北京での冬季オリンピックが閉幕しました。
4年後の開催地は、イタリアのミラノ・コルティナダンペッツォ。そして8年後の開催地には、なんと札幌市が名乗りを上げています。
2月22日放送の『ドラ魂キング』では、気になる開催地問題について、CBC論説室の北辻利寿特別解説委員が解説しました。
オリンピックで町づくり
北京の感動が冷めやらぬ中、次の次、2030年の冬季オリンピックの話題です。
「トワ・エ・モワが歌った、『虹と雪のバラード』ってご存じです?」と、北辻委員は高田寛之アナウンサーに尋ねます。
この曲は、1972年札幌オリンピックのテーマ曲。今からちょうど50年前です。
「存じておりますけど。私、2歳ですので。とても覚えてないです」と高田。
『虹と雪のバラード』の作詞は、札幌医科大学の教授だった河邨文一郎さん。北辻委員は、歌詞の「町ができる。美しい町が」の部分に注目します。
当時、札幌市はオリンピックの開催をきっかけに地下鉄や地下街を作り、都市の整備が一気に進みました。
4つの競技会場の事業費44億円は、すべて国の負担。札幌市は、歌詞にある通りオリンピックによって町づくりを行いました。
これもオリンピックのひとつの側面というわけです。
「トワ・エ・モワが歌った、『虹と雪のバラード』ってご存じです?」と、北辻委員は高田寛之アナウンサーに尋ねます。
この曲は、1972年札幌オリンピックのテーマ曲。今からちょうど50年前です。
「存じておりますけど。私、2歳ですので。とても覚えてないです」と高田。
『虹と雪のバラード』の作詞は、札幌医科大学の教授だった河邨文一郎さん。北辻委員は、歌詞の「町ができる。美しい町が」の部分に注目します。
当時、札幌市はオリンピックの開催をきっかけに地下鉄や地下街を作り、都市の整備が一気に進みました。
4つの競技会場の事業費44億円は、すべて国の負担。札幌市は、歌詞にある通りオリンピックによって町づくりを行いました。
これもオリンピックのひとつの側面というわけです。
ライバルは4カ国
札幌市が2度目のオリンピック招致を表明したのは、今から8年前の2014年。その狙いについて、「都市のリニューアル、古くなったインフラの再整備」と語る北辻委員。
しかし、昨年の東京オリンピックではかさむ経費に批判が集まったこともあり、競技会場は既存のものを利用するなど、計画の見直しもされているそうです。
「オリンピックの夢をもう一度」と張り切る札幌市のライバルは、アメリカのソルトレイクシティ、カナダのバンクーバー、スペインのピレネー・バルセロナ、そしてウクライナ。
「ソルトレイクとバンクーバーって、結構近いタイミングで冬のオリンピックやってますもんね!」と高田が指摘するように、ソルトレイクは2002年、バンクーバーは2010年に開催しています。
2028年夏のオリンピックは、ロサンゼルスでの開催が決定済み。「アメリカが続くのはどうか」という話も出ているため、ソルトレトレイクでの開催は難しそうです。
バルセロナはカタルーニャ州の独立運動、ウクライナはご存じの通りそれどころではない状況。つまり、2030年の冬季オリンピックは札幌がかなり有力というわけです。
しかし、昨年の東京オリンピックではかさむ経費に批判が集まったこともあり、競技会場は既存のものを利用するなど、計画の見直しもされているそうです。
「オリンピックの夢をもう一度」と張り切る札幌市のライバルは、アメリカのソルトレイクシティ、カナダのバンクーバー、スペインのピレネー・バルセロナ、そしてウクライナ。
「ソルトレイクとバンクーバーって、結構近いタイミングで冬のオリンピックやってますもんね!」と高田が指摘するように、ソルトレイクは2002年、バンクーバーは2010年に開催しています。
2028年夏のオリンピックは、ロサンゼルスでの開催が決定済み。「アメリカが続くのはどうか」という話も出ているため、ソルトレトレイクでの開催は難しそうです。
バルセロナはカタルーニャ州の独立運動、ウクライナはご存じの通りそれどころではない状況。つまり、2030年の冬季オリンピックは札幌がかなり有力というわけです。
昨今、地球温暖化の影響で雪が降らない国が増えています。実際に、北京でも人工雪を使っていました。
カナダの大学が、今世紀中盤には冬のオリンピックが開催できる都市はアメリカのレークプラシッド、ノルウェーのオスロとリレハンメル、そして札幌の4か所しかなくなってしまうという研究発表を行いました。
開催地決定の大きな要素は、その国・都市の熱意ですが、今の日本はあまり招致熱が盛り上がっていない状況です。
東京オリンピックで起こったさまざまな問題が記憶に新しく、さらに国民生活もコロナ禍で疲弊しきっています。
札幌市は来月、市民に対して招致すべきかどうかのアンケート調査を予定しています。果たして市民は招致に賛成か反対か。アンケート結果に注目が集まりそうです。
(minto)
カナダの大学が、今世紀中盤には冬のオリンピックが開催できる都市はアメリカのレークプラシッド、ノルウェーのオスロとリレハンメル、そして札幌の4か所しかなくなってしまうという研究発表を行いました。
開催地決定の大きな要素は、その国・都市の熱意ですが、今の日本はあまり招致熱が盛り上がっていない状況です。
東京オリンピックで起こったさまざまな問題が記憶に新しく、さらに国民生活もコロナ禍で疲弊しきっています。
札幌市は来月、市民に対して招致すべきかどうかのアンケート調査を予定しています。果たして市民は招致に賛成か反対か。アンケート結果に注目が集まりそうです。
(minto)
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