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食医学者に聞く、オートミールの効果とおすすめアレンジレシピ

パーソナリティが日替わりで、いま気になることや趣味を語る『ドラ魂キング』「趣味コレ」のコーナー。毎週木曜日は、スーパーで旬の食材を探すことが大好きな柳沢彩美アナウンサーが、食材の疑問を調査しています。

10月21日のテーマは「オートミール」。メディアに多く取り上げられ、スーパーなどで目にする機会が増えた食材です。

名古屋大学助教授 医学博士で食医学者の伊藤パディジャ綾香先生にお話を伺いました。

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白米や小麦よりも高い栄養価

最初の疑問は「オートミールとはなんですか?」

伊藤先生によると、オートミールは穀物。オーツ麦、燕麦(えんばく)と呼ばれる麦の一種を加工したものがオートミールです。

オーツ麦はそのままでは食べられません。オートミールは、オーツ麦を脱穀して蒸し、ローラーでつぶして食べやすくしたものです。

 「oats(オーツ麦)」と「meal(食事)」の組み合わせで、「オートミール」と呼ばれるようになりました。

栄養面で注目のポイントは、食物繊維がとても多いということ。
カルシウム、鉄分、ビタミンD群も、白米や小麦よりもはるかに多く含まれています。
 

メタボ予防にも効果が

「コロナ太りの解消法」としても関心を集めているオートミール。

柳沢「オートミールを食べると、栄養学的にどんなことが期待されるんですか?」
伊藤先生「オートミールは穀物なので炭水化物を含んでいますが、食物繊維が多いため糖の吸収が抑えられて、血糖値が上がりにくくなります」

血糖値が上がりにくいということは、下がりにくいということ。お腹がすきにくくなるため、間食の防止にもつながります。

糖質と脂質の吸収も抑えられるので、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が増えにくくなります。

つまり、肥満や糖尿病、動脈硬化などのメタボリックシンドロームの予防効果があると考えられるそうです。
 

快便、脂肪燃焼効果も

柳沢「食物繊維が豊富と聞くと、お通じにもいいのかな、と思うんですけど」
伊藤先生「食物繊維がたくさんありますので、快便効果にもつながっていると考えられます」

オーツ麦に含まれているのは、水に溶けやすい水溶性の食物繊維。

根菜類などに多いのは、水に溶けにくい不溶性の食物繊維。こちらは便の量は増やすものの、必ずしも快便につながる訳ではないそうです。

善玉の腸内細菌は、主に水溶性の食物繊維を食べて身体に良いものをたくさん作るので、腸内環境を整えて、脂肪燃焼する効果も期待できるといいます。

「いいことだらけですね!」「すごいですね!」と感心する、西村俊仁アナウンサーと柳沢。
 

朝食向けアレンジレシピ

続いての質問は「アレンジレシピを教えてください!」

調理法がわからず、なかなかオートミールに手が出せないという柳沢からの切実なお願いです。

まず伊藤先生が紹介してくれたのは、朝食にぴったりのメニュー。

オートミール1に対して牛乳2を混ぜ、鍋で煮る、または耐熱ボールに入れて電子レンジで2~3分加熱し、よく混ぜて、好きなフルーツや蜂蜜を加えるだけ。

「今の時期はリンゴがおいしいので、リンゴを乗せたり。アーモンド、カシューナッツ、シナモンや蜂蜜をかけると、とてもおいしく食べられます」と伊藤先生。

西村と柳沢は、スタッフが用意したものを事前に試食していました。

柳沢「おいしかったですね!」
西村「めちゃめちゃおいしいし、『腹持ちがいい』っていうさっきの先生のコメントがよくわかるんですよ。今もお腹いっぱいで」
 

米化しておにぎりに!

また、オートミールを「米化」して、お米の代わりにする方法もあります。

オートミール30gに対して、水が50ml。こちらも鍋または電子レンジで加熱します。

そのままおにぎりにすると“麦臭さ”が残るため、混ぜご飯のようなおにぎりにするのがおすすめとのことです。

具は、塩鮭やスモークサーモンをフライパンで焼いて、ほぐしたもの。
すりごまや刻んだしそを混ぜると、麦臭さをあまり感じずにおいしく食べられるそうです。

「レシピだけでなく、栄養学の面でも非常に勉強になった!」と感激しきりの柳沢でした。
(minto)
 
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2021年10月21日16時28分~抜粋

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