ドラ魂キング

TBSの実況アナウンサーが語る、今年のマスターズの魅力

スポーツ界のエキスパートが登場する『ドラ魂キング』(CBCラジオ)のコーナー「エキスパ」。

4月7日の放送では、この日から始まった男子プロゴルフ世界最高峰の舞台「マスターズ・トーナメント」について、実況を担当するTBSの小笠原亘アナウンサーに電話で聞きました。

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昨年の大泣き

小笠原亘アナウンサーは、前任の林アナウンサーの定年に伴い、2016年からマスターズ・トーナメントの中継を担当しています。

昨年は、松山英樹プロが日本人として初めて優勝しました。
その注目の中継の中で「55秒の沈黙」という言葉が日本列島を駆け巡りました。この言葉とともに注目を集めたのが、小笠原アナウンサーなのです。

小笠原「優勝の瞬間に立ち会いまして、感動しすぎて泣いてしまうというアナウンサーにあるまじきことをしてしまいました」

この瞬間の中継を担当していたのは中島常幸プロ、宮里優作プロ、そして小笠原アナウンサー。3人とも大泣きしてしまったんだそうです。

小笠原「ホント申し訳ない!皆さん、ホントすいませんでした」

マスターズ・トーナメントは招待試合で、昨年は日本人が招待されて85年となりました。
それだけの時間が経ってやっと初の日本人の優勝。もちろんアジア勢でも初。「マスターズで勝つ」ということはそれだけ高い壁だったのです。

小笠原「中島常幸さん、宮里優作さん。マスターズのすごさをわかっている人たちが泣いてるのを間近で見て、私もですね、これは大変な瞬間なんだということで涙が止まりませんでしたね」
 

マスターズはどんな大会?

正式名称はマスターズ・トーナメント。
アメリカ、ジョージア州のオーガスタという小さな町にあるオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで行われる、4大メジャー選手権のうちの一つ。
その中でもマスターズだけが、毎年同じコースで行われます。

開催は毎年4月第2週。2週目の日曜日が最終日になるように予定が組まれます。
世界ランキング上位者に招待状が送られる招待試合で、招待状が届いた選手だけが出場できる大会です。

小笠原「これ、国際郵便でシレッと来るそうなんですよ。ちょっと怪しいのが国際郵便で来ちゃったな、と思わず捨ててしまうぐらいのものが普通に来ちゃうそうです」
 

生涯の出場権を得た松山英樹

今年のマスターズに日本から出場する選手は3人。
まず昨年優勝した松山英樹選手。

小笠原「松山選手は去年の優勝で、生涯の出場権を得ましたので、60、70歳でもうプレーできないよって言うまで招待を受けます。もうフリーパスです」

その他に金谷拓実選手、昨年アジアパシフィックアマチュア選手権で優勝して、アマチュアでは世界ランキング1位の中島啓太選手。

実はこの3人、先輩後輩関係なのです。

松山英樹選手は30歳。アマチュアとして初めてマスターズ・トーナメントに出場。日本人初のロー・アマチュアというアマチュア選手最高成績のタイトルを獲得しました。アマチュアでプロのトーナメントも勝っています。

金谷拓実選手は23歳。松山選手と同じ東北福祉大出身。先輩である松山選手の背中を見て、アマチュアでプロのトーナメントに勝ち、アジアパシフィックアマチュア選手権を制して、今回のマスターズへ出場。

中島圭太選手は21歳。2018年のアジア競技大会、ゴルフ競技では同じナショナルチームで先輩の金谷選手の背中を見て戦い、団体で金メダルを獲得。昨年アマチュアでプロのトーナメントに勝ちました。

 

始まる前からアドレナリン

小笠原「この3人だけが、今のプロゴルフ界で世界ランキング、アマチュアで1位になってるんです。これからのゴルフ界を変えていくすごいメンツが揃い踏みです」

ゴルフの歴史を感じられる3人。
この日から4日間、小笠原アナウンサーはマスターズの中継に臨みます。

小笠原「不思議なもので、全然寝なくても平気って言ったら嘘になりますけど、興奮状態の中で一週間過ごしますので何とかなりますね。アドレナリンが出てますね」
(尾関)
 
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2022年04月07日17時07分~抜粋

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