ドラ魂キング

愛知県小牧市が選ばれた「SDGs未来都市」とは?

どの自治体も、こどもに対する支援策に取り組んでいますが、実際は市町村によってかなり差があるものです。しっかり支えられているのは、どこの市町村なのでしょう。

8月31日放送の『ドラ魂キング』「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」のコーナーでは、SDGs未来都市に選定された愛知県小牧市の取り組みについて紹介しました。

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将来を担うこどもを大切に

今年の5月に、愛知県小牧市が内閣府からSDGs未来都市に選定されました。
小牧市の山下史守朗市長に、高田寛之アナウンサーが、小牧市がSDGs未来都市に選定された経緯について質問していきます。

高田「今年5月21日に、小牧市が内閣府から尾張地区では初めてのSDGs未来都市に選定されました。これまでどのような取り組みをされてきたんでしょうか?」

山下市長「小牧市では様々な取り組みがSDGsの目標を達成するために繋がっているということで進めてきました。代表的な取り組みとして、市政60周年を迎えた平成27年に、議会の議決を経て『こども夢・チャレンジNo.1都市宣言』をしたことが挙げられると思います。

こどもは未来の象徴だと思ってますが、例えば高校生や大学生を対象に自分の夢を実現するための計画をプレゼンしてもらい、優秀者に助成金を支給する『夢にチャレンジ助成金支給事業』や、経済的な理由などで塾に通えない中学生を対象とした小牧塾といった学習支援事業を展開して、家庭環境に関わらず、すべてのこどもたちが夢を育める環境を整備していこうと思っています」

「こどもを大切に」とはどの自治体も言いますが、施策に反映して実践いるところは少ないようです。小牧市の力の入れ具合が伝わってきます。

 

普段やっていることがSDGsに繋がっている?

続いて、加藤由香アナウンサーが質問。

加藤「小牧市民の皆さんへSDGsの活動を周知して賛同していただくためには、どのようなことが必要とお考えですか?」

山下市長「SDGsはここ数年耳にする機会も増えてきたと思いますが、中には一体何から取り組めばいいのかわからない人もいると思います。実際に市民の方からもそういった声は届いています。

でも、知らず知らずのうちにSDGsに取り組んでいることってあると思うんです。例えば買い物の時にエコバッグを持って行くことはかなり浸透してきましたし、食べ残しをしないなど、こうしたことは全てSDGsに貢献する取り組みだと思います。

身近なできることから少しずつ取り組んでいただくことが、SDGsという考え方・未来に繋がっていくという意識を持っていただきながら、生活していただければいいんじゃないかと」
 

環境への取り組みは県でナンバーワン

今回、小牧市がSDGs未来都市に選定されたのは、「経済・社会・環境の3つの側面から持続可能な開発が必要」との理由です。

高田「現在の小牧市はどんな取り組みをされているんでしょうか」

山下市長「経済・社会・環境の3つの側面それぞれ重要だと考えています。特に環境面では、2050年にCO2実質ゼロを目指して去年6月にゼロカーボンシティを表明しました。
小牧市はごみの分別や簡素化を促進して、リサイクル率が平成28年度から4年連続愛知県下で1位となっています。市民の皆様の協力のおかげだと思っています」

ごみの分別やリサイクルは、みんなの協力があって初めて成り立つもの。小牧市では、しっかりと周知が行き届いて、協力していることが数字にも表れています。
 

今後の課題は?

今後SDGsの取り組み継続に、課題はあるのでしょうか。

山下市長「SDGsは行政だけではできません。企業・団体・地域・市民の皆さんひとりひとりが行動することが重要だと考えています。

特にこどもたちは、意識がとても高いと感じています。こどもたちが大人になると社会全体に浸透し、次の世代へ引き継がれていくことが、まさにSDGsが目指している持続可能な社会に繋がっていくのではないかと」

若い世代に期待していることが伝わってきます。SDGsの意識を持っている人がもっと増えれば、長い目で見た時に引き継がれていくことが期待できそうです。

最後に山下市長は「SDGsは非常に幅広いものですが、小牧市は先頭に立って目指していきたいと考えています。未来を担うこどもたちが希望や夢を持って暮らすことができる社会を目指していきたいと思っていますので、よろしくお願いします」と力強く宣言しました。

SDGsの取り組み方はそれぞれの行政や企業などによっても違います。今回は小牧市の事例を紹介しました。
(葉月智世)
 
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2021年08月31日17時12分~抜粋

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