ドラ魂キング

「あれは俺のせい」元中日の中村武志が激白!

元中日ドラゴンズ捕手で野球解説者の中村武志さんが、9月19日放送の『ドラ魂キング』(CBCラジオ)に出演しました。

大谷ノブ彦(ダイノジ)の代理を務めた戸井康成と、リスナーの質問に答えながら、過去の悪事を懐かしく振り返ります。

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野球選手が嬉しい時

マツダスタジアムで開催予定だった広島×中日戦が、台風の影響で中止となったこの日。

「現役時代、雨天中止になった時は、何をしていたんですか?」(Aさん)

中村「まあ、練習はするんですよね。特別何もやることはないですけど、何となく嬉しいですけどね」

一番野球選手が嫌なのは、雨が降ったり止んだりで、できるかできないかが決まらない状態。
気分的にも嫌だし、もし試合ができても、グランドの状態が悪く、怪我をする可能性が高くなるんだそうです。

中村「一番いいのは、前日から誰が見ても中止だという雨。ここはもう、酒盛りですよね。反省を込めて酒盛りです。だいたい音頭取るのは僕ですよ」

選手の調子とチーム状態

中村「身体が疲れて休みたい選手にはいい休養日。逆に調子がいい選手は『やりたかったのになあ』となって。雨にもたくさん種類があります」

戸井「不思議なもんで、1つの中止を挟んで、調子よかった選手が途端に悪くなるってあるんですよね」

中村「全然ありますよ。気が抜けるんですかねえ。僕もそれ、不思議です」

野球選手には良い悪いの波があります。なぜ一定のレベルを維持できないのか?中村さんにも謎だそうです。
しかし確実に言えることもありました。

中村「一番調子を落とすのは、チームが勝てなくなってきた時。選手に影響を与えるのは、やっぱりチームの勝敗が大きいですよ」

不調の時の対策法

戸井「ご自身の調子が悪くなってきた時に、道具を変えたりとかした?」

中村「僕は、ずっと調子悪いので」

戸井「良かったからレギュラー張ってたんでしょ?」

中村「調子がいい時はなかったので、悪い時もないわけですよ」

戸井「ああなるほど、ずーっと下の方で…コラ!」

話題は「調子が悪い時の対処法」へ。
中村さんの現役時代には、バットを軽いものに変えたり、練習方法を少し変えたり、靴下を右から履いているのを左から履いてみるなど、自分のルーティーンを変える選手がいたそうです。

シーズン中にできることはそこまで。例えば投げていないボールを試したり、普段使っていないバットを使ってみるということは、練習まではいけるんだとか。しかし、シーズン中に大きく変えてみることは怖くてできないそうです。

中村「あと他人のバットとかね。でも、いざ試合になるとしっくりこないし、やっぱり道具は身体の一部なので、不安の方が多いですよね」

人のバットを内緒で使う

中村「僕は他人のバットを勝手に使って、打ったことがあります」

横浜時代に内緒で使ってバットケースに戻したそうです。
次の打席、持ち主本人が使うと…。

中村「『おかしいなあ、芯に当たったのに折れたなあ』って言ってましたからね。たぶん、あれ、僕のせいです」

中村さんが使った時は、あまりいい当たりではなかったそうで、おそらく、その時にヒビが入ったのだろうということです。

戸井「誰のバット?」

中村「多村仁志。折れた時、すごい怒ってましたけど、一応僕が先輩なので知らんぷりしときましたけど」

全部、あんたのせいや

現在野球解説者の多村さんは甘いマスクと優しい声が特徴。
現役時代は、芯に当たれば楽々スタンドインさせるぐらいの長距離砲でした。
ちなみに多村さんは、ドラゴンズにも2016年に在籍していました。

中村「細っそい特殊なバットを使ってた。軽く打って飛ぶんで、俺も使ってみたらホームラン打てるのかなあと思ったんだけど」

戸井「ちょっと待ってください。公式戦?」

中村「もちろん公式戦です」

戸井「アウトでしょ、そんなもん。アカンがな!」

アウトなことを、当然のように話す中村さんに、思わず語気を荒げる戸井でした。

中村「多村仁志、それからちょっと、打率が落ちて来たんですよね」

戸井「あんたのせいや!」

中村「もう時効ですからね。いま謝っときます。ごめんなさい」

なぜか戸井も「ごめんなさい、多村さん」と謝罪します。

配球は、ほぼ直観?

「よく当てる天気予報は直観とのことですが、現役時代、対戦相手のデータを無視して、直感でリードしたことはありますか?」(Bさん)

中村「準備はしっかりしていきますけど、プレイボールかかってからのことを大事にするので、ほとんど直感ですよね」

ゲームに入る前に、まずミーティングなどで、相手チーム対策の準備をするそうです。ピッチャーはブルペンで肩を温めます。

中村「そのままゲームに行くと『おいおい、ちょっとブルペンと違うぞ』…ほとんどのピッチャーはストライク入らなかったり、球が遅くなったりするんです」

そのため1イニング投げて配球を組み立てるそうです。

例えば、速い真っ直ぐと、落ちるツーシームが持ち味の大野雄大投手。今日はちょっと落ちが悪いなとか、ちょっとボールが高いなとなると、それに合わせた配球が必要になります。

中村「いつもの良い時のイメージをちょっと捨てつつ、その試合で選べるボールを中心にしないといけないので、事前にやったミーティングとは、全然違う形になる時が結構ありましたよ」

川上憲伸はすごかった

中村「一番やりがいもあって、打たれた時に、すごくショックを受けたピッチャーは川上憲伸ですよね。何でもストライク入ってレベルの高い球種を持っている。何でも投げれるんですよ」

例えば、今中慎二さんは真っすぐとカーブ。山本昌さんは真っすぐとスクリューとカーブ。ほとんどのピッチャーの得意は2~3種類。

ところが憲伸さんの場合は5種類ぐらいあって、それが5種類とも一級品。

中村「だから真っ直ぐを要求して打たれた時に、スライダ行っとけばよかった、カーブ行っとけばよかったって、こっちが後悔するピッチャー」

野口茂樹もすごかった

戸井「よくコンビ組んでた野口茂樹さんなんか大変だったでしょ?」

中村「野口は配球いらずです。とにかく真ん中低めに構えとけばよかった」

野口さんは勝手にボールが散るタイプ。

中村「それでも20勝近くして、優勝に貢献して、MVP取ったピッチャーですからね」

戸井「『中村さんのリード通り投げました』って、毎回言ってたじゃないですか」

今でも野口さんと会うという中村さんによれば、最近は現役時代のことを語るようになったそうです。

中村「一応語るんですよね。僕はこうやって投げたとか、あそこでボールにしたとか。『お前、狙って投げたこと一回もないじゃないか』って、この間𠮟っときました」

最後は、キャッチャーだった中村武志さんらしいエピソードでした。 
(尾関)
 
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2022年09月19日17時03分~抜粋

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