ドラ魂キング

野手にも悪影響?ピッチャーがマウンドで絶対にやってはいけないこと

元中日ドラゴンズ投手で野球解説者の今中慎二さんが、11月3日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』に出演しました。

今中さんに対してリスナーから質問が寄せられましたが、今中さんがシーズン前に語ったことが的中したことがわかりました。それはいったい何でしょう。
聞き手は宮部和裕アナウンサーです。

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防御率はいいけど

「今年のドラゴンズは後半完全に息切れしてしまいましたね。ピッチャー陣は防御率が素晴らしく、頑張ったと思います。今中さんがピッチャー陣にひとこと言うなら、どんなことでしょうか?」(Aさん)

防御率は12球団一番ですが、今中さんによれば、夏場のピッチャーの使い方が問題だったそうです。
夏場は調子の良いピッチャーを見極めて使っていった方がいいとのこと。
さらに問題なのが、こんな場面。

今中「福とか、ここ一番で簡単にホームランを打たれる時があります。ここは、ホームランやめてっていうところでホームランっていうのは、ブルペンにいるピッチャーにとってダメージが大きすぎますよね」

フォアボールやヒットで進塁を許すならまだしも、1点入れられてから次のピッチャーに繋ぐのは厳しいとのことです。
 

上位に行けた可能性

今季の投手陣についてこう総括する今中さん。

「防御率は良かったけど、ここ一番っていう時の勝負強さはが必要やったかもしれんね」

点差があって、ここは1点や2点取られても構わないという展開で点を取られるのはOK。しかし、こう続けます。

「ここ1点負けちゃダメですよ、ホームランダメですよっていうところで頑張らないと。
ということは、打線との兼ね合いもあるでしょうが、ピッチャーが勝負どころで頑張れてれば、もっと上に行けたということです」
 

投手がやってはダメなこと

今中さんが特に今年、印象に残ったのが福投手のこんな場面。

「簡単に初球ホームランで苦笑い。あのシーン見た時はガッカリしましたよね。致命的なミスなんで、打たれて苦笑いしてる場面じゃないです」

大野投手も打たれて苦笑いをよくするそうです。粘った結果、打たれたのならわかるそうですが、とにかく苦笑いはダメなんだとか。

「悔しいでしょ。あれは、あんまり僕は好きじゃないですね。グラブ叩きつけて怒ってもいいと思いますよ。まだ、そっちのほうがいい。苦笑いは守ってる野手によくないです」

 

春に一番頑張った結果

「柳裕也投手、最優秀防御率獲得改めておめでとうございます。奪三振もドラゴンズのピッチャーの勝ち頭として、大役を担ってくれた柳さんに感激です。
今中さんからお褒めの言葉をお願いします」(Bさん)

今中「キャンプで一番頑張ってましたからね。その通り結果が出てよかったですね。
キャンプでブルペン入れなかったピッチャーは、満足いくシーズンは送ってないですよね。やっぱりキャンプはしっかりやらないと」

今中さんは開幕前、ブルペンでの投げ込みの大切さを語っていました。
 

福谷投手はまだ伸びる

「開幕直前、福谷投手のあの練習量では1シーズンもたないとおっしゃっていました。なので、逆に私は今シーズンの福谷投手に注目していたんです。
今中さんの発言通りでした。どのように感じてますか?」(Cさん)

今中「福谷は去年の8勝がマックスじゃなくて、まだ伸びる要素がある。
身体を重視してキャンプをセーブしたことが、シーズンで伸びるところが伸びなかった。
試合のためだけに練習してたら伸びないです」

今中さんは、福谷投手がキャンプでセーブしたのは、どこかに不安があったからではないか?と推測しました。

「そこでスパッと自分でブレーキかけて、開幕って言われてても、間に合いませんって言う勇気を出さないと」

実は今中さんにも、そんなことがあったそうです。

ある年のキャンプ、開幕投手を言い渡されましたが肩を壊したそうです。いつもは投げない第3、第4クールまで粘ったそうです。首脳陣の信頼も厚く…。

「オープン戦1回投げさせてくれ、それで判断したいっていうのを待ってくれましたからね。それで1球投げた瞬間、ダメだなあと思って」
 

小笠原投手はメンタル

「小笠原投手、規定投球回達成しました。僕はこんなもんじゃないと思います。6回あたりで降板するのがもの足りないとも思います。何が原因でしょうか?」(Dさん)

「6回が身体に染みついちゃってるんでしょうね。先発ピッチャーはそこが一番苦しいとこですけど、そこで苦しむのが身体に染みついてるんでしょう。
それを乗り越えれば規定投球回数とかもどうでもよくなってきます」

メンタル面が問題という指摘でした。

「立浪新監督は、先発ピッチャーは最低でも7回までは投げてもらわないと、と話されてました。ユニフォームを着る前からはっきり言ったという事は、その思いでしょうか?」(Eさん)

「理想としてはそうなんですけど、7回と言っちゃうと7回になってしまうんです。時期によりますがいけるところまで。
ブルペンを助けてあげるためには先発は1回でも多く投げてあげないといけません」

今中慎二さんによる、元投手目線での、今年のドラゴンズ、ピッチャー陣の総括と来年の展望でした。 
(尾関)
 
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2021年11月03日18時16分~抜粋

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