ドラ魂キング

実験!温泉水で湯豆腐を作ったら?

温泉といえば、じっくり浸かって疲れを癒したり、養生のために訪れたりするイメージが強いかもしれませんが、飲用することができるところもあります。

温泉水を飲用することを飲泉と言いますが、飲泉だけでなく料理に利用したらどうなるでしょうか?

8月3日放送の『ドラ魂キング』「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」のコーナーでは、温泉水で調理した湯豆腐について紹介しました。

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温泉水で料理?

以前このコーナーで、愛知県の猿投(さなげ)温泉の温泉水が飲用として商品になっていることを紹介しました。飲泉として販売許可を得ています。

高田寛之アナウンサーと言えば、無類の温泉大好き。
この番組内の「趣味コレ」コーナーでは毎週、温泉を紹介しています。

岐阜県下呂市の「ひめしゃがの湯」を紹介した時に、リスナーから反響が届きました。

「ひめしゃがの湯ですが、家内の実家が近くなのでよく行っております。鉱泉粥もいいですが、湯豆腐で食べると最高です!試してみてください」(Aさん)

横で聞いていた加藤里奈も「え、お粥ですか!?湯豆腐?」とびっくり。

ひめしゃがの湯は、浴用はもちろん飲泉の許可も得ています。さらに、名物の鉱泉料理は独特の風味と旨さで身体の内側からも癒すと評判の温泉です。
高田も、Aさんの投稿が気になって仕方がない様子。
 

湯豆腐を作ってみよう

Aさんのおたよりを確認すべく、実際にひめしゃがの湯へ行ってきた高田。

高田「ひめしゃがの湯、実は行くのが結構大変なんですよ。なんだかんだで、片道3時間半~4時間弱かかるんです。のんびりドライブがてら行ってきました」

ひめしゃがの湯の玄関横にある飲泉場で、温泉水を汲んで帰ってきたんだそうです。

高田「この源泉の湯で湯豆腐を作ってみようと。(源泉の湯を)持ち帰ってきて、早速その日の晩にやってみました」

温泉好きの血が騒いで、実際に温泉水を汲んできた高田の行動力に、加藤も脱帽。

ところが、その日は自宅に木綿豆腐しかなかったと言う高田。

加藤「なんで(絹ごし豆腐を)用意してから行かなかったんですか?」

思わずツッコんだ加藤に、「まぁ、木綿豆腐でやろうかと」と苦笑い。
確かに湯豆腐と言えば、つるんと滑らかな絹ごし豆腐が定番ですが、木綿豆腐でも可能。
鍋に汲んできた温泉水を入れて豆腐を入れてみました。
 

驚きの変化が

もともと、ひめしゃがの湯の温泉水は沈殿すると茶褐色の成分が沈むようです。
鍋に入れて沸かしてみると、温泉の成分を中心に大量の灰汁が出てきたんだとか。

高田「びっくりするくらい灰汁がでてくるんです」

丁寧に灰汁を取り除いて、お湯が沸いてできた頃合いを見計らって豆腐をすくってみたら、さらに驚く事態が待っていました。

高田「木綿豆腐のはずなのに豆腐の角がすっかり取れて崩れる寸前のおぼろ豆腐みたいになっていたんです」

加藤「え?しっかりした豆腐の四角い形はなくなっちゃったんですか?」

高田「温泉水の成分で豆腐の形状が変わったとしか思えないですね」

予想外の結果に驚いた高田です。
 

気になるお味は?

箸で取り出せるような状態ではなかったため、そっとおたまで取り出してみた豆腐のお味はどうだったのでしょうか。


高田「せっかく温泉水で作ったんですから、最初はノーマルで何もつけずにいただきました」

温泉水には若干の塩分を含んでおり、食べてみるとほんのり塩味が効いていて、出汁を入れていないのに、いい感じの味になって美味しかったようです。

加藤「いいですね。素材の味って感じで魅力的です」

確かにほんのり塩味が効くのなら、お粥が美味しいと言うのも頷けます。

そして後日、さらに絹ごし豆腐で試した高田。

高田「本当にほろほろになって。しばらく温めておくと、豆腐が溶けてなくなってしまうんじゃないかと思うくらいでした」

木綿豆腐より、さらに柔らかく崩れたようです。

なお地元の方によれば、温泉水で牛肉をしゃぶしゃぶにすると美味しいんだとか。鍋に使えそうですね。
高田によると、豆腐の成分も温泉水の影響を受けるようで、湯豆腐の後の鍋の温泉水は白くなっていたんだそうです。

加藤「鍋の後の温泉水、捨てるのがもったいないから肌に塗ったらすべすべになりそう」

「余さず使えそう」と話に釣られています。

ひめしゃがの湯は、浴用・飲泉・鉱泉料理と一石三鳥の温泉水。温泉水を大切に使うことは持続的に資源を活用していくSDGsにもつながるという事例の紹介でした。
(葉月智世)
 
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2021年08月03日17時11分~抜粋

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