ドラ魂キング

最近よく見るラベルレス飲料。ラベルの表示はどこへ行った?

スーパーで食材を探すことが趣味の、CBCの柳沢彩美アナウンサー。
10月28日放送の『ドラ魂キング』では、「ラベルレス飲料」について調べました。

スーパーやコンビニで最近よく見かけるラベルのないペットボトル「ラベルレス飲料」について、西村俊仁アナも納得の報告でした。

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最近よく見る

商品名などが載っているフィルム状のラベル。
これが貼られていないペットボトルが「ラベルレス飲料」「ラベルレスボトル」と呼ばれています。

ラベルを剥がす手間が省ける、さらにエコに繋がるという観点から、最近各飲料メーカーがこのラベルレス飲料を製造しているようです。

柳沢「私の感覚で言うと、ラベルレス飲料ってここ1年ぐらいかな。急に伸びて来たイメージ」

西村「全く何も書いてないものが並んだ瞬間、びっくりした記憶がある」

ラベルレス飲料が登場したのは、今から3年ほど前の2018年、アサヒ飲料の製品でした。
そこで柳沢が、アサヒグループホールディングス広報担当の山添綾さんに取材しました。
 

社員の思いつき

山添さんによれば、ラベルを剥がすアイディアのきっかけは、飲料の通販部門を担当していた社員の思いつきだそうです。

自分がケース買いをして飲んでいる商品のラベルを剥がしていた時に、「箱買いしている商品なら、一本一本わざわざラベルを張ることはいらないんじゃないか?」と思いついたそうです。

箱に商品名が書いてあるので、買う時に何の商品か分っています。言われてみれば納得の発想です。
 

コロナ禍で急成長

他社からこういった商品が登場していないため、他の社員からも「新しい取り組みで面白い」と賛同の声が。
そこで2018年5月、アサヒ飲料は業界に先駆けて、「天然水ラベルレスボトル」を通販限定で販売開始したそうです。

すると、他の飲料メーカーも相次いでラベルレスボトルを発売。
さらにコロナ禍により在宅時間が増えて、飲用水をケースで購入する人たちも増えました。

通販の需要の拡大も手伝って、飲料業界全体では、ラベルレス商品の市場が今年の上半期の拡大率が前年比243%だそうです。およそ2.5倍です。

柳沢「ここ一年で見るようになったっていうのはそういったことなんですね。消費者からも捨てる手間が省けます、エコで楽だなという声が上がっているそうです」

西村「もうラベルはなしでいいんじゃないの?」
 

ラベルはどうして必要?

容器に入れて販売される飲料は加工食品の扱いになります。
加工食品には、食品表示法という法律に基づく表示義務があるため、原材料名や栄養成分の表示、消費期限などの大切な情報はラベルに書かれてきました。

また事業者には、資源有効利用促進法というリサイクルを促す表示をする義務もあるそうです。
ラベルに書いてある、「これはプラです」、「これはペットです」というマークがそれ。

ラベルレスボトルでは、これらの情報が小さなシールに表示されています。
 

ラベルレスでも表示あり

リサイクルを促す表示は、箱買いできる商品なら、そもそも箱に印字してあります。
バラで売ってるものだとシール。その他にペットボトルそのものに型押しされているものもあります。

キャップにそういった情報が書かれているものもあるそうで、ラベルレスになっても、ちゃんと消費者に訴えかけるための表示がされているということです。

西村「探せばどっかにあるわけだ」
柳沢「皆さんが何気なく取っている一本。実はちょっと進化していますよ」
(尾関)
 
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2021年10月28日16時30分~抜粋

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