ドラ魂キング

中村武志が激白!星野監督時代のベンチ裏はテーマパーク

元中日ドラゴンズ捕手で野球解説者の中村武志さんが、8月1日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』に出演しました。

今週首位ヤクルトと神宮球場で3連戦するドラゴンズの戦術、そして現役時代の知られざるエピソードも披露する中村さんです。
聞き手はダイノジの大谷ノブ彦です。

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阪神に?が8個

「31日の阪神は、ホームラン3本の村上ひとりにやられました。
中村さんが阪神に行ったらキャッチャーにどのようなアドバイスをするんでしょうか?それともアドバイスを求めてくるキャッチャーを見て見ぬふりをするんでしょうか」(Aさん)

中村「もちろん勝負は大事なんですけど、僕は『?』が8個ぐらい付きましたね」

ヤクルト村上選手への阪神バッテリーの配球を疑問視する中村さん。
ペナントレースの残りは約50試合。打者との勝負にこだわるより、チームの勝利にこだわらないといけない時期だと語ります。

村上にはどう投げる?

中村「勝負にいってもいいけど、ストライクを投げちゃいけないんですよ」

村上選手に勝負を挑んだ阪神バッテリーですが、結果はホームランを3本打たれてしまいました。
村上選手には、どんな球を投げればよかったのか、解説を始める中村さん。

中村「ボールは永遠とボールですよ。宇宙ですよ。ストライクは地球です。もう少しわかりやすく卵で言うと、ボールは白身ですよ。ストライクは黄身」

大谷「例えれば例えるほど難しくなる。別にいらねえよ(笑)」

中村「だから簡単にボールを投げればいいんですよ」

大谷「くさいところを突いていく、でいいってことですよね」

中村「くさいとこは間違いが起こるのでダメです」

大谷「じゃあ完全にボール球でいい?」

中村「いいんですよ。それが勇気なんですよ」

バッターは無理にボール球を打ってくることはないので、村上選手と勝負にいくことはなかったという中村さんです。
神宮球場でヤクルトと3連戦のドラゴンズは、村上選手には全て敬遠で対応すべきでしょうか?

中村「あの二人(大野投手、柳投手)は打たれないです。阪神のピッチャーとは違う。キャッチャーがいいもん。木下ですよ」

バッテリーに絶対の信頼を寄せる中村さんです。

打たれて覚える

「木下捕手の配球について疑問になっていることがあります。配球が読まれている気がしています。
中村さんの現役時代なら、即ベンチ裏のテーマパークに連れて行ってもらい、楽しい思い出をたくさん作ったのではないでしょうか?」(Bさん)

中村「すごくオシャレな表現で、なんか顔が引きつりました」

中村さんが現役時代の監督は、燃える男・星野仙一さん。鉄拳制裁が当たり前の時代、テーマパークの名前をあえて付けるなら「ホシノランド」。

ゴールドチケットを持っているほどの中村さんですが、配球でテーマパークに行くことはなかったそうです。

中村「カッコいい言い方ですけど、特に配球に関しては、打たれて覚えることが多いんですよ」

打たれて責められたこともなかったそうです。ただ、星野監督はフォアボールが嫌いで有名でした。

エースの宿命

中村さん曰く、配球に関しては、監督、コーチ、スコアラー、選手と全員で考えていて、木下捕手が一人で考えるわけではないそうです。
対戦する打者の調子や傾向を見て準備は万全に臨みます。

中村「ただ、やるのは当日のバッテリーなので、そこの雰囲気が大事なわけですよ。ゲームに入って、柳の調子をキャッチャーが判断していって、どんな球種を軸にバッターを打ち取るかを考えていくんです」

また、木下捕手の配球が読まれているように見えるのは対戦数の多さにもよるそうです。

中村「柳・木下。大野・木下っていうのは、かなりの確率で組んでるわけじゃないですか。対戦チームもある程度は身体で覚えている」

相手はカウントを見て「絶対にインコースが来る」「変化球が来る」というように各チームのエース、レギュラークラスの投手については、その配球を記憶しているそうです。

ちなみに29日の広島戦、高橋宏斗投手が8回まで0点に抑えられたのは、大野投手、柳投手ほど対戦数が多くなく、分析もされていないからなんだとか。

行く人、行かない人

「おじさんドラファンとしては、当時の珍プレー好プレーでも星野監督に小突かれる中村さんが本当に面白かったです。
中村さん以外に星野監督の餌食になった人は誰ですか?また星野監督の攻撃を避けるのが一番うまかった人は誰でしたか?」(Cさん)

星野仙一さんはピッチャー出身。ピッチャー、キャッチャーのことはわかりますが、バッティングに関してはわからないので「しっかりやれ」ぐらいで、細かい指導はなかったそうです。

中村「野手は怒られますけど、テーマパークの手前で、中に入ることはなかった。ただピッチャーは時折、僕と一緒に手をつないで行くことはありました」

中村さんと手をつないで行ったことがあるピッチャーは山本昌さん、野口茂樹さん、また、若いピッチャーとも行ったそうです。

中村「でも、みんな期待してるピッチャーなんですよね。手ぇつないでテーマパーク来いっていうのは」

イケメンには甘かった?

星野監督に怒られるのが少なかったのは、立浪和義現監督だったそうです。

中村「イケメンじゃないですか。万が一、顔に傷つけたら申し訳ないのもあったと思います。それに比べて誰かさんは、もう傷だらけ泥だらけ」

大谷「そんなことない。中村さんイケメンですよ」

中村「またそんな、目が泳いでる」

大谷「他人を信じなくなっちまったな、ホント(笑)」

微妙な雰囲気でトークを終えるふたりでした。 
(尾関)
 
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2022年08月01日17時04分~抜粋

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