ドラ魂キング

『竜とそばかすの姫』細田守監督が絶賛する二人のキャストのすごさ

『ドラ魂キング』(CBCラジオ)はドラゴンズを応援する番組ですが、現在公開中の映画『竜とそばかすの姫』も「竜」に絡めて紹介します。

8月5日の放送では、監督、脚本の細田守さんがゲストでした。西村俊仁アナウンサー、柳沢彩美アナウンサーも感動した映画の紹介です。

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拍手が鳴りやまない14分間

監督を前に、それぞれの感想を伝える西村アナと柳沢アナ。

西村「感動が長続きすると言うか、ずっとジーンとした状態が続く印象を受けました」

柳沢「メインテーマ『U』で、一気に世界に引き込まれて、映画を見終わった後も、あの美しいアニメーションとこの曲がぐるぐるするという、本当に映画の世界に連れてっていただいたという感覚でした」

『竜とそばかすの姫』は日本での公開の前日にカンヌの国際映画祭でも上映されました。上映後、14分間も拍手が鳴りやまなかったそうです。

細田「本当に、あんな長いスタンディングオベーションを受けた事が今までなかったんで、本当にびっくりしましたし感激しました。胸がいっぱいになっちゃいましたね」

胸がいっぱいになった感動を伝えたくて、とにかく近くにいるいろんなお客さんたちと握手をしたそうです。
 

中村佳穂のすごさ

『竜とそばかすの姫』は現実と仮想現実の世界の中で展開される物語です。
主役は「すず」という女子高生。起用されているのは歌手の中村佳穂さんですが、その理由は?

細田「音楽ファンだったら誰でも知ってる中村佳穂っていうすごいシンガーソングライターが京都にいるっていうのがあって」

中村さんは自主製作映画の音楽を担当したり、フジロックフェスティバルにも出演して音楽活動をしています。しかし演技経験はなかったそうです。

細田「すごく表現力は高いのでオーディションに呼んでセリフを言ってもらったら、これが本当にすごかったんで、ぜひ主役にってお願いしました」

メインテーマ「U」を歌っているのも中村佳穂さんです。
 

日本屈指の俳優・佐藤健

仮想世界Uに現れる謎の存在「竜」役が佐藤健さん。

細田「日本の表現のすごい俳優さんの中でも指折りの人ですね。今回の竜という役は難しい役で、それができる人は健君しかいません。最初からお願いしていました。もう最高ですよ彼は」

元々、細田監督は佐藤さんと一緒にご飯食べたりする仲。佐藤さんを配役するイメージは当初からあったそうです。

細田「本人もいい作品を作りたいっていう気持ちに溢れた人なんです。ぜひ一緒にやりたいなと思ってお願いしたんです」
 

特に多い女性の感想

映画を観た人たちの感想は「歌がすごい」「世界観がすごい」というものがあるそうです。
特に細田監督が気になったのは、「ベル」という華やかな女性を見て、「自分もベルのように自由に生きたい」という女性の感想だそうです。

「ベル」というのは、女子高生すずの仮想現実の中での姿です。

細田「いま世の中ってちょっと不自由じゃないですか。だからこそ余計、あー自分もこうなりたいなって思って、このベルを見て下さってるんじゃないかって思います」
 

ひと夏の仮想現実経験

インターネットの世界と現実を舞台にした『竜とそばかすの姫』。この作品で細田監督が伝えたかったものは?

細田「若い人とおどもたちが、これからどうやって、この新しい世界を生きていくかっていう時に、励ましてあげたり、可能性があるんだよって背中を押してあげるような作品があったらいいのに、と思って作ったんですよね」

この映画を見て、若い人たちには、たくさんの人が見守っていて後押ししているということを感じて欲しいとのことでした。

細田「『美女と野獣』のようなラブストーリーがあって、アクションもあって、その上、サスペンスもある。非常に夏休み映画らしいエンターテインメント映画となっておりますんで、この映画を見てひと夏の思い出にしていただければと思います」
(尾関)
 
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2021年08月05日17時16分~抜粋

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