ドラ魂キング

糸こんにゃくと白滝、結局どこが違うの?

パーソナリティが日替わりで、いま気になることや趣味を語る『ドラ魂キング』「趣味コレ」のコーナー。
毎週木曜日は、スーパーで食材を探すことが日々の“業務”である柳沢彩美アナウンサーが、食材の疑問を調査しています。

11月4日の放送で取り上げたテーマは、「糸こんにゃくと白滝の違い」。こんにゃく・白滝ひとすじ75年、1946年(昭和21年)創業の老舗・関越物産で商品開発をしている永井さんから教えていただいた知識を、柳沢が披露します。

[この番組の画像一覧を見る]

どちらも同じ「こんにゃく」

始めはこの疑問、「糸こんと白滝の違いってなに?」

まずは材料から。

西村俊仁アナウンサーが「違うの!?」と、すっとんきょうな声を上げましたが、柳沢は「同じです!」と即答。

糸こんも白滝も、どちらも同じ「こんにゃく」。こんにゃくは、乾燥させて粉状にした「こんにゃく芋」を水に溶かし、茹でて固めたものです。

糸こんと白滝の明確な違いは、「“昔は”製造方法が違っていた」ということです。
 

「白い滝」のように流れ出る

白滝は、茹でる前のねばねばしたこんにゃく(こんにゃくのり)を小さな穴から突き出し、形を作ってから茹でたもの。

「こんにゃくのりが、滝のように流れ出る」と解説する柳沢に、「白い滝!」と気づいた西村!

柳沢「そうです!」
西村「白滝!?」

柳沢「ピンポンピンポーン!」
西村「ふぉー!!」

盛り上がる2人。

「“白い滝”という漢字を思い出すことで、『そうだそうだ。白滝は茹でる前に形を作るんだった』と覚えていただければと思います」と柳沢。
 

あくまでも昔の話

糸こんは、茹でて固めたこんにゃくを、包丁などで糸状に細長く刻んだもの。

西村「名の通り、糸状のこんにゃくなんだ!」
柳沢「でも、白滝も糸状のこんにゃくよ!」

つまり、両者の違いは茹でる前に形を作るか、茹でた後で切り出して作るかという、製造上の違いでした。

しかし、これはあくまでも昔の話。

今は生産効率上、白滝の製法で糸こんを作っている企業がほとんどということです。

西村「糸こんも、白滝なのね。なるほどね(笑)」
柳沢「名前の違いはありますが、今は同じ“白滝製法”だということがわかっています」

西村「白滝家の糸こんさん、みたいになってるわけ?」
柳沢「(笑)またややこしいなぁ、それ」
 

「白いこんにゃく粉」の流通

つづいての疑問はこちら、「糸こんと白滝、なぜ色が違うの?」

色の違いは、こんにゃくが歩んできた歴史に関係がありました。

もともとこんにゃく芋の粉は真っ白。今の黒い糸こんにゃくの色は、海藻粉末で黒く色付けされているものです。

その昔、真っ白いこんにゃく芋の粉は流通しておらず、こんにゃくを作るときは、ひとつひとつ皮をむいていました。それでもやはり皮が入ってしまうため、どうしても黒いこんにゃくができてしまっていたのです。

その後、こんにゃく芋の一大産地である関東地方を中心に「白いこんにゃく粉」の流通が増えたことから、東日本では「白いこんにゃく」が早くから一般的になっていたといいます。
 

「黒いやつでっしゃろ」

しかし、名古屋以西は白いこんにゃくの流通が遅く、黒いこんにゃくが根強い人気でした。

「『こんにゃくいうたら、黒いやつでっしゃろ』っていうのが関西人の皆さんたちの感覚だったわけですね」と想像する西村。

今の技術では全国で真っ白いこんにゃくを作ることができるものの、「やっぱこんにゃくは黒でしょ」という西日本地域のために、あえて黒い色をつけているそうです。

関西出身の西村も「糸こんは色がついているものです。白の印象は全くないですね」と納得した様子。
 

明確な違いは結局…

関越物産では、糸こんにゃくには黒い色を付け、白滝は名前通り白のまま販売しているそうです。

柳沢「なので、明確な違いは、主に色です!」
西村「結局そういうことか!」

単純な違いに大笑いする2人。

柳沢「わざと色付けしているというところにはビックリしたんですけどね」
西村「より愛される方法を選んでいるということですね。はぁ~」

糸こんにゃくと白滝、昔は製造方法に違いがあったものの、現在明確に違うところは色のみ。結局、どちらも同じものということです。
(minto)
 
ドラ魂キング
この記事をで聴く

2021年11月04日16時30分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報