ドラ魂キング

中日・福留孝介が提言。「こうすればドラゴンズはもっと強くなる」

今シーズン、14年ぶりに中日ドラゴンズに復帰した福留孝介選手。勝負強い打撃、信頼感のある守備、そしてこれまでの経験値。生まれ変わるチームの精神的支柱として、なくてはならない存在です。

12月16日放送の『ドラ魂キング』に、そんな福留選手が生出演!

リスナーからの質問に答える形で、ドラゴンズがもっと強くなるために必要なことについて語りました。

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「野球を勉強する」とは?

「14年前にドラゴンズを去る前は、まさにドラゴンズ黄金時代を築こうという最中でした。当時のチームと比べて、今のドラゴンズに『これがあれば、もっと強くなるのにな』と思うことってなんですか?」(Aさん)

この質問に、「言い方は偉そうですけど、一人ひとりが野球を詳しくもっとわかってくれたら。野球を勉強して、いろんな状況を見て詳しくわかってくれたら、強くなっていくんじゃないなかな」と福留選手。

この答えを聞いた西村俊仁アナウンサーに、以前から抱いていたある疑問がよみがえりました。

「例えば、現役をやめて解説になられる方もそうですし。ベテランの方になればなるほど皆さんおっしゃるのが、『野球を勉強する』と」

小さい頃から野球をしてきて、かつプロで活躍した選手が「野球を勉強する」。西村にはこの意味がわかりませんでした。

「勉強っていうのは、どういう部分が足りなくて、どこを学ぶべきなんですか?」と尋ねる西村に、「ゲームは常に動いているので」と福留選手。
 

「それでゲームが動くんだよ」

「その中で、相手ピッチャーの状況を把握したりとか。チームの流れとして、サインが出ていなくても『自分はこういうことをしないといけない』とか。状況状況に応じて、自分ができることをそこにプラスして、最善はどっちなのか、何なのかということを考えてやっていけば」

福留選手は、選手それぞれが試合の流れに応じて、自分で考えることが大事だと語ります。

例えば、試合が膠着しているときに「ゲームを動かすために、俺は何ができるだろう」と考えてみる。

福留「最後まで粘って、フォアボール1個取ってみるとか。思い切って1発狙ってみるとか。『そういう方がいいんじゃないの?』ということを、もっともっとできると思うんですよね」

場合によっては、ホームランバッターがセーフティバントを狙うのも「アリ」だと言います。

驚く西村に、「だってそれでゲームが動くんだよ」と返す福留選手。
 

サインなしでもやっていい

「別にビシエドにやれとは言わない」としつつも、福留選手は「僕が十何年前に3番4番打ってた時に、僕は平気でセーフティバントをしていた」というのです。

「『流れ的に絶対動く!』って自分で感じるタイミングであれば、サインなしでもやっていいと思ってる」と、福留選手は力強く語りました。

西村は、実況の練習を始めた頃のことを思い出していました。

「福留選手が、あまりにも奇抜なプレーをたくさんされるので。『ああ!セーフティバント!』『ああーここで盗塁!』」と、振り回されていたと語ります。

「読めない試合にするのも、野球選手のお仕事」と感服する柳沢彩美アナウンサーと、「だからこそ相手を上回れるし、ファンの気持ちも掴めるし」と納得の西村。

福留「実況の方が言ってる通りだと、みんなが思うわけですよ。みんなが思うことを、みんなが思うようにやってたら、なかなか難しいところがあるんで。自分がゲームの中に入って、動かして、主役になってやると思ったら、何かすればいいんです」

豊富な経験に裏打ちされた、福留選手の説得力のある回答でした。
(minto)
 
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2021年12月16日18時24分~抜粋

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