ドラ魂キング

監督室には何がある?牛島和彦が解説

野球解説者の牛島和彦さんが、1月6日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』に出演しました。

横浜ベイスターズ(現・横浜DeNAベイスターズ)の監督経験のある牛島さんに、中継で球場を訪れる機会の多い西村俊仁アナウンサーと柳沢彩美アナウンサーが「監督室」について尋ねます。

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ハマスタの監督室

横浜ベイスターズが本拠地としていた横浜スタジアム。監督室はどこにあったのでしょう。

牛島「ハマスタの場合はサイズが小さいんで、通路の奥っ側。食堂の扉を開けたところです」

一塁側のベンチのほぼ真裏。ベンチからは廊下があってコーチ室。コーチ室に入って、その向こうに監督室があるそうです。
ちなみにベンチから出て、左側に選手のロッカーがあるんだとか。

牛島「ハマスタの監督室に直接入る入り口がないので、コーチ室を通っていくか、食堂の横から監督室に入るんです」

西村「職員室の後ろに校長室があって繋がってるみたいなのあるけど、校長室も入口はちゃんとあるからね」

柳沢「職員室と校長室の間のドア。ハマスタの監督室はあのドアしかないってことですね」
 

素朴な質問

柳沢「監督が変わる度に部屋の模様替えをしていいんですか?」

牛島「どうかわかんないです。僕はそのままあったロッカーに自分の荷物を置いただけで、模様替えはしてないですね」

牛島さんの前任である山下大輔監督からそのまま受け継いで、家具の移動もしなかったそうです。

監督室は小さいソファ。椅子と机があって、あとはちょっとしたスペースがあるだけ。畳で言うと6畳~8畳の一間。ワンルームマンションのようなイメージもあります。

柳沢「校長室を例にあげすぎですけど、歴代の校長の写真が貼ってあったりするじゃないですか。監督室には歴代監督写真が貼ってあるんですか?」

牛島「ないです」

柳沢「テレビはあるんですか?」

牛島「テレビあったかな?記憶にないですね」
 

さらに素朴な質問

西村「ちなみに絨毯敷いてるんですか?」

牛島「絨毯なんかないです。土足のままやったから」

分厚い絨毯が敷いてある大会社の役員フロアを想像していた西村アナ。
監督室は、普通に土足で入って来てスリッパに履き替えるだけだったそうです。

そして監督の食事は選手と一緒。扉を開ければ食堂です。扉があるので、着替えは普通に監督室で。しかしトイレはないので、こちらも選手と一緒に使用していたんだとか。
 

監督室に呼ばれたら

柳沢「監督室は、例えば開幕投手を告げる時に監督室に呼ぶとか、選手を呼ぶって言うイメージがあるんですが、開幕投手の他に選手を呼び出すことはあるんですか?」

牛島「開幕投手はキャンプで言ってましたから、監督室には呼ばなかったです。ただ、いいプレーをした若い選手は呼びました」

ある試合で、見事ホームに帰り、それが決勝点になったという好走塁をした若い選手がいたそうです。
その選手に賞金を出すつもりで監督室に呼んだのですが…。

「でも、その子らは、今までは監督室に呼ばれたら二軍に落とされると思ってて、悲壮な顔して入ってきました」

柳沢と西村、バカウケでした。
 

監督室のイメージ刷新

「これは呼んだらアカンなと思って、それからは『賞金くれるみたいやぞって言ってこい』って、コーチに言わすようにしたんですよ」

牛島さん、監督室はイヤな空間ではないということを根付かせたんだそうです。

柳沢「これもまた職員室と一緒ですね。来なさいと言われたら、結構な確率で、やっべえ怒られるって思いますね」

牛島「だから二軍に落とす時はコーチから伝えてもらうんです」

二軍に行く時の挨拶に選手が来た時に、『課題をしっかりやって、もう一回上がって来い』とアドバイスと激励の言葉をかけていたそうです。

逆に呼ばないと誰も来ないのが監督室。コーチが何かあった時にコンコンとノックして入ってくるぐらいなんだそうです。
 

頭の中は野球だけ

監督室は、球場の中で唯一ひとりになれる空間。話を聞く限り、狭かったようですが、牛島さんにとってハマスタの監督室は居心地は良かったのでしょうか?

牛島「ずっと野球のことを考えてるんで、広いスペースにおっても狭いスペースにおっても一緒ですよね」

名監督、監督室を選ばず。

「決して見ることが出来ない監督室を少し垣間見れて嬉しかったです」と感想を言う柳沢アナウンサーでした。
(尾関)
 
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2022年01月06日18時29分~抜粋

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