ドラ魂キング

里山を千年先に残すために教育を行う自治体の取り組み

里山という自然と共生しながらSDGsを進めていこうと取り組んでいる自治体があります。

9月28日放送の『ドラ魂キング』「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」のコーナーでは、SDGs未来都市に選定された岐阜県美濃加茂市の取り組みについて紹介しました。

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里山を1000年先に残すために

お話を伺うのは、岐阜県美濃加茂市商工観光課の井戸さん。高田寛之アナウンサーが質問します。

高田「これまでの取り組みも評価されて、今年5月21日に美濃加茂市が内閣府からSDGs未来都市に選ばれまして。これまでの取り組みについて教えていただけますか?」

井戸「美濃加茂市は、人が自然に手を加えることで保たれてきた里山を見直しました。1000年経っても変わらない風景を残すために、市が作成した『里山千年構想』に基づく里山整備、それから資源活用・里山活用の3つの柱の推進を市のSTEAM教育を持って進めています」

STEAM教育とは、サイエンス・テクノロジー・エンジニアリング・アート・マスマチックの頭文字をとったもの。理数教育に創造性教育を加えた教育理念だそう。里山千年構想は、美濃加茂市がSDGs未来都市で目指す地域循環型社会の根幹だと言います。
 

官民連携でアイデアを出し合う

続いては加藤由香アナウンサーが質問。

加藤「こうした取り組みが評価されてSDGs未来都市に選定されたと言うことですが。美濃加茂市の市民の皆さんへSDGs活動を周知・賛同していただくために、現在具体的にどのような取り組みをされているんでしょうか?」

井戸「美濃加茂市は現在、行政と民間企業、官民連携でSDGsを推進していくための協議会を設置しています。
民間企業が入ることで、現状解決したい社会課題をダイレクトに集めることができます。それらの課題を解決するためにも、民間企業も自分事として物事を考えてアイデアを出し合い、地域の循環型社会を作っていきます」

こうした取り組みは、市や協議会でホームページをはじめ、インスタグラムなどのSNSで発信していく予定だそうです。
 

小さな力の積み重ねでも集まれば…

美濃加茂市民には、マイSDGs宣言をおこなってもらうことを考えていると話した井戸さん。

井戸「ひとりひとりができることは小さいことかもしれませんが、全員が意識することで大きな効果が得られます。SDGsの意識づけの第一歩として考えています」

今後の課題についてはどう考えているのでしょうか。

井戸「まずはSDGsに取り組む意味を個人・企業・行政として考え、意識して行動に移すことが大事だと思います。
『自分さえよければいい』という考えではなく、経済面・社会面・環境面すべてのことを考えながら三方良しのような考え方を持つことがSDGsにつながっていくと思います」

すべての土台を元気にするために

最後に高田から、美濃加茂市民の皆さんや東海地方の方々へ美濃加茂市の今後のSDGsの取り組みについて聞かれた井戸さん。

井戸「美濃加茂市は経済の問題・社会の問題・環境の問題をここに考えるのではなく、三方良しの考え方で問題を解決していける仕組みづくりを目指しています。

どれかひとつを良くするために、他をおろそかにしないということでSDGsのSを『すべての』D『土台を』G『元気に』s『する』。
SDGs本来の訳ではないですけど、すべての土台を元気にする美濃加茂市にしていきたいと思っています」

市民にとっては、こちらのSDGsのほうがわかりやすそうですね。
美濃加茂市の今後の取り組みに注目していきましょうた。
(葉月智世)
 
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2021年09月28日17時12分~抜粋

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