ドラ魂キング

日本国内でも発見「オミクロン株」今わかっていることは?

一時期と比べてコロナ禍がかなり収まってきて、ようやく普通の生活に戻れるかもと思っていた矢先、新たな変異株が出現し問題となっています。

必要以上に恐れる必要はないものの、新しいウイルスと言われると不安に感じずにはいられません。
いったい、どこまで気をつければよいのでしょうか。

11月30日放送『ドラ魂キング』のニュース解説コーナーでは、CBC論説室特別解説委員の石塚元章が、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」について解説しました。

[この番組の画像一覧を見る]

11月に初めて発見

日本国内の1日あたり感染者数で見ると、最近は100人前後に落ち着いてきましたが、外国ではアメリカやイギリスが数万人以上と、桁がかなり違います。

これらはデルタ株などの感染状況ですが、今回新たに国内で発見されたオミクロン株は、ナミビアから入国された30代の男性で、家族は陰性であることがわかっています。

このオミクロン株は、実は11月初めに南アフリカで見つかったもの。

新型コロナに限らず、ウイルスは変異を繰り返すもので、感染力や症状の重さが変化していきます。

変異株はいくつもあるのですが、その中で特に注意すべき種類にWHO(世界保健機関)が名前を付けているのですが、デルタやオミクロンはギリシャ文字から来ている名前です。
 

今の時点では不明確

今回のような変異株が世間に広まる際に気をつけなければいけないのが、正確な情報を得ること。

中には「すれ違っただけで感染するのではないか」というまことしやかな噂が立ったり、SNSで拡散されたりしますが、報道に携わる石塚としては「そういうことで煽らないようにした方が良い」と苦言を呈しました。

では実際のところ、オミクロン株はこれまでの変異株と何が違うのでしょうか。

石塚の答えは、「まだよくわからない」。

ただし、発見されてから感染者数が結構な勢いで増えていることから、感染力がかなり強いのではないかとは言われています。

また、すでに開発されているワクチンが効くのかどうかについてもよくわからない状況。

そして、仮に罹ったとしても、軽症で後遺症がないのであればまだましですが、重症化するかどうかについても、まだ感染例が少ないために不明とのことです。
 

正確な情報がわかるのは2週間後?

アメリカ国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は、「オミクロン株の正確な情報を得るには、早くてこれから2週間かかるだろう」とコメント。

今までのタイプと何が違うのかについて知る必要はありますが、石塚は、私たちがすべき対策は、これまでと変わらないと語ります。

石塚「マスクをちゃんとするとか、手を洗うとか、大勢で集まってドンチャン騒ぎをしないとか。

これは今のデルタ株と同じで、日本人はわりと守ってきたからこそ、外国に比べて収まってきたんじゃないのという話がありますけど。

それプラスアルファ何があるのかというのは、検査し実例が集まってくると、いろいろわかってくると」

オミクロン株が報じられた後、国の対策として海外からの入国を原則禁止するということが決まり、その直後に国内でも発見されたというニュースが報じられました。

国内初のケースは成田空港で見つかり隔離したという点では、対策が功を奏したといえます。

かつては入国の制限が甘かったため、その反省に立ったのかもしれませんが、世界で初めて見つかったのは11月の初め。

その前から実はすでにある程度広まっていて、普通に日本にも入っている可能性は否定できません。

実体がよくわからないことから、どうしても不安になってしまいますが、あらためて私たち1人1人が行う対策は、変わらずに行い続けることが大事なようです。
(岡本)
 
ドラ魂キング
この記事をで聴く

2021年11月30日16時43分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報