ドラ魂キング

現役時代の中村武志が、観客だけでなく審判からも応援された理由とは?

6連敗と苦境だった中日ドラゴンズは、先週6月17日のジャイアンツ戦を含め2勝し、なんとか5位へ浮上しました。

6月20日のCBCラジオ『ドラ魂キング』では、元中日ドラゴンズ捕手で野球解説者の中村武志さんが、現役時代のエピソードを交えながらダイノジの大谷ノブ彦と今の選手の気持ちを推測しました。

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チームに力が宿る瞬間

放送日の前日、19日の日曜日はジャイアンツとの3連戦最終日。
敗戦したものの、根尾昂選手の登板があり、球場一体となって盛り上がりました。高橋周平選手にも待望の一発が出ました。

中村「言葉は悪いですけど、いい負けだったですね。絶対お客さん、また観に行こうって気になったと思います」

9回表ツーアウトで根尾選手が出てきた時は球場の雰囲気が一変し、ファンもヒートアップ。
岡本選手を三振に取って、そのまま逆転という雰囲気で9回裏の攻撃に入りました。
ここで高橋周平選手が2ランホームランを放ちます。

大谷「お客さんがたくさん入って、応援で一気にチームに力が宿るんですよね」

中村「あれ不思議なんですよ。ホントに不思議。なんかノルんすよね」

応援が後押し

現役時代の中村さんも応援でノッていたのかという質問には、「ノルどころじゃなかった。私の時代は、応援とかよりベンチとの勝負だったので」との答え。
中村さんのドラゴンズ現役時代の監督は、星野仙一さんでした。

中村「審判にも言われました。頑張れって」

この答えに大爆笑の大谷。
ファンから応援を受けて、審判も同情して応援するほどの緊張感が当時の中日ベンチにはあった模様。本来、審判は選手を応援してはいけない立場なのですが…。

中村「ダメだけど、見るに見かねて『武志頑張れ、あと2回』って。人として自然に出た言葉だと思います」

大谷「人としての頑張れ。沁みるなあ~」

応援は確実に選手の後押しができるのです。

解説力

19日のCBCラジオの中継では、清原和博さんが解説を務めました。

「清原さんの解説を聞いてたら、とっても優しくてわかりやすいので驚きました。柳投手の特徴はいろんなリズムで投げられること。それをジャンケンに例えての解説は新鮮でよかったです」(Aさん)

ここで中村さんによる、柳投手の解説。
柳投手は球種の他にタイミングをずらす器用なピッチャー。早く投げようか、長く持とうかとここで考え始めると、悪い方向に行くんだとか。ちなみに今は迷いは見られないそうです。

大谷「武志さんもパクッてみたらどうですか?」

中村「小さい時から爺や、婆やには『他人の物だけは盗むな』と言われてました。でもバレなきゃいいんですよね」

ダメです。

若手は結果を気にしすぎる

この19日には、郡司選手がいきなり三番レフトに抜擢されました。
大谷は、思い切ったスイングができていなかったと見て、この突然の抜擢を中村さんに問いました。

中村「もちろん結果は出してほしいんですけど、それ以外に違うとこを見せて欲しいんです。監督は、この先のことを考えて、どういう姿勢でやるかを見て起用してると思いますよ」

若い選手は結果を気にするあまり、スイングが小さくなることがありがち。
二軍も一軍もやっていることは一緒。なぜそこまで、変わるのかわからないと答える中村さん。
やはりメンタル的なものなのでしょうか。

プレッシャーのない男

大谷「武志さんは、突然抜擢されてもプレッシャーは感じなかった?」

中村「私たちの時代はプレッシャーだとか緊張が何もなかった時代に野球をやっていたので、あまり覚えてない」

「あなたの時代もプレッシャーはあったでしょう?」と思わず突っ込む大谷。

中村「全くないです。ベンチとの戦いだったので」

中村さん、星野監督時代はベンチとの戦いだったようでした。
そういう意味では、今の選手が感じている感覚では野球をやっていなかったといえます。

中村「返事は“はい”と“いいえ”だけ。簡単ですよ。英語で言うとイエス、ノーです。それ以外の言葉はないです」

昭和の厳しいプロ野球事情ですが、中村武志さんが語るとなぜか楽しいエピソードに。
大谷ノブ彦も笑ってしまいました。 
(尾関)
 
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2022年06月20日17時04分~抜粋

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