ドラ魂キング

豆腐値上がりのピンチ!特に愛知県民が大打撃を受ける理由

食卓を彩る大切な食材である豆腐が今、ピンチを迎えています。

原材料である大豆の品不足により、豆腐が値上がりする動きが出始めているとのこと。

今なぜ、品不足が起きているのでしょうか。

9月15日放送『ドラ魂キング』では、CBC論説室の特別解説委員、北辻利寿がこのトピックについて解説しました。

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今年の春から危なかった

実は先週、この番組宛てに豆腐のおいしさについて語るおたよりが届いたばかり。

「ザーサイ豆腐といって、お豆腐の家にザーサイをのっけるだけで、ザーサイの塩気と豆腐の淡白さがめちゃくちゃ合います」(Aさん)

「そこに、ごま油やラー油をたらします」(Bさん)

そして沖縄通の北辻委員も「島豆腐の上にスクガラスっていう塩漬けの小魚をのっけて食べる。また、いい豆腐は塩だけでおいしいですからね」と、豆腐の魅力を語りましたが、その豆腐が少し食べづらくなるかもしれないようです。

今年の4月、豆腐メーカーなどで作る業界団体が、スーパーなどの小売業界に対して、「豆腐を作るためのコストが急激に上がり、このままでは経営維持が難しい」という文書を提出。

コストが急激に上がった原因は、原材料である大豆の品不足と値上がり。

その背景ですが、まず国産大豆については、野菜の高騰と同じく8月の長雨が原因で、特に大豆の産地である九州で不作となっています。
 

ここでもコロナの影響が

ただ、日本の大豆の8割は輸入なのですが、実は輸入大豆も品不足に陥っているのです。

主に北アメリカ、アイオワ州から運ばれてくるのですが、こちらの原因は日本とは逆に干ばつ。
通常は1つのさやに4、5個の粒が入っているのですが、2つしか入っていないといった状況。

そして、ここでもコロナ禍の影響を受けています。
コンテナ船を動かすための船員が新型コロナにかかったり、海で渡りたくないという人が増えるなど、輸送量自体が減っているようです。

さらにアメリカはコロナ禍から立ち直ったことで経済が急速に回復していて、世界的にコンテナ船が不足し始めている状況。

というのも、アメリカと中国を結ぶ航路が値上がりし、優先的に船を回している状況であるため、日本への航行が減っていることもあるそうです。
 

かなり大豆にお世話になっている?

また大豆の値段が上がることは、豆腐だけではなく食用油の値段も上がるということで、豆腐店からすると、油揚げや厚揚げの値段も上げざるを得ないことに。

北辻委員が日本豆腐協会に話を聞いたところ、大豆は備蓄ができるので今は大丈夫とのことですが、このまま品不足が続くと、年明け以降に値上がりするかもしれないとのことです。

大豆値上がりの影響はまだまだあり、特に名古屋人にとっては大変な状況です。

「ご飯とかお豆腐、サラダについつい味噌をかけて食べてしまいます」(Cさん)

冬に食べたいおでんに付ける味噌にも、影響が出てしまいます。

最後に北辻委員は、「豆腐というのは食卓の優等生なので、気になる動きですね。そして、ここにもコロナ禍が関わってるということですね」とまとめました。
(岡本)
 
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2021年09月15日16時44分~抜粋

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