ドラ魂キング

井上康生と落合博満 二人の監督が選手を強く出来た理由

開催中の東京2020オリンピック。連日行われるトップアスリートたちの挑戦に日本中が感動している中、中日ドラゴンズファンの身体に何やら変化が現れているようです。

8月2日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』では、ダイノジの大谷ノブ彦と清水藍がオリンピックについて語りました。

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ドラゴンズ禁断症状

オリンピック期間中、中日ファンはドラゴンズの試合が見られないため、早くリーグ戦を復活してくれと禁断症状が現れている人が多いようです。
こんなおたよりが寄せられました。

「柔道のメダルラッシュは本当にすごかったですね。どうでもいい話なんですが、女子78キロ超級で金メダルを獲得した素根輝(そねあきら)選手の名前がテレビなどで出る度に、根尾昂(ねおあきら)選手の顔が浮かんで仕方なかったんです」(Aさん)

「竜党だなあ」と笑う大谷。

「私、大きな勘違いをしました。ラジオのオリンピック結果を聞き流していたら、根尾昂が金メダルを獲ったと聞きました。
なんで根尾が?と思ったら、金メダルを獲ったのは素根輝さんでした。根尾昂、素根輝。かすってましたね」(Bさん)

清水「皆さん、飢えてます」
大谷「これはいい傾向だよね」
 

アキラの年

先日『週刊文春』が、東京五輪開会式の最初の台本「MIKIKOチーム案」をスクープして話題となりました。

これによると開会式は、大友克洋原作で世界に知られたアニメ映画『AKIRA』の主人公が、作品さながらに赤いバイクで登場してくるところから始まる予定でした。

大谷「そう考えたら“アキラ”の年だったんだよね。素根輝選手は柔道の男女混合団体戦でも素晴らしかった。
惜しくも銀メダルだったけど、やっぱり安定した強さがある。日本柔道天晴ですよ」

 

柔道は繊細

一方、柔道では井上康生監督が勇退しました。
2012年ロンドンオリンピックではメダルなしでしたが、9年経った今回の東京では12個のメダルを獲得。そのうち9個が金メダルです。

大谷「井上監督がいかに選手を信じてたか。精神性を高めるために書道、茶道をやらすだとか、代表の自覚を持たせるために移動の時はスーツにしたとか」

今回、大谷は柔道の繊細さに気がついたそうです。

大谷「柔道って、圧倒的に強い、弱いじゃなくて、非常に繊細でポイントが肉薄してるんだよね。世界を代表する素晴らしいアスリートがぶつかり合った時、本当にちょっとの差なんだね。
そのちょっとの差は日常生活に出るんやなあと思った」

「ちょっとの差」は精神性で変わる?井上監督が変えたのは柔道の「道」の部分かもしれません。
 

体が覚える

話題は柔道から野球へ。
中日監督時代に「ちょっとの差」を出すために落合博満さんがとった方法について語る大谷。

「落合博満さんが言ってたのは「心技体」の順番じゃなく「体技心」なんです」

落合さんが2011年に発表した著書『采配』(ダイヤモンド社)でも「体技心」と書いていました。

落合野球の時のドラゴンズは猛練習をしていました。身体が疲れ果てた時に、初めてリラックスした本来のフォームが出来るという考え方だそうです。猛練習によって身体に動きを覚えさせるんだとか。

練習をしなくなった近代のプロ野球ではなく、昔の形に戻したのが、あの時のドラゴンズだったんだそうです。

「やっぱり日常やってること。反復練習って絶対出るね。ほんのちょっとの差の時って、それが出るんだなって思っちゃった」
 

ここがスタート

大谷「今回、いろんな問題点も出たオリンピックだと思うんだけど、この先の日本のスポーツ界がパッと明るくなるような、“ここから始まるぞ”っていうのが見られます。
この課題を乗り越えた先にあるものは、すごく力強い未来だという気がするよ」

清水「若い選手も活躍しています。まだまだこの先続きますから」

前回までのオリンピックだと、ここでダメだったら選手生命終了というような絶望的な感じもあったようですが…。

大谷「なんかここがスタートみたいなことをあん馬の選手も言ってましたけど、俺は、すごくそれが良いなと思うね」

あん馬で銅メダルを獲った萱和磨選手は「今日の銅メダルはパリに向けてのスタート」と言っていました。体操競技、パリオリンピックも期待できそうです。
東京オリンピックはまだ終わっていません。アスリートの活躍から目が離せません。 
(尾関)
 
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2021年08月02日16時43分~抜粋

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