ドラ魂キング

30年以上前からSDGs的課題に取り組んでいた企業

企業がSDGsに取り組むのが当たり前になって来た昨今ですが、このキーワードが出てくるずっと前から積極的に取り組んできた会社がありました。

9月14日放送の『ドラ魂キング』「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」のコーナーでは、Gテクノ株式会社の取り組みについて紹介しました。

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どんな事業をしている会社?

愛知県豊川市に本社を置くGテクノ株式会社。
今回取材に応じたのは、統括部長の宮島さんです。高田寛之アナウンサーが尋ねます。

高田「どんな会社なんでしょうか?」

宮島「全国の高速道路のインフラ整備に深くかかわっておりまして、質・技・美しさを追及して人々の暮らしに欠かせない道路の安全・安心を提供する仕事をおこなっています」

主な業務は、道路などの安全施設であるガードレールやフェンス、ソーラー発電設備事業、ソーラー発電技術を使った電気・下水道設備がなくても設置できる仮設トイレの設置販売・リースの三本柱とのこと。

いったいSDGsとどのような関係があるのでしょうか。
 

SDGsとの関係

加藤由香アナウンサーがSDGsとの関係について質問します。

加藤「SDGsに関してどのような取り組みをされているんでしょうか?」

宮島「1980年代に高速道路のフェンスにコンクリートが使われていたんですけど、鉄製のパイプを利用した設備に転換することを申し入れ、変更してきました」

地面を掘削しなくていいので時間の短縮や自然に優しいこと、コンクリートを使わないことで廃棄物を出さない工法とのこと。

1980年代の頃には、SDGsという言葉はありませんでした。
環境よりも経済重視で公害が多発していた頃です。この頃から自然に配慮してきた会社があるとは驚きます。
 

鉄は100%リサイクル可能

木などの伐採をしなくていいだけでなく、コンクリートの基礎がいらない「かかしでんでん」という工法を持つ同社。

ソーラー発電設備を作る際にも、この工法を活かしているそうです。

鉄製の杭を打ち込むと、コンクリートを使っていないので自然に負荷がかかりません。何より鉄製の杭は100%リサイクルできるので産業廃棄物も出ないとか。

最近メガソーラーが増えましたが、いつか撤去するときに産業廃棄物だらけになるのかと思いきや、意外な言葉に驚きます。
ちなみに鉄は、錆びていてもリサイクルに問題がないとのこと。荒れた農地の活用などにも一石を投じる取り組みに、期待が高まります。
 

今後の取り組みは?

続けていくことが一番大切なSDGsですが、今後の取り組みや課題はあるのでしょうか。

宮島「SDGs17の項目の中で、弊社の業務に当てはまる項目が3つあります。
6番『安全な水とトイレを世界中に』なんですけど、今開発している太陽光発電システムを使った快適トイレは、電源の確保、浄水・汚水タンクが別で設置できるので災害時にも設置可能です。

実際に平成28年に怒った熊本地震で、益城町の災害ボランティアセンターに無償提供して使っていただいた実績もあります」

この仮設トイレが温水洗浄暖房便座のトイレと聞き、思わず「そうなんですか?」と感想が漏れた高田と加藤。
確かに仮設トイレと言えば汚くて臭うイメージが強いもの。家と同じように使えるのは嬉しいところです。

他にもSDGs7番の「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」では太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーの普及などの取り組みを、12番の「つくる責任 つかう責任」では使用する材料などが環境に負荷を掛けていないか考えながら選定・開発をしていると話していました。

Gテクノ株式会社が長い時間かけて取り組んできたことは、SDGs活動の参考になることがたくさんありそうです。
(葉月智世)
 
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2021年09月14日17時10分~抜粋

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