ドラ魂キング

試合前のミーティング内容も変わる。審判の重要性

元中日ドラゴンズ捕手で野球解説者の中村武志さんが、7月11日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』に出演し、中日ドラゴンズの打線低迷について語りました。

中村さんによればキーワードは「投手と審判」。聞き手はダイノジの大谷ノブ彦です。

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ドラゴンズのバッターの悪い癖

まず大谷は中村さんへ技術的な質問をしました。
野球に詳しい人がTwitterでこのような投稿をしていたそうです。

京田選手や高橋周平選手をはじめとしたドラゴンズの選手は、バッターとして構えた時の、バットの一番高いところの位置、いわゆるトップの位置が決まるのが遅くて、足を上げる方が早いんだそうです。

そのため、速い球に振り遅れて打てない。その悪い癖が前からあり、以前から立浪監督が注意しているんだとか。

練習と試合

大谷が見るところ、巨人の坂本選手はゆったり構えてトップが決まるのが早く、あとは足を上げてスッと振り抜いているんだそうです。
ヤクルトの村上選手もトップが早く止まると言います。

大谷「練習の時はできるのに、試合になったらダメって、相当難しいってことなんですか?」

中村「技術的には難しくはないですよ」

大谷「なんでそうなるんですか?」

中村「試合になると、やっぱり練習の気持ちで打たないじゃないですか。三振は嫌だから当てに行こうとなる」

練習は自分のスイングに徹すればよく、当てにいくことはしません。
しかし試合では三振をするわけにはいかないので、なんとか三振は避けようとボールに当てに行くんだそうです。

技術的にはできるけど

大谷「三振したくないから当てに行っちゃうってことですか?」

中村「自分に置き換えて言うと、そういう時期もありました。三振したら怒られるから、追い込まれたら、とりあえずボールに当てようとしてました。
でも、当てるんじゃなくて、打たないとダメなんですよね。バントじゃないんですから」

技術的に難しくなく、練習でできていることは絶対試合でもできる、と語る中村さん。
練習でも、十分打つための動きは染みついているとも言います。
また、チーム成績が良くないことも影響しているようです。

大谷「チームの焦りみたいなものが選手、個人の焦りになっていく?」

中村「まあ、焦りもあるでしょうね」

天才バッター、巨人の坂本

中村さんが見て、いいバッターはヤクルトの村上選手とベイスターズの佐野選手だそうです。佐野選手もトップが決まるのが早いバッターです。
さらに中村さんが絶賛したのが巨人の坂本選手。

中村「一打席の中で、3回ぐらいタイミングが取れるんですよ。真っ直ぐ用のタイミング、変化球用のタイミング、3種類ぐらい持ってるんです。だから天才なんです」

中村さんは現役時代を振り返りました。

中村「僕もそれに近いものはあったんです。自分的には8種類ぐらい持ってたんですけど、結果が伴わないから、何やってんだって、ベンチ裏に連れていかれてね。それ以上先は話せないですけど」

その先は何があったのか?監督は熱血・星野仙一さん。想像する他なさそうです。

重要なのは投手と審判

ドラゴンズは12日から9連戦。ヤクルト戦、阪神戦と続いて、なかなか勝てないDeNA戦です。9連戦の勝ち星予想は、大谷が4勝。アシスタントの加藤里奈が5勝。中村さんは3勝という予想。

中村「9連戦って難しいんですよ。何だかんだ野球はピッチャーと審判なんですよ。本当に審判は大きいんですよ」

審判が誰かによって、試合前のミーティングが変わってくるんだとか。アウトコースが広い審判とか狭い審判。人なので、判定に特徴が出るんだそうです。

中村「みなさん、審判をおろそかにするでしょ?審判の癖も掴んどかないと。ストライクを取ってくれない人は、何球投げても取ってくれない。無駄は省く。深いでしょ?」

いろいろと深い中村武志さんの解説でした。 
(尾関)
 
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2022年07月11日17時18分~抜粋

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