ドラ魂キング

福岡の一大イベント「博多祇園山笠」、期間中NGな食べ物とは?

『ドラ魂キング』の火曜日は、CBC論説室特別解説委員の石塚元章が今週に予定されているニュースを先取り解説しています。

7月12日の放送で取り上げたのは、1日から福岡県で行われているお祭り「博多祇園山笠(やまかさ)」で、15日がクライマックスの追山。

1トンほどある大きな山笠という山車が、朝から街の中を走り、櫛田神社に納めるという迫力のあるイベントです。

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食べてはいけない理由は?

追山当日は福岡のすべてのテレビ局で中継が行われるほどのビッグイベントですが、この山笠期間中に食べてはいけないとされている物があることをご存知でしょうか。

山笠期間中に福岡に行ったことがあり、山笠を「やまかさ」と読むことも知っていた高田寛之アナウンサーは、当然知っていました。

一方、加藤里奈はわからない様子で、「何?白米とか?お供えをするから一般の人はダメみたいな」と答えましたが、これはハズレ。

正解はキュウリで、輪切りにすると神紋に似ていて、それを食べるのは失礼だからといわれています。

中には山笠の準備をしている人に持ってきてあげた差し入れのハンバーガーで、中のピクルスがご丁寧に抜かれていたぐらい徹底することも。

ただ、輪切りにしなければ大丈夫だろうということで、野菜スティックにして食べる人もいるそうです。

初物ブームでもカヤの外

山笠ではNGフードというキュウリですが、もともとはインドやヒマラヤが原産とされ、6世紀ぐらいには中国を経由して日本に来ていたとされています。

しかし、昔は苦かった上に熟してから食べる物とされていたため、よけいにまずかったのだとか。

水戸黄門として知られる水戸光圀公は、「あんな物は食べるもんじゃない」と酷評していたそうです。

それぐらい人気がなかったキュウリですが、ターニングポイントが訪れます。

江戸時代に初物ブームが到来し、旬よりも早く食べるのが粋だとされました。

そのため、初鰹などの価格が高騰する事態となったため、初物禁止令が出るほどになりましたが、キュウリはもともと人気がなく忘れ去られていたからか、お目こぼしとなっていました。

そして、キュウリは手に入りやすいことと、品種改良が進んだことでだんだん人気が出てきて、今のような人気の夏野菜になったそうです。

人気のサンドイッチの具1位が意外

ヨーロッパではお茶の文化があり、アフタヌーンティーではお茶と一緒にサンドイッチなどを食べます。

イギリスなどで人気のサンドイッチなのが、きゅうりのサンドイッチ。

日本だとメインは卵やハムで、キュウリはサブの役回り。

「卵とキュウリ」、「ハムとキュウリ」というようにキュウリは2番手に回って、キュウリがソロになることはありません。

なぜキュウリが特別に人気なのかといいますと、少し前のイギリスなどではキュウリを食卓に出すことはステータスの一種で、自前の農場で人を使ってキュウリを栽培させ、採れたてのキュウリが食べられるというのは、セレブの象徴だったそうです。

最初は大きな山車の話で、最後も大きなスケールの話で締まりました。
(岡本)
 
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2022年07月12日17時10分~抜粋

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