ドラ魂キング

今年の漢字は「金」最近のニュースでも大騒ぎ

1年の世相を1文字の漢字で表す「今年の漢字」が、発表される時期となりました。

日本漢字能力検定協会が一般から募集していますが、2021年に最も投票が多かった漢字は「金」でした。

12月14日放送『ドラ魂キング』のニュース解説コーナーでは、CBC論説室の北辻利寿委員が「金」に関するニュースをまとめて解説しました。

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「金」はキン?カネ?

「金」が選ばれた理由は、東京オリンピック・パラリンピックで金メダルラッシュに沸いたり、大谷翔平選手や藤井聡太竜王など、各界の若い世代が金字塔を立てたこと。

さらにはコロナ禍による休業支援金や、最近では18歳以下を対象とした給付金など、お金にまつわる話題も多かったということもあります。

ここで、「少し前に『金』が選ばれているから、今年は無いと思ってた」という方は、「今年の漢字」フリークの方でしょうか。

実は2016年(平成28年)にも選ばれていますし、通算で4回目となります。

オリンピックは4年に1回ありますし、お金は身近な物ですので、選ばれやすいのかもしれませんが、これまではどちらかというと「キン」の方が多かったのですが、今年は「カネ」にまつわる話題が多い年でもありました。
 

現金か?クーポンか?

お金にまつわるニュースで北辻委員がまず取り上げたのが、18歳以下のこどもに支給される給付金について。

最初は10万円分のうち、5万円はクーポンで支給するという話がありましたが、最近になって岸田総理が「すべて現金給付でも良い」という判断を示しました。

これまで政府は年内に5万円の現金支給、クーポンは補正予算で来年春までに支給という基本方針を打ち立てていました。

しかし、クーポンの発行にかかる事務経費が967億円かかるという試算結果が広まったことで、世間が猛反発。

そこで「全額現金でもクーポンでも良い」というふうに方針転換しましたが、松野官房長官は「基本はクーポンであることに変わりはない」と会見で発言。
「基本的にはクーポンだけど、全額現金にする自治体が出ても禁止はしない」ということでしょうか。

ちなみに、13日には愛知県では初めて、大府市で5万円の現金給付が行われたとのことで、今後いろんな自治体で支給が行われそうです。

北辻委員は「年末の街に混乱を巻き起こすお金の話ですね」とまとめました。
 

きな臭いお金のニュースも

次に紹介するニュースは、「石原伸晃氏が内閣官房参与に起用されるも、わずか1週間で辞任」。

辞任の理由は、自身が代表を務める政治団体が新型コロナ対策の助成金、約60万円を受給していたことが明らかとなり、批判が高まったため。
実際に出勤したのは4日間だったそうですが、その分の報酬、約10万円の受取を辞退されたとのことです。

最後に紹介するニュースは、「日本大学の前理事長が約1億2,000万円の所得隠しを行い、5,300万円を脱税していたことが発覚」。

日本大学は記者会見を開き、「前理事長とは永久に決別し、退職慰労金も支給しません」と発表しましたが、14日に末松文科相は「日大に対して、私学助成金について厳正な対応が必要」と語っていて、この事件の余波がありそうです。

私学助成金は国が私立の学校に対して交付しているお金ですが、もし減額となれば大学の経営にも影響を及ぼし、ひいては学生にも影響を与えかねません。

北辻委員は「前理事長のお金から大学全体のお金に波及してきたということですよね」とコメント。

お金に関する怪しげなニュースが続きましたが、良い話で言えば、日本ではオミクロン株がカギになりつつも、一時期よりもコロナ禍が収まってきて、ひさびさにお金が動きそうな年末になりそうです。
(岡本)
 
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2021年12月14日16時44分~抜粋

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