ドラ魂キング

コロナ禍で厳しい雇用。多国籍の人と交流・共生する市とは

日常で様々な国籍の人が街にいることも珍しくなくなってきた現在。
地域によっては、大企業の工場周辺地域は特に出稼ぎなどで来日した人がたくさんいます。
どうしたら様々な国籍の人も日本で気持ちよく暮らせるか、自治体も考えるのはとても大変です。

8月24日放送の『ドラ魂キング』「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」のコーナーでは、SDGs未来都市に選定された愛知県知立市の取り組みについて紹介しました。

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SDGs未来都市って何?

今年の5月に、内閣府からSDGs未来都市に選定された知立市。知立市企画政策課政策係主事の山本さんが電話で出演。

高田寛之アナウンサーが、知立市がSDGs未来都市に選定された経緯を質問しました。

高田「知立市が5月21に内閣府からSDGs未来都市に選ばれた経緯を伺っていいでしょうか?」

山本さん「内閣府は、自治体がそれぞれのまちづくりにSDGsの理念を取り込んで地方創生を図ってほしいという『地方創生SDGs』を推進しています。
その中で、特に優れた取り組みを提案する自治体を選定していますが、知立市が選ばれました」
どうやら、今までの取り組みなども含めて評価された結果、SDGs未来都市に選ばれた様子。
 

様々な国籍の人が交流できるように

知立市がSDGsに関して、今までどのような取り組みをしてきたのかが気になるところ。

山本さん「"多文化共生の未来都市・知立"を目指して、日本人・外国人誰ひとり取り残さない持続可能なまちづくり というタイトルの提案をしています。

トヨタ関連の大企業が近隣に多いんですけど、それらの企業で働く外国人が知立市に多く住んでいるんです。

選定される前から、日本人と外国人が交流できるようなコミュニティ支援や、日本語教育が必要な児童・こどもへの初期の日本語教育などをおこなってきました」

日本で働く外国人は年々増加しています。
言葉がわからず、困る家族が知立市だけでなく他の地域にも増えており、日本語教育は生活していく上でとても大切なこと。
知立市がかなり前から積極的に取り組んできたことが伺えます。
 

具体的な施策を立てるための調査

加藤由香アナウンサーが引き続き、現在の取り組みについても質問。

加藤「現在はどのような取り組みをされているんですか?」

山本さん「現在は、産官学が連携した『多文化共生ちりゅう友達協議会』を発足して、主に外国人の雇用や生活実態の情報収集をして、知立市に必要な施策を洗い出しています。

協議会の運営は、愛知教育大学に調査研究として委託していて、大学とも連携して運営しています。直近では、外国人雇用をしている複数の企業とも意見交換をしました」

外国人にとって、働く場の有無は日本人以上に生活に直結します。
コロナ禍で日本人よりもさらに雇用や生活環境が厳しくなっている中、きめ細やかに実態を知ることが求められそうです。
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今後の取り組みは?

知立市が今後どんなことに取り組んでいくのかについても質問した加藤。

山本さん「協議会で問題点を洗い出して、来年度に活かす予定です」

現時点で外国人の就業支援には、日本語教育の支援や『日本語を学ぶことが大切』と気づいていただけるようなキャリア教育などが必要ということが見えてきています。
今後、本当に必要な施策を見極めて実施していけたらいいと考えています」

言葉がわからないと仕事を見つけられないだけでなく、普段の買い物をはじめとする生活を送ることも難しくなってしまいます。
せっかく同じ地域で暮らしている者同士、ゆっくりでも協力していけたらいいですね。

世界では移民との軋轢が起こっている国々もあり、共生が簡単でないことがニュースでも報道されています。国という大きな単位ではなく、地域でできることから積み重ねていくことが大切なのかもしれません。
(葉月智世)
 
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2021年08月24日17時10分~抜粋

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