消えるという考え方なんです」

メジャー選手のメンタル

川上「アメリカ人、メジャーでいつまで経ってもクイック練習せえへん。あれ、何でか知ってます?」

塁上にランナーがいる時、盗塁を阻止するために、素早い動きで投げるのことを「クイックモーション」といいます。動作が速いほど盗塁を阻止できる確率が高くなります。
しかし、それをしないということは一塁から二塁に盗塁し放題。

川上「三塁までどうぞ。最後三振に取るから、という考えですから。僕は盗塁防ぐピッチャーじゃなくて、三振取るピッチャーだからって。これがアメリカのすごいところですよ」

そんな大舞台でプレーしていた二人が直接対決したこともありました。

夢のような大戦

ドラゴンズでチームメイトだった2人がメジャーで初対戦したのは2009年6月2日のこと。
福留選手はこの試合で3打数1安打、ピッチャーゴロ、レフトライナー、センター前ヒットという内容でした。その時の思いはどうだったのでしょうか?

福留「なんか嬉しかったです」

川上「嬉しかったよね」

福留「打席の中でニヤニヤしてましたもん」

川上「こんな遠い世界まで来て、一緒に戦った人間がそこにおって。これこそ夢のようじゃないですか。楽しいわけではないけど、ちょっと感覚が違いましたね」

ホームランでも、いいんだぜ

2度目の対戦は2009年7月8日。2打数1安打1四球。その1安打がホームランでした。

川上「ホームラン打たれたら普通悔しいじゃないですか。孝介にホームラン打たれて、なんか清々しかった」

この時はカブスの本拠地、リグリーフィールドでの試合でした。

川上「しかも6月ぐらいのシカゴカブスのグラウンドがほど良い気候で無茶苦茶いいんですよ。ホームラン打たれた瞬間、涼しい風がフワ~ンと撫でて。その瞬間『これでいいんだ。よしよし』と思いましたね」

その時のカブスは、1番バッターが広島でプレーしていたアルフォンソ・ソリアーノさん。4番が、日本のロッテで活躍したレロン・リーさんの息子、デレク・リーさん。
そして3番が福留さん。いずれも川上さんにとって関わりのある人たちだったのです。

川上「僕からしたら『カブスいいよね。なんかいいじゃん』みたいな感じなんです。1年目でドキドキしてる中、そういうのを体験できたんでよかったですよ」

ドラゴンズと戦う時の気持ち

2人が日本へ戻って来てから最初の対戦は2014年4月23日、当時のナゴヤドームでした。
阪神・福留と中日・川上としての対戦。この時は3打席で0安打、1四球でした。

川上「実を言うと、僕の最後のバッターが孝介かもしんない。確か阪神戦を勝って、僕の野球人生、終わってるんですよ。結構みんな知らんことですけど」

福留「まだ引退してませんからね」

川上さんは引退宣言、引退セレモニー、引退会見を行いませんでした。

川上「そこだけモヤモヤしてるでしょ?だからみんな、わからんところなんです、そこは」

その次の登板予定も阪神戦でしたが、腰痛のため当日に緊急回避。濱田達郎投手が投げて完封しました。
川上さんの記憶だと、自身のNPB一軍、最後の試合は当時ナゴヤドームで行われた阪神戦だったとのこと。

日本に帰ってから川上さんと対戦した福留さんの感想は?

福留「僕、ドラゴンズと対戦する時、楽しかったですもん。憲伸さんもそうですけど、岩瀬(仁紀)さんや浅尾(拓也)とか。昔一緒にやってた人と対戦するってすごく楽しかったです」

この後も福留さん、川上さん、2人のメジャー経験者ならではの話は尽きませんでした。 
(尾関)
 
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2022年12月22日20時03分~抜粋

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