ドラ魂キング

EVのサブスク登場、道交法改正から見えてくるクルマの未来

多くの方にとって、日常生活に車はなくてはならないものであり身近なものですが、自動運転や電気自動車など、これから先50年の間に車は大きく変わりそうです。

5月10日放送『ドラ魂キング』では、CBC論説室特別解説委員の石塚元章が、今週予定されているできごとの中から車に関するトピックを2つ取り上げました。

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車もサブスクの時代に

1つ目のニュースは、トヨタ自動車が5月12日に初の量産型EVの販売申し込みの受付を開始するというもの。

EVは電気自動車のことですが、注目されているのはその売り方で、個人向けのサブスクで販売されます。

サブスクといえば、毎月一定料金を払って音楽聴き放題や動画を観放題というサービスが思い起こされますが、最近では車でもすでにサブスクが始まっています。

「bZ4X」という名前で販売される車ですが、なぜサブスク限定なのでしょうか。

石塚が挙げた理由は、ズバリ「EVを買うのに抵抗があるから」。

まずは価格が高い点と、使っていくとバッテリーが劣化していくという点。

スマホも買ってから3年経つと、電池の減りが早くなるというのと同じイメージです。

もちろん、メーカー側からするとそんなことはないとの意見ですが、スマホで電池がへたるイメージが強くなったからか、ユーザー側で不安が持たれている模様。

気になるお値段は?

ちなみにbZ4Xの場合、フル充電だと560km走れるそうですが、途中で動かなくなったらどうしようという不安の声も重なり、ガソリン車より高価なEVの購入に二の足を踏む傾向にあるようです。

また、若者の車離れが叫ばれている昨今、サブスクという若者になじみのある支払い方法で、メーカーとしてはなんとか若者をつなぎ止めたいという思いもあるようです。

契約金は770,000円とお高めですが、月額は最初の頃が88,200円で、10年乗り続けると4万円台になるそうです。

マイカーローンと比べるとずいぶん高いと思われるかもしれませんが、これは自動車保険や税金、車検代なども含まれた金額。

電気で動くという点とサブスクという点、どちらも今後の新しい流れになるかもしれません。

道路交通法はどう変わる?

2つ目のニュースは、改正された道路交通法が13日に施行されるというもの。

こちらのポイントは高齢者ドライバー対策で、1例として、75歳以上で過去3年間に違反歴がある人は更新の際に実車試験、実際に車を走行してチェックを受けることになります。

時折、高齢者による事故がニュースで報じられていますが、高齢化によってますますドライバーは増えることが予想されますので、大事な対策です。

また、自動ブレーキなどのサポート機能が付いている車に限定した、サポートカー限定免許の制度も13日から開始。

オートマ限定免許ができてからのことを考えると、時代は進んだ感じがしますね。

石塚は最後に「たまたま今週の予定を見ると、新しい車のあり方、環境問題とかサブスクとか高齢化みたいなものがいろいろ見えてきて、それにどう車の社会が対応していくかというのが見えてきますね」とまとめました。
(岡本)
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2022年05月10日17時08分~抜粋

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